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タロット占いに数覚を持ち込む

タロットに数覚(数に対する感覚)の歴史を持ち込みます。原始的な数覚が発達して、「0(ゼロ)」が発明されるまでを五段階に分けると、次の図の右側に配置したようになります。参考文献は『数覚とは何か?』です。

この図は独学の具体例の一つにすぎません。

一、原始的な数覚
人間は赤ちゃんでも「1らしさ(1)」「2らしさ(1ともう一つ)」「3らしさ(たくさん)」を把握しますが、直感的に形容詞で識別しています。その数覚は「KNIGHT(1)」「QUEEN(2)」「KING(3)」とします。

二、一対一対応の原理
「3」より大きな数は別の思考回路を使って数えますが、数えるにあたり、何をもって一つ(アイデア)とするかを決める段階があります。その数覚は「PAGE」とします。一つと数えるためには、物の集合に対して指などの体の部位を一対一対応させる発明が必要でした。

三、順番を表す序数
数える順番が発明されて、「一つ、一つ、一つ……」と数えます。その数覚は大アルカナの「Ⅰ」から「ⅩⅩⅠ」までとします。この段階ではまだ計算できない数なので、すべての一つには独自の個性が生きています。だから、それらのカードは数字よりも文字で表す方が良い。

四、数量を表す基数
私たちが知っている数、計算できる数が発明されますが、実体が無い「0」は書かない段階です。その数覚は小アルカナの「1」から「10」までとします。それらのカードは量が質に転化するという発想を共有しているので、刻々と変化する価値を前後に割り振るべきです。

五、「0」の発明
愚かにも、実体が無い「0」を表記しました。すると、それが、思いのほか計算の役に立ったのです。その数覚は「0.THE FOOL」とします。

数覚の歴史もタロット占いで活かせると思うのだが、どうだろう。

タロット占いを単なる発想法にしないためには、「畏敬の念」を自らの内に秘め、頭を空にし、高次元の発想がやって来ることを許してください。

また、スピリチュアル的には、中世ヨーロッパで生きた過去世がある人ならタロットが潜在意識を活性化します。その経験がなくても、数百年にわたり占い師として生きてきた人なら、タロットも使えるだろう。

タロットカードに依存しなくても、自分の世界観を外へ出して、頭を空にすることができるなら、独自のカードを創作しても良いのです。

以上、占いの集合意識には、既に、組み込まれているでしょうけれど。