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「SNS漫画」で紐解く、TwitterとInstagramでバズりやすいコンテンツとは?(前編)

みなさんこんにちは!
Minto IP編集部の田中千裕です。
MintoはSNS✖️マンガで国内最大級の約2700件の制作実績があります。またクリエイターネットワークも国内最大規模の250名を超えており、漫画やアニメといった「コンテンツ」を活用して、クライアントの課題を解決しております。
私が所属する編集部では、TwitterやInstagramなどで活躍されているクリエイターさんと一緒にPR漫画を制作しております。

今回は、クライアントからもよくご質問頂く「SNSでは何がバズりやすいの?人気が出やすいの?」といった疑問に答えるべく、前後編で「TwitterとInstagramでバズりやすいコンテンツ」を紐解いていきたいと思います。
まずはTwitterとInstagramの媒体特性から「バズりやすいコンテンツ」を分析していきます。

1)媒体特性

バズらせるためには、媒体の特性を掴んで、コンテンツの作り方・見せ方を変えるきっかけが必要です。
まずはユーザーから見たTwitterとInstagramの媒体特性を見ていきましょう。
我々はTwitterとInstagramを以下のような特性の分け方で捉えています。

Twitter=共感が得意
Instagram=情報収集が得意

2種の特性の違いはUI・UX設計にあります。
※UI(User Interface/ユーザーインタフェース)とは「ユーザーがPCとやり取りをする際の入力や表示方法などの仕組み」を意味し、UX(User Experience/ユーザーエクスペリエンス)は「サービスなどによって得られるユーザー体験」のことを指します。

①Twitterの媒体特性

Twitterは「共感」を得意とするSNSです。
ユーザーの共感を表現できる手段として、【RT・引用RT・いいね】などのアクション機能が多様にあるSNSです。
ユーザー自身で自分のコミュニティに情報を伝えることができるのです。
その中でも特徴的なのが、引用RTです。
ユーザーが一次発信をするだけでなく、他者が発信した情報に自身の意見を乗せたい場合に活用できるのです。(=二次発信)

実際にTwitterトレンド大賞の「2023年Twitter注目ワード」では、「AIイラスト」と「ミャクミャク様」が発表されましたが、2つともユーザーの二次発信をきっかけにトレンドになりました。

【AIイラスト】

神絵を描くAIこと「Midjourney」が、リリースされ話題に。
ユーザーが実際にMidjourneyで作成したAIイラストを投稿すると、一瞬で神のように上手な絵が描けると話題になり、またたく間にネットのミームになりました。

【ミャクミャク様】

3/22にビジュアルが発表された #大阪・関西万博 の公式キャラクターです。
7/18に「ミャクミャク」という名前が発表されるとTwitter上で複数の「ミャクミャク様」の敬称をつぶやきが散見し、イラストがバズったタイミングで「ミャクミャク様」の愛称が話題となりました。

本人が「いい!」と思ったコンテンツを周囲に知ってほしい時、もしくは誰かが「いい!」と思ったコンテンツに対して、意見を加えて広めたい時にTwitterの効力が発揮します。
特に投稿の二次発信である、リプライや引用コメントの内容も含めてコンテンツを楽しんでいます。つまり「自分の意見を乗せて拡散したい」と思わせるコンテンツがTwitterの媒体特性にあっており、バズるコンテンツと言えます。

②Instagramの媒体特性

Instagramは情報収集が得意なSNSです。
ユーザーの興味関心に合わせて表示されるコンテンツが最適化される傾向が強いためです。
興味を持った投稿に対して【いいね・コメント】をし、投稿主に直接的なアクションを送ることができますが、Twitterのようにアクションが拡散される要素はありません。
一方、フィード欄・発見タブにはユーザーの興味があるコンテンツが自動的に表示されます。

さらに、アライドアーキテクツ社が2020年7月に行った調査によると、新型コロナの影響で外出自粛が求められる中、Instagramを趣味・好きなことに関する情報収集や世の中のニュースのチェック、友達との会話のために使う人が増えています。また、他のSNSと比較し「買い物情報を調べるために(Instagramを)使う時間が増えた」と回答した人が多い結果となっているとのことです。
(参考:【2022年版】Instagramユーザー実態が分かる!調査データまとめ

皆さんも自分の興味を持つ情報をインプットするためのツールとして活用していることが多いのではないのでしょうか。
つまり「受動的に読みたい」コンテンツがInstagramの媒体特性にあっており、バズるコンテンツと言えます。 

では、
Twitterで「自分の意見を乗せて拡散したいコンテンツ」とはどんなものか?
Instagramで「受動的に読みたいコンテンツ」とは何か?

【コンテンツ=漫画】に置き換えて考えてみると、
以下のような要素をもつ漫画が各媒体と相性がよいと考えられます。

Twitterでウケる漫画=深読みして意見を交換したい漫画
Instagramでウケる漫画=さくっと読めるスナック漫画

では、Twitterで「深読みして意見を交換したい漫画」とはどんなものか、Instagramで「さくっと読みたいスナック漫画」とは何かを、またなぜそのようなコンテンツとの相性が良いのか?
後編では実際にSNSで人気の漫画を用いて分析してみましょう。

後編はこちら↓


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