2024年桜花賞考察3

 ちょっと話が前後してしまいますが、自分は桜花賞に至るまでのルート(経路)を大まかに4つに分類しています。便宜上、Aルート、Bルート、Cルート、Dルートと呼ばせていただきます。

A. 阪神JF出走、桜花賞TR出走

 このルートはニシノフラワーが最初にやった事でもわかる通り、以前までは王道のルートでした。過去の桜花賞馬、2着馬共に多くの馬が該当します。ただ、最後にこのルートから桜花賞馬になったのは2017年のレーヌミノルで、チューリップ賞のG2昇格後はこのルートから桜花賞馬は誕生していません。

B. 阪神JF出走、桜花賞TR不出走

 以前はこのルートから桜花賞馬は出なかったのですが、チューリップ賞がG2昇格後に、ソダシとリバティアイランドが桜花賞馬になりました。阪神ジュベナイルフィリーズ馬が元々G2だったフィリーズレビューに一度も出走していないという事からも、桜花賞馬になりたい阪神ジュベナイルフィリーズ馬にとって春季のG2出走歴は必要ないという事なのかもしれません。ただし、阪神ジュベナイルフィリーズを負けた馬がこのルートで桜花賞馬になるのは難しいのでは?と感じます。

C. 阪神JF不出走、桜花賞TR出走

 もう一つの王道ルートと言ってもいいかもしれません。ベガ以降、多くの桜花賞馬がこのルートから桜花賞馬誕生しています。ただ、最後にこのルートから桜花賞馬が出たのが2016年のジュエラーで、こちらもAルート同様に、チューリップ賞のG2昇格後はこのルートから桜花賞馬は誕生していません。

D. 阪神JF不出走、桜花賞TR不出走

 桜花賞トライアルを走らないルートしてここ最近の流行りとも言えるのがこのルート。以前は、フラワーカップ馬だけと言ってよかったと思います。それ以外では、阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞を連勝したレーヴディソールがいなかった2011年のマルセリーナだけ。そしてここが主要ルートになったのがこれまたチューリップ賞のG2昇格後で、アーモンドアイもここになります。

 こうして見ると、今年のBルートで唯一勝てそうなアスコリピチェーノが勝てないのであれば、Dルートに該当する馬から桜花賞馬を選ぶという事になりそうです。ただ、ここに一つ変化をもたらす要素があるとしたら、それは現3歳世代の牝馬はの馬齢重量が2歳夏季の55キロから変わらなくなったという点かなと思います。

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