「人性を後悔する事になる人・ならない人」 by加藤諦三

読んでいて、「心のペースメーカーだ」と思いました。

私は定期的に落ち込みます。理由は嫉妬心です。そして、理想と違う自分の人生の現実に落ち込みます。

でもこの本を開いて2行ほど読むと、心が落ち着いてきます。それは、何故私がこのように苦しいのか、理由を解説してあり、そして私はそれに深く同意するからです。

この世にはいろいろな問題があり、私は幸運にもこの加藤諦三氏( 先生と呼びたいけれど、それにはまだ恐れ多いのであえて氏と言います) の経験した事、家族、特に父との関係に関して似ているところがありました。本には名言されていませんが、YouTube動画で知りました。

私はこの父との確執に、大いに悩み、あるとき無意識に蓋をして、自分の抱える問題は、この確執が元になっているという事に長い間気付かずにいました。なので、何も根本解決されないまま、自分は何か知らないけれど、生まれ持って問題があるのだと思い続けてきました。

私はとてもナルシストで、わたしの人生は特別不幸な物と思っていましたが、何のことはない、父に認めてもらいたかったのだという事に気付いたし、最近その事を父の前で言う事もできました。

この父だけにはバカにされたくない、この父よりも私は上だと思っていた私は、「認めてもらいたかった」という事を父の前で口に出した時に、一生分の恥を捨てたと思いました。

幸運にも、私の父は今までよりも温和になり、今では普通に会話をする事ができるようになりました。

子供の頃の私は父が好きでした。数十年を経て、またその頃の気持ちに戻ったような気持ちでいます。

私が一生懸命自分の夢を叶えたいと思っていたのは、バカにされたくないという思いが強かったように思います。今は純粋に自分のために技術を鍛錬する事に、喜びを感じています。

私は今自分が置かれた状況内で、どれだけの事が実現可能なのか試してみたいという気がしています。それはワクワクする、とても良い感情です。

加藤諦三氏は海外で翻訳された物も含めて700冊程出版されているそうですが、読めるところまで読み進めたいと思います。感謝。


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