コロナワクチン接種記1

7月くらいに来るはずだった職域接種が2回流れ。そうこうしてるうちに目黒区で打てる案内が来た。

予約解禁当日0時から予約を試みる。LINEのチャットボットで予約を取る直前まではなんとか進めるが、最後の予約のところで数十分待たされて「枠がなくなりました」というのが2回くらい続いて、取れないまま寝落ち。

ワクチン予約という対象ドメインの性質上、枠以上の予約を受付することは許されないので、きちんとロックをとって1つずつ進める必要があるのはわかる。しかし、会場ごと・かつ10分ごとくらいで枠が設定されてたので、枠のレコードごとにロックをとってればそこまで待たされない気がするのだけど・・・。人気が少なめの会場を最初から選択してたらいけてたんだろうか? それかDB負荷が上がってたとかか。ともあれ、このような緊急時なので、システムも急ごしらえで作られただろうし、安全側に倒す判断は圧倒的に正しい。

なんのこともなく、朝7時くらいに起きたら少し遠目の会場(といっても徒歩20分くらい)で予約が取れた。どんなに遠い会場でも区内だしね。

目黒区の議員さんが、深夜のシステム高負荷についてツイートされていたので、リプライを送るなど。

かいでんさんは前回の区議選挙で、最も若い候補として当選されたのだけど。Twitterを拝見していると、課題を中立的視点から分析して、解決に動かれている印象が強く、区民としては大変心強い。

当日、昼に自転車で会場(目黒区防災センター)に向かう。久しぶりに暑い日だったが、直前にゲリラ的な雨が降って、湿度が急に上がって、マスクをしてると息苦しい感じ。そして一旦あがったはずが、自分の進行方向にちょうど雨雲がいたようで進めば進むほど雨が強くなり、ビショビショの状態で到着。。。

13:15に会場の中に通され、階段で3階へ。部屋にスタッフが全部で20人くらい? 少しだけ並び、予診票などを提出。そのまま流れで医師の方の簡単な問診があり、そして別の医師の方に接種してもらう。ファイザーの0.3mlです、と注射器を見せてもらい確認した。接種完了が13:26で、15分待機するように言われ、13:41に退出。めちゃくちゃスムーズだった。

なんとなく帰りに食料を買い込んだ方がよい気がして、オオゼキに寄る。お菓子を買おうかなと見ていたら、横で、謎のオジサン(60代くらいかな)が、若い男性の店員に説教をしている様子。しかし説教といってもその店員に腹を立てて文句を言っているわけではなさそうで、店員はこういう時はこう言うべきなんだ〜のような謎の講釈を垂れ続けている。店員は仕事をしながら適当な相槌を打っているが、謎のオジサンはそれでも話しかけつづけていて、しばらく眺めていたけど、なんか放置するのも店員が気の毒と思ってしまい、「こんなご時世ですから、あまり長時間話すのはやめたほうが良いですね」と割って入ってみたところ、謎のオジサンは案外素直に聞き入れて、話をやめて移動した。その店員さんと、レジから心配そうに見ていた女性の店員さんにちょっと感謝された。

こんなご時世だから、とはなんとも便利な句だなと思う。どんなご時世でもありがたくもない説教を垂れるのは迷惑なのだが。こんなご時世だから、謎のオジサンはもはや身近にも話す相手が全く居なくなっているのかもしれない。気の毒といえば気の毒かもしれないが、一度ああなってしまうと戻ってくるのは難しいだろうな。

ワクチン接種の列に並んでいた時、この光景は将来教科書に載るんだろうか、などということに思いを馳せた。「ワクチン接種に並ぶ人々」のようなキャプションとともに。で、帰ってきてそんなことを妻に話す。教科書に写真を一枚載せるなら何だろう。公害病のように病気になった人だろうか、しかしそれはこの現象の特徴を捉えていない気がする。「マスクをして歩く人々」じゃないか、と妻が言った。確かにそれは本命っぽい。

妻は同じ日の夜の接種だったので、妻が外に出ている間に子供と晩ご飯を食べた。小3の息子が、こんにちワニ、ありがとウサギ、などと口走っている。どこで覚えたのか知らないが(何かのMAD動画だろう)。あのACの動画は、まさに当時の状況の一面を象徴的に切り取っているな。徐々に明らかにされていく被害の様子、原子力発電所の緊迫した状況、指をくわえてテレビを見るしかない我々、世の中を覆う自粛の同調圧力、その発散の場所としてのインターネット・・・そういった薄暗い記憶が呼び戻される、あのなんの変哲もない動画から。ぽぽぽぽーん

若い人の方が副反応が強く出るらしいが、自分は夜まで特段何も起きなかった。妻が帰ってきてひえ〜〜〜〜と言っている。自転車のハンドルを持つのも大変なくらい腕が痛くなったらしい。自分も寝て起きたらそれなりに筋肉痛がきているが、キーボードを打つ高さまでならなんともなく、肩の高さ以上に腕を上げようとすると上がらないという状況だった。とりあえず1回目の接種記はここまで。


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