Quantum Accounting Inc.

Global, Complex, Cutting-edgeな分野に強く、IFRS、US…

Quantum Accounting Inc.

Global, Complex, Cutting-edgeな分野に強く、IFRS、US GAAP、M&A、仮想通貨などに関する会計コンサルティングサービスを提供しています。

最近の記事

Quantum Accountingが篠原浩二氏を新Advisorに迎える

Quantum Accountingは、この度、篠原浩二氏を新たなアドバイザーとして迎えることを発表いたします。US CPAとしての資格を持ち、豊富な実務経験と類稀なる専門性を有する篠原氏は、我々のチームにとって価値ある新たな力となります。 篠原氏は、1986年に日本の大学を卒業後、米国オクラホマシティ大学で経営学の修士号を取得。その後、米国内の著名な会計事務所でキャリアを積み、法人税部門において深い経験を積みました。 特に目を引くのは、KURA Sushi USA In

    • SPAC開示規制等強化へ

      2024年1月24日、米国証券取引委員会(SEC)は、SPACによるIPOおよびその後のde-SPAC取引における、開示の強化と投資家保護の追加を目的とした新ルールおよび改正を採択しました(LINK)。 SPAC規制強化の経緯この変更は2022年3月のSECのミーティングで検討されるとされていた内容で、いわば既定路線ともいえるものでした。しかしそこから約2年弱、SPACの関係者を中心に大激論が交わされたようで、当時想定したよりも時間がかかってルール化された印象です。この規定

      • SPAC統合時ののれんに関する会計処理

        “SPACを通じて上場した企業、巨額ののれんの減損を計上”今年(2023年)4月6日のウォールストリートジャーナルに、Companies That Went Public via SPACs Log Billions of Dollars in Goodwill Write-Downs(SPACを通じて上場した企業、何十億ドルものののれんの減損を計上)という記事が載りました。 この記事によると、SPAC(特別目的取得会社)を通じて上場した企業39社が2022年に合計約115

        • シーラテクノロジーズがNasdaq上場

          023年3月31日、資産運⽤プラットフォーム「利回りくん」を中心としたウェルステック事業、利回りくんAIの開発をしている株式会社シーラテクノロジーズ(以下シーラ)が、米国ナスダック市場への新規上場が承認され、Nasdaq上場を行いました。2023年3月31日(金)に上場したことをお知らせします。(シーラのプレスリリースより) シーラのNasdaq上場までの経緯 シーラがSECの電子システムEDGERへ最初にDRS(Draft Registration Statement)と

        Quantum Accountingが篠原浩二氏を新Advisorに迎える

          日系企業のNasdaq IPOをめぐる最近の動き

          昨今、話題になっている日系企業のNasdaq上場!この記事では、2023年3月24日時点における日系企業のNasdaq IPOをめぐる動きについて、各社の状況を記載しております。現時点で既に上場している日系企業5社に加え、上場準備を進めている企業4社のSECファイリング等から読み取れる状況、さらにはIPOに向けての動きがある会社3社も取り上げました。 弊社では日系企業のNasdaq上場のサポートをさせていただいております。ご関心がある企業様にはオンラインでのご相談もさせていた

          日系企業のNasdaq IPOをめぐる最近の動き

          SAB121の公表 – 米国会計基準における顧客預かり暗号資産の会計処理の変更

          Summary米国SECによりSAB121が公表されました。SAB121は、顧客から暗号資産を預かっている企業に対して、関連する報告や開示要件に関するガイダンスを提供しています。 実務的には2つの大きな変更点があります。 ①預かり暗号資産に対する支配権の有無に関わらず、保全義務を時価で負債計上し、対応する資産は時価で資産計上することになりました。 ②財務諸表への開示だけではなく、Description of Business、Risk Factors、Managemen

          SAB121の公表 – 米国会計基準における顧客預かり暗号資産の会計処理の変更

          コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場

          2022年3月22日、マネックスグループは、暗号資産交換業を手がける子会社コインチェックを特別買収目的会社(SPAC)との統合を通じて、年内にも米国Nasdaq市場に上場させると発表しました。暗号資産業者は、東京証券取引所が上場審査を受け付けない方針を取っているため、複数の同業他社もNasdaqやNYSEへの上場を検討している状況と思われていましたが、コインチェックが先陣を切る形となりました。 複雑なdeSPACスキーム マネックスグループのプレスリリースに詳細が記載されて

          コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場

          ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびNasdaq上場日本企業一覧

          武田薬品がNYSEに、メディロムや吉通貿易がNasdaqに上場し、注目が集まる米国上場ですが、現時点でNYSEおよびNasdaqに上場している日本企業を一覧にしてまとめてみました。 なお、過去の日本企業によるNYSE上場の変遷は「米国証券市場ガイド 第1回:日本企業によるNYSE上場」を、Nasdaq上場の変遷は「米国証券市場ガイド 第2回:日本企業によるNasdaq上場(その1)」および「米国証券市場ガイド 第3回:日本企業によるNasdaq上場(その2)」をご覧ください

          ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびNasdaq上場日本企業一覧

          コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場

          2022年3月22日、マネックスグループは、暗号資産交換業を手がける子会社コインチェックを特別買収目的会社(SPAC)との統合を通じて、年内にも米国Nasdaq市場に上場させると発表しました。暗号資産業者は、東京証券取引所が上場審査を受け付けない方針を取っているため、複数の同業他社もNasdaqやNYSEへの上場を検討している状況と思われていましたが、コインチェックが先陣を切る形となりました。 複雑なdeSPACスキーム マネックスグループのプレスリリースに詳細が記載されて

          コインチェックがSPACを利用してNasdaqに上場

          吉通貿易がNasdaq上場

          東京生活館というドラッグストアや、化粧品や健康食品、日用雑貨などのECを展開している吉通貿易株式会社が2021年8月27日にSECに登録申請書(Form F-1)を提出し、12月23日にSEC登録が完了、2022年1月13日にNasdaqへ上場となりました。(公式HPのお知らせはこちら、吉通貿易がこれまでに提出した資料についてはこちらをご参照ください。) 2020年12月にメディロムがNasdaqにIPOしたのに続き、約1年ぶりに日本企業のNasdaq上場となりました。

          吉通貿易がNasdaq上場

          Quantum Accounting Inc.編集長からご挨拶

          Quantum Accounting Inc.の細田です。 初めに自己紹介をさせてください。 大学にて理学部を卒業。その後、医科学研究所を経て、9.11の4ヶ月後、ニューヨークに渡り、コロンビア大学の研究室で主に変異 DNAや変異ショウジョウバエを作るお仕事をしてました。4年後、妊娠中に実験で使う液体窒素タンクを押したところ、 破水。近くの病院で長男を出産。マンハッタンのデイケアは高すぎるため、仕事を辞めざるを得なくなり、2年間NYで子育てをした後、オハイオ州のシンシナティに

          Quantum Accounting Inc.編集長からご挨拶

          米国証券市場ガイド2021年版 日本企業によるNasdaq上場

          2013年8月、NYタイムズスクエアにあるNasdaqにおいてUBIC(現FRONTEO)の上場記念セレモニーが行われ、Nasdaqへの上場を象徴する「クロージング・ベル」が打鐘されました。UBICが実際に上場したのは同年5月。これは日本企業として14年ぶりに果たしたNasdaq上場でした。UBICのNasdaq上場は関係者の間で驚きをもって受け止められたのと同時に、日本企業によるNasdaq上場への関心が再び高まるきっかけとなりました。 Nasdaq:時価総額世界1位も上

          米国証券市場ガイド2021年版 日本企業によるNasdaq上場