UNOの正しいルールを知らなかった

娘(4歳半)の保育園で、よくUNOをやっている。お迎えの時に見ていると、普通にルールを守って楽しんでいる様子。これは大したものだなと思って、買ってきて家でもやってみている。

で、おぼろげな記憶をたどりつつルールブックを片手に、僕と息子(7歳)と娘の3人でやってみた。すると、ほぼ3人の勝率が同じになった。

さすがに大人と7歳と4歳でやって勝率が変わらないということは、つまり運ゲーということだ。大人はともかく7歳は手加減を知らないし、自分も一応ちゃんと考えながらカードを出しているはずなのだが、とくに勝敗に影響してくる感じはない。これじゃあババ抜きと同じじゃないか? よく考えたらババ抜きでも子供らは十分楽しんでいるのだ。ババ抜きと違って行動に選択肢があるので、頭の使いようがある気がするが、実際どの選択肢を選んでもあまり結果には左右しないのではないか。

特に運ゲー感を助長しているのが Wild Draw Four カードの存在だ。出せば問答無用で相手に4枚引かせるので強すぎるし、(大富豪の2やジョーカーと違って)最後の1枚に残せば必ずあがれる。

ちなみに上は広く知られているローカルルール。実際やってみてわかったけど、こうでもしないとDraw Fourの "ただの無条件最強カード" 感がひどいので、気持ちはわかる。

で、さすがにそれはどうなのかと、ちゃんとルールを読んだところ、疑問が氷解した。UNOの公式ルールでは以下のようになっていた。

・1人あがったらそのラウンドは終了。
・残った人は、その時点で所持しているカードの点数のマイナスが得点になる。
・あがった人は、他の人のカードの点数の合計だけプラスの得点になる。

つまり、UNOの正しいルールでは、あがった順で順位が決まるんじゃなくて、得点計算があったのだ。で、そのカードの点数が、数値カード(0〜9)はそのままの値になるのに対し、Wild Draw Four は50点。だからこのカードを最後の1枚まで残すなんていうのは諸刃の剣になるわけだ。なるほど。

だけど、4歳半じゃ、得点計算なんかできっこない。下手したら小学生の修学旅行でやるときだって難しいんじゃないか。なにしろ道具が必要だし、気軽に遊ぶゲームじゃなくなる。

だから何にモヤるかっていうと、基本ルール自体はシンプルで、4歳半ですらできる、なんなら掛け声なんかを繰り出して楽しむ余裕まであるのに、それだけだとあまり良い競技としては成り立ってなくて、きちんと成り立たせるには得点計算が必要で、そうすると一気に9歳くらいまでハードルが上がるという設計が、うーん。

と書いて思ったけど、4歳半の時点では、ババ抜きだって楽しめるんだから、そもそも競技性がある必要がなくて、ちゃんと競技性を出そうとしたら得点計算を取り入れれば良いっていう二段構えの設計だと捉えればいいのかな。

noteの通貨流通量を増やしていきたい!!