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M5StickCをUIFlowでM1 Macで使うメモ

タイトルは結果として事実ですが、今回ハマったポイントはM5StickCを購入後しばらく経っていたため、そのロットの製品と諸々の現状のバージョンが噛み合わないというのが主な原因でした。

非常に活発に製品開発や更新を続ける深圳のスタイルについていけるようにこれからは入手したらすぐ遊ぶことを心がけたいです。

まず公式のドキュメントを見て進めることにします。私の購入先はスイッチサイエンスでしたので、その製品ページからUIFlowを開くことから始めました。

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こんな画面に飛びますがいきなりは使えません。M5StickCの電源を入れても、写真のような画面(出荷時のテストプログラム)になって、接続のためのファームウェアが入っていないからということのようです。

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そこでファームウェアの書き換えをするのですが、この辺りで公式のマニュアルにも目を通しておきましょう。以下のページのBooksの中にM5StickCのリファレンスがあります。日本語もあるので助かりますね。

巻末の付録に、M5Burnerを使ったファーム書き換えのページがあります。おおよその手順は分かるのですが、Macで試したためこまかいTipsがありました。

M5Burnerはアプリケーションフォルダにコピー

こちらの記事にも書いてありますが、ダウンロードフォルダで実行してもファームウェア一覧が出てきません。

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これはOSのセキュリティ上の配慮なのでMac OSとしては、うっかりおかしなことが起こらないよう配慮されているわけです。

しかもアプリケーションに同梱される”ImportantNote.txt”ファイルには

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「このアプリをアプリケーションディレクトリに移動してください」と小さく書いてありました。

USBシリアルポートが認識されない

次にハマるのがCOMポートを選ぶのにUSBシリアルが出てきません。

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なんとかググって、USBシリアルドライバを入れる必要があることに気がつきました。しかもいくつかの記事が見つかりましたが、こちらの記事はM1 Macを使用しているということで参考になりました。(開発環境はUIFlowではないのですがパソコンに繋ぐところまでは同じです)

ここまでで、M5BurnerにUSBシリアルポートが認識されました。

ファームウェアが書き込まれない

マニュアルや上記のような記事を見て、ファームの書き込みにチャレンジするのですが、次のようなエラーが出てなかなか書き込めません。他の記事などを見て転送速度(Baudrate)をさまざま変えてみますがだめです。

A fatal error occurred: Failed to connect to Espressif device: Timed out waiting for packet header

そしてさらにエラーの文章も含めて検索すると見つかりました。こちらの記事にある”【ファームウェア対策】(2020/2/29)”を確認します。これは今回UIFlowを使うために書き込みたいファームウェアではなく、M5StickCのUSBコントローラーのファームウェアの更新をするということのようです。

おそらくかつてどこかで出荷されるハードウェアが更新されて、新しいバージョンとなったのでしょう。

一応、GPIOをジャンパするという方法でも書き込めるようになるらしいですが、今後不便ですし、ファーム更新プログラムをダウンロードして、実行権限をつけて、実行するという手順を試します。

ダウンロードしたファイルです。赤線のところは最初は”書類”となっていましたが、手順通りchmodコマンドで実行権限をつけると以下のようになりました。

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実行可能なファイルになるので実行してみます。ターミナルが開き以下のような画面になります。

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NO WARRANTIESとちょっと怖い感じですがエンターを押すと進められるようです。エンターを押すと以下のように正常に実行されました。

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手順は紹介しましたが、この更新プログラムにも書いてある通り発生した事態については無保証です。私も責任を取ることはできませんので各自ご判断でお試しください。

実際この手順が必要なケースはだいぶ以前に購入し、その時はすぐに使用していなかったということでしょうからレアケースかもしれません。

あとはマニュアル等の推奨される手順通りで無事にUIFlow用のファームウェアを書き込むことができました。


他に幾つか書き込みを確認した際に、恐竜がジャンプするレースゲームもインストールしてみたので、そのツイートを貼っておきます。

ということで、そのうちUIFlowを使って何か作ってみるかもしれません。

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