Networker’s and Lover’s Only:Vol.7 25歳 Twenty-five Years Old
夕方6時過ぎの満員電車。背広姿のサラリーマンでぎゅうぎゅう詰め。疲れたような、ほっとしたような顔して、家路に急いでいる。そんな背広姿にもみくちゃにされてながら、まるで爆弾が一気に破裂したように矢継ぎ早に喋りまくっている黄色い声。
毎度のことではあるけど、一体誰だろうと扉の脇の方を見ると、グリーンの制服姿の女子高生が話していた。彼女達はとにかくよく喋る。朝の電車の「おはよう」から始まって、昼間は休み時間にずっと喋っていて、夕方の電車で「じゃあね」で終わるのかと思ったら、まだ1時間以上も長電話。一体どこからあんな喋るねたが出て来るのかと不思議に思いながら、その話しを聞いていた。というより、半ば強引に聞かされたような物かもしれない。
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