【100円ノート】アドラー心理学で時代を読む!「夏休みの自由研究」中編
みなさんお久しぶりです、かんばやしです。
前回から一年経ってしまいましたが覚えていますでしょうか。
本当はもっと早く書くつもりだったのですが、あれよあれよと時がたっているうちにコロナ禍に入ってしまい、このタイミングになってしまいました。
しかしながら当初の予見とはコロナでずれたことも含めての内容になっているので、結果的にはグレードアップしていると思います。
まずおさらいとして前回の話はコチラ↓
めちゃくちゃ簡単にまとめると、
時代の担い手が国家→企業へと移り変わり、今は個人へと細分化されていったよね
という話です。
で、今回はその「個人の時代」の話なのですが、早くも行き詰っています。
これは誰しも閉塞感を感じたことがあることからわかると思います。
ではなぜ、早くも行き詰ってしまっているのか。
それは人が認めたことしか許せないからです。
この心理を順を追って説明すると、
①(自分は)認めたことしか許せない!=許容範囲の存在
②じゃああなたが認められないこともあるってことでいいんだよね?
③(自分を)認めなければ許せない!(周囲は「ええ…」)
という感じに課題の分離(上記①)と承認欲求(同③)を行ったり来たりして物事や精神が一歩も前に進めないのです。
あいまいで清濁併せ吞むからやっていけたていたのを、
近代化や言語化、背景は様々ありますが、個人の中で白と黒はっきりさせようとして、結果的に白しか認められなくなってしまったということです。
このことから生きづらさと言われるものの正体も見えてきます。
はっきり言えば自分の要求が全て通るようになっても生きづらさは解消されません。
生きづらさとは、
自分の要求が認められない苦しみと、
自分が認めたことしか許せないことによる苦しみ
この2つから成るのです。
だから個人の時代の名のもとにいくら発展を遂げても生きづらさを感じなくはならなかった。
こうしてはっきり言葉にできなくても、みんなコロナの前から何か変えないと思っていて模索してきた。
しかし「個人」と「お金」に代わる物語を見つけられずにいる。
自分のそれらを差し出す、すり減らすことを考えたら誰しも嫌ですから当然です。
そして出口の見えないトンネルの中にいるような閉塞感から抜けられない。
これが時代の現在地だと思います。
ところで物語はどうやって変わっていくのでしょうか。
具体的な例から見ていくのがわかりやすいと思います。
それは教育です。
今からずいぶん昔は詰め込み教育と言われ、とにかく膨大な学習範囲を中学高校でとにかくこなし、
今よりさらに暗記寄りな受験をしていた時代がありました。
それじゃいかんということで徐々に学習指導要領が変えられゆとり教育と呼ばれる時代に入りました。
そうなると学習範囲足りなくね?という話になり、ちょっと前の学習範囲になります。
その後は英語を小学校でやるとか道徳の教科化を経て2020年には大幅に教育改革が行われることになりました。
ここからわかるように物語の変遷というのは、
①既存の物語(テーゼ)があり、
②そこへ疑問(アンチテーゼ)が投げかけられ、
③そのアンチテーゼがテーゼになり、
④また時間がたつとそのテーゼに疑問が持たれ、別のアンチテーゼが投げかけられ、
⑤それがテーゼになり、
⑥またしばらくすると・・・
という一連の流れを延々繰り返していくのです。
おそらくこのパターンはあらゆる分野で当てはまると思います。
政治だって貴族の時代があり、武士の時代に入って天下を争うようになりました。
そして信長→光秀→秀吉→家康、徳川幕府→明治政府、
そこからは歴代内閣の変遷、戦中戦後を経て民主主義の時代になり、また内閣のトップが変っていった。
指導方針も昔はスパルタが幅を利かせ、そこについていけなくなってほめて伸ばすとなり、
最近は非認知的能力(我慢強さ)がちょこっと見直されています。
ほかにも価値観然り、ファッション然り、いろいろなものにこのパターンは見えてくるでしょう。
とはいえ自分が狙って物語になろうとするのは難しいです。
例えばあなたは去年の流行語大賞を覚えていますか?
三日前のツイッターのトレンドは?
昨日のワイドショーでやっていたことは?
おそらくほとんどの人が答えられないと思います。
もちろん僕も答えられません(笑)
この情報爆発と言われる時代、人々の頭に残り続ける物語になるのはとてつもなく難しいのです。
しかもここまで見えていても次に何が来るかは厳密にはわかりません。
たとえばこってりラーメンが流行っていても、次はあっさり系が来るかと思いきや激辛系が流行るかもしれない。
次に来るのはコレ!と正確に当てるのは難しいのです。
しかし「個人の時代の次」を予想するのはできます。
というわけで次回はこのコロナの時代を踏まえ、個人の時代の次はどうなっていくのか、僕の予想ではありますが見ていきましょう。
それでは今回はここまで!
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