長谷川宏『ことばへの道』(講談社学術文庫)

文字は、音声とちがって、時間的ないまと空間的なここを超えて存続する。そういう物理的性質をもっている。そしてそれが、相対時間や相対空間を生きる言語意識の成立・発展にとって決定的な機縁となったことはまちがいない。――p.340
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