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無責任でトンチンカンな提案ほど、相手の心と身体を動かすのはなぜか

「〇〇さんは絶対に宇宙飛行士のコスプレが向いてる!」
「〇〇さんは絶対にアンティークのティーカップ集めをした方がいい!」

というような提案を、対して自分のことを知らない職場の同僚から言われたとすると、少しムッとしますよね。←かなり限定的なシーンですがw

でも、なぜかそんな提案に心を動かされることがあります。

例えば、今年はじめに、私が人生で初めて占い師のところを訪れたときのこと。
占い師に「33歳までは転職するな」「この2~3年で子供ができる」「独立はしない方がいい」と断言されました。こんなはっきりとしたことを言われるのは、大人になってからでは珍しいです。恐るべし断言、恐るべし断定です。

これほど直接的な意見を聞くことは、普段の生活ではほとんどありません。
断言されることは、実は新鮮な体験だと思うのです。大人の社会、ましてや過度な干渉が良しとされない「なんでもハラスメントな社会」では、誰しも気を遣ってコミュニケーションを取っています。
あなたはこうだ!こうしたほうがいいに決まってる!」といった提案は、当たっている当たっていないに関わらず、発言者にとっては紛れもなくハイリスク・ノーリターンな博打です。

だからこそ、無責任でトンチンカンな提案は心に響くのです。
「こうした方がいい!」「もっとこうすればいいのに」と言われたとき、それが科学的に正しいかどうか、本人にとって妥当かどうかはさておき、自分の感情や考えを掘り起こすきっかけになります。
誰かの無責任でトンチンカンな提案に「違う!」と思ったら、自分自身で「じゃあ、自分はどうしたいのか?」と、考えるヒントになるのです。

無責任でトンチンカンな提案は、その内容が正確であるかどうかは、案外重要ではありません。
大切なのは、その提案に心と身体がどう反応するかです。
それに賛成すればそのまま従い、反対ならば自分の意見を再考する機会になります。結果、次なる一歩が踏み出せたら、それはそれは最高の経験です。

だからこそ、無責任にも思える提案をしてくれる人には感謝したいものです。彼らは、予期せぬ形で私たちの次の一歩を助けてくれるのですから。

⚠占いの例を出しましたが、占いは科学的であり、無責任な提案ではない(と思います🐣)


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