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大学生から見た大麻。

(本記事は平均約7〜8分で読み終わります。)

「大麻」

この言葉に、皆さんはどんなイメージを持っていますか。

1ヶ月前まで、私のイメージは「薬物の一種」「危険なもの」「悪いもの」「自分には一生関係無いもの」でした。

でも今は、そうですね。。

「今最も可能性を秘めている物質」、、ですかね。


前置き

こんにちは。

最初から格好付けすぎましたが、私は現在カナダのトロントにワーキングホリデーに来て英語を学んでいる普通の大学生です。

このnoteでは、そんな普通の大学生がある事をきっかけに大麻に興味を持ち、それと同時に抱いた違和感や考えを共有していきます。

そして「大麻を推進したい人」には勿論、「大麻についてよく知らない人」に特に読んで欲しいnoteになっています。理由は読み進んでいけばご理解いただけるはずです。


第1章 〜変わった意見と変わらない意見〜

1ヶ月前、大麻に興味を持つきっかけになったのが、当時ニュースになっていた「KAT-TUNの元メンバー田口容疑者の大麻所持容疑」に対して呟かれた私のツイート。

「大麻は悪くないのに逮捕される日本はおかしい」と上がっていた声に「法律で定められているのだから違法行為を正当化すべきではない」との主旨でしたが、このツイートに対し

「法の奴隷だ」

「こういう人がいるから上層部は楽」

「従順な奴隷思想」

など沢山の批判を頂き、同時に大麻推進派の方々の凄まじい熱量に圧倒されました。

「これはきちんと調べなくてはいけない。」

しかし調べてみると、「悪い薬物の一種」だと思っていた私にとって、突きつけられた事実は大きく異なるもので、

・大麻は、コカインやヘロイン等の「ハードドラッグ」とは明確に区別される必要がある
・医療用の側面を見ると、うつ病や癲癇、癌にさえ効くほどの強い効果がある
・世界では凄いスピードで合法化の波が押し寄せている

しかし一方で、「違法行為は正当化されるべきではない」という当初の意見により確信を持つことにもなりました。


第2章 〜日本には日本のやり方がある〜

「違法行為を正当化すべきではない」という意見に対する反論はこのようなものでした。

・大麻は悪いものではないのだから、悪法である大麻取締法は守る必要がない
・歴史的に奴隷制や人種差別など、法改正は法律が破られることで行われてきた
・カナダなど合法化された国や地域も同じような流れで合法化されてきた

しかしこれらの国や地域では、

1,まず医療用大麻が解禁
2,風邪にも処方できるようになるなど、医療用大麻処方の基準が下がる
3,次第に娯楽用に使用されるようになる
4,娯楽用の需要が増え、ブラックマーケットや違法な入手が盛んに
5,需要増加の波に耐えきれず軽犯罪化、そして合法化

違法下で大麻を使用する事が有効な手段になったのは、国民の需要が高まっていたからで、需要が少なく関心も少ない日本にとっては悪影響にしかなりません。

犯罪者が増えたというイメージが残るだけでしょう。

日本人の大麻に対するイメージは、お世辞にも良いものとは言えませんから。


第3章 〜「違法は違法」の真意〜

例えば、先日の田口容疑者の逮捕。

あれを見て「日本ではやはり大麻の需要が高まってきている」「有名芸能人が手を出すほどの魅力がそこにあるのではないか」と考え、大麻に興味を持った人がどれだけいるでしょうか?

私を含め大半は、「また芸能人が大麻に手をつけたのか」「こんなに深く土下座をするほど悪いものなんだな」としか思わなかったはずです。

それは、事件は報道しても大麻そのものについては取り上げないマスコミや、他のハードドラッグと一括りにしてその副作用のみを注意喚起してきた教育現場に少なからず責任があると考えています。

そして第二章に書いたように

・大麻取締法を守らない事(=犯罪行為)を正当化する方
・大麻否定派(合法化に否定的な意見を持つ方の事を指しています)の発言に対して強い口調や態度で非難する方

など一部の推進派の方の態度が更に悪いイメージをもたらしてしまっているのも事実だと思います。現に私がそう感じています。

また、現在合法化の最前線で活動されている元女優の高樹沙耶さんも、医療用大麻の必要性を訴えつつも2年前、大麻所持の容疑で逮捕されました。

純粋な疑問なのですが、

「犯罪者の声は、果たして国民や国に届くのでしょうか?」

推進派の方々が、彼らなりの考えとやり方で日々活動されているのは知っています。そして大半の方が誠実に問題に向き合おうとしているのも感じています。

しかし一部の、少数派の声を認めて欲しいと願っているはずの貴方が発信してしまった悪い態度や悪いイメージが、推進派全体のイメージを下げているという事を忘れないでおいて欲しいと思います。

マイノリティーの意見をマジョリティーに届けるというのはそれだけ大変な事です。

これが「違法は違法だから正当化されるべきではない」と述べてきた真意です。


第4章 〜私が考える解決策〜

最近の研究から、大麻にはほとんど害は無く、その有害性はお酒や煙草より遥かに低いとされています。

お酒のように副作用で酔っ払って他人に迷惑を掛けたり中毒で死に至ることも無いですし、煙草のように癌のリスクがあるどころか医療用大麻には抗癌作用があると言われている。

なのに何故未だに飲酒問題の絶えないお酒や、分煙化や禁煙に必死になっている煙草が禁止されず、悪影響が少なく医療的に良い効果を持つ大麻が解禁されないのか。

それは単純にお酒や煙草の愛好者が多く、大麻に関心を寄せている人が少ないから。

民主主義を採用している日本では、わざわざ少数派の意見に耳を傾ける意味がないのです。

戦後にGHQが禁止したのが大麻では無くお酒や煙草だったら、状況は完全に真逆だったかもしれないほどの、ある意味合理的ではない理由です。

日本が大麻合法化に向き合わない理由は

・このような民主主義に伴う政治的背景
・大麻否定派である米からの圧力
・密輸のリスクを懸念する近隣諸国からの圧力
・他のドラッグにまで興味が及ぶ可能性

など様々言われていますが、どれも私の考えでは建前に過ぎません。

それよりも私達が強く意識しなければいけないのは、

私たち国民のより多くが大麻に興味関心を持つ事が何よりも重要という事です。

より多くが関心を持てば、現状大麻が受けている不遇な扱いについに焦点が当たることになるでしょうし、

だって何より、私達は”民主主義国家に属している”のですから。


最終章 〜noteを通して伝えたかった事〜

実は私には癲癇という治療の難しい病を抱えた友達がいます。

そして御察しの通り、大麻はその病の特効薬とされています。

他にも風邪などの日常的な病から、癌や鬱病など近年問題となっている病にさえ効くとされています。

しかし現在の日本では、使用はおろか未来の為の研究さえできません。

そして娯楽用としてもアーティストに良い効果をもたらしたり、心を落ち着かせる効果があり、こちらも禁止すべき合理的な理由は見つかりません。

また、もし貴方が医療用・娯楽用共に興味が無かったとしても、世界的な合法化の波に乗り遅れる事は少なからず日本が世界から置いていかれる事を意味するという事を頭に入れておくべきです。

現にお隣の韓国も、ついに医療用大麻の解禁に乗り出しました。

結果的に貴方が大麻反対派になるとしても、いや、ただ関心を持って調べてもらうだけでも、それは日本にとって大きな一歩になります。

これは投票率の低い若者に対して「白票でもいいから投票に行ってくれ」と言っている理由とよく似ています。とにかく無知で無関心な人が多い現状では、何も変わらないのです。

私も1ヶ月前までは無知で無関心でしたが、一度調べてみるとどれだけそれが恥ずべき事かがすぐに分かるでしょう。

願わくば、そんな当時の私が書いたブログから学んで欲しいとも思いますし、そうで無くてもGoogleで「大麻」と調べるだけでこれから見えてくる世界が少しだけ変わってくるでしょう。

知らない人はまずは知る事。

そして気づいた人は、今度はどうすればもっと今の状況が良くなるか考える事。

法を破る事なのか、否定派を非難する事なのか、またはより多くの人に知ってもらう為に発信し続ける事なのか。

それまで20年間バイアスに流されていた自分が、丸1日調べただけでこんなにも考えさせられ突き動かされるほどのとても大きな力がそこにはあります。

「ちゃんと向き合おうよ。」

広大なカナダから発信された普通の大学生の意見が、少しでも多くの人に届き、状況をより良くできる事を信じて。

それでは。

くぅ


あとがき。

意見や質問、反論はTwitterのdmやリプライ等から。全てに返信します。話し合い続ける事が状況を改善する近道だと信じています。

最後に。

本文はここで終了ですが、もしこのnoteに価値を感じて頂けたなら、1つの評価の形として下のボタンから100円を置いていく事ができます。

それはお金以上に今後の活動のモチベーションになります。

ストリートの投げ銭の様なものと捉えていただければ幸いです。

ここまで長い間お付き合い頂きありがとうございました。

【記事を評価いただいた方へ】

このような拙い記事に評価を頂き、誠にありがとうございます。

こういった発信活動をしていると、自分を認めてくれる人がネットの向こうに1人でもいると思うだけでとてもやる気が出てきます。

これはいつも見てくださっている方のおかげに他なりません。

今後もTwitter、ブログ、またはnoteから発信を続けていきますので、見守っていただければ幸いです。





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