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様々なものを「文」にすることが好きです。 ただ、長い話は苦手で、いつも短く書いています…

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様々なものを「文」にすることが好きです。 ただ、長い話は苦手で、いつも短く書いています。 楽しんでくださったら嬉しいです'^'

最近の記事

#2「ハダー2」

■ #1からの続きです。 君と話し合うようになるまでは、ずいぶん時間がかかった。初日から続いた興味やら関心やらが言語の城壁に阻まれ治まり、君も普通のクラスメートとして教室に馴染んだ頃だった。水曜日の第5時限は音楽で本来であれば授業の前に音楽室に行くべきだったけど、音楽の代わりに英語室で英語の授業が予定されているという話が隣のクラスから伝われたみたいだった。昼ご飯を食べてずっと図書館にいて僕はそのお知らせを聞けなく、僕は空っぽな教室を見て何も疑わなく音楽室に向かった。 音楽

    • #1「ハダー1」

      君と初めて出会った頃のことは、今でもありありと覚えている。 誰もが高校生になることで胸がときめいていた、中3の秋。終礼の時、先生から姉妹校提携されていた日本の中学校から、同い年の生徒達が数日こっちに泊まることになったというお知らせがあった。さすが中学の男子だけあって、教室内はすぐ「キモチー」と叫ぶ声ですぐ騒がしくなった。大人しくないなと偉そうに思いながらも、僕もやはり君達と出会うことを密かに楽しみにしていた。 先生からのお知らせがあってから1ヶ月後、16人の日本の学生らが

    #2「ハダー2」