見出し画像

据え膳を逃してしまった失敗談

実は私は高校生の頃は奥手で、女の子と付き合っても、どうも苦手でした。しかし大学に入ってからは、開花したのか、ナンパやサークルで知り合ったいろいろな女性と付き合ったり遊んだりしてきました。
もちろんいろいろな女性関係での失敗も数多くしてきました。そして徐々に女性との付き合い方も上手になっていきました。

40を超えたあたりになると、それなりに経験は積み、若かりし頃の失敗はなくなってきたはずでした。
しかしその後、自分の人生の中でもワースト1ではないか?と思う「性の大失態をしでかしてしまったのです。

その苦い失敗談を書こうと思います。

新幹線での出会い

今思えば、ドラマのような出会いでした。
それは、とある受注案件での長期出張で住まいの東京から関西方面に出掛けていた時の出来事です。

その日は京都での打ち合わせが終わり、次の訪問先である大阪へ向かう途中でした。

京都での打ち合わせが少し長引いてしまい、次の打ち合わせ先である大阪へ急いで向かわなくてはならず、たまたまタイミング良く新幹線のダイヤがあったので、急いで新幹線に掛け込みました。

乗り込んだ新幹線は比較的乗車率が高めでしたが、いくつか席は空いていました。わずかな乗車時間ではありましたが、たまたま空いている席に座りました。

席に座り、私は次の打ち合わせの資料を確認しようとゴソゴソとバッグを漁っていました。
なんとなく慌てて駆け込んだのもあり、あまり周りが見えてなかったのか、隣の人の肘に手が当たってしまったようです。

意識は特にしていませんでしたが、隣の乗客が30代くらいの女性である事はわかっていました。

「あっ、すみませんでした」


私は咄嗟にその女性に謝りました。

「いえいえ、大丈夫ですよ」
それで会話は終わるものだと思っていました。
しかしその女性は、ニッコリと微笑み、私に話しかけてくれました。

「大荷物ですけどどちらに行かれるんですか?」
彼女も同じく大阪まで仕事の打ち合わせでいく途中との事。しかも東京から来ていると。まさかの展開で、大阪までの短い間にお互いの仕事の事などで盛り上がりました。

大阪に付き、新幹線を出た後に、彼女と名刺交換して、そこに個人のメールアドレス、携帯番号も書いてもらい、東京での再会を約束しわかれました。

東京での再会

前振りが長くなってしまいました。

彼女は大崎のマンションに一人住まいとの事でした。(マンション代はお父さんが出してくれてると、どうやら彼女はお嬢様のようでした…(^^;)

新幹線での出会いから一週間ほど経った頃、品川の目一杯お洒落なバーに誘いました。

実はその日は長期出張からようやく東京に戻ってきた日の夜でした。

入ったお店は、生ピアノ、ジャズボーカルの演奏がとても心地よく、ムードも良かったせいか、彼女も楽しそうで、一週間前に知り合えたばかりとは思えないくらい、仕事の話し、趣味の話しなど色々な話しで盛り上がり、一気に親密度が高まったのを覚えています。

夜も更けてきて、そろそろ終電の時間…どうしようかな?と相談したところ、なんと彼女は「もう少し飲みたい」と、願ってもない一言。

「終電が無くて帰れなくなるなー」と振ってみたら、「じゃあうちで飲もうよ」と彼女。

まさかのトントン拍子で、なんと彼女のマンションで飲み、そしてお泊まりする事になったのでした。

一人暮らしの女性の部屋でお泊まりなんて、本当に久しぶりです。ここまでの展開はもう誰が考えても「100%ヤレる」展開ですよね。

しかし、ここから私は有り得ない失態をしでかしてしまったのです。

彼女の部屋へ

彼女の部屋は女性らしく、でもスッキリとしたお洒落な雰囲気でした。間接照明で程よい薄暗さがいい感じでした。

彼女は早速ワインを私に注いでくれて、部屋飲みスタートです。彼女は雰囲気の良い音楽をかけて、

その日は私はどうかしてました。一人暮らしの独身女性の部屋に招かれ、二人ソファでワイン。
しかし、その日の私は不覚にもなぜか眠くなり、性欲より睡眠欲が勝ってしまいました…

「眠くなった」と彼女に告げると、「シャワー浴びて」と彼女。
一人暮らしの女性の部屋のバスルームでシャワーを浴びる私。いまだに完全にヤレる展開です。

シャワーから上がった私に大きめのTシャツを貸してくれて、「ベッドに寝ていいよ」と私をベッドに案内してくれました。またしても彼女はチャンスを与えてくれたのです。

私は素直にベッドに入り横になり、その間に彼女はシャワーをそそくさと浴び、「じゃあ寝よっか」と私の隣に。

思い出しながら書いてるうちになんだか情けなくなってきました(泣)

本当にあの日はどうしちゃったのでしょうか…
事もあろうに私は彼女に添い寝されつつ深い眠りに落ちてしまったのでした( ;∀;)

次の朝、彼女は普通に接してくれ、朝食のトーストとコーヒーを出してくれました。そこには昨夜のしでかしをなぜか特に後悔もせず、まるで普通の家族の朝食のように振る舞うアホな私がいました。

お互いに仕事に出かける時間になり途中まで歩いてわかれました。
それが永遠の別れになるとは思いもしないアホな私は「またね」と彼女に別れを告げたのでした。

当然、それからメールをしても彼女から返事は全く来なくなりました。

その後、強烈な後悔の念が襲ってきたのはしばらく時差があってからの頃でした。

そんな大失敗談も今では良い肥やしになっていると思っています笑



まさに「据え膳食わぬは男の恥」を実証した、私の情けない過去のお話でした。

つまらない長文にお付き合いいただきありがとうございました。

よろしければサポートいただければ嬉しいです^ ^