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人は見た目じゃないと言いながらも、犬種で犬を選ぶ人間

私たちの社会では、「人は見た目は大事じゃない、中身だ!」とよく言われます。さらには、ルッキズムという言葉が社会に浸透してきており、外見的な特徴について述べづらい風潮があります。
しかし不思議なことに、ペットを選ぶ時はこのルールがしばしば忘れられているように思うのです。これはWifeとの何気ない会話の中での気づきです。
「どんな犬を買いたい?」とWifeから問われたときに、ジョークのつもりで「性格がいいヤツ!」と答えたところ、「犬を性格で選ぶって初めて聞いたわw」「でも、ルッキズムの時代に犬を犬種で選ぶのって、どうかしてるよね」と示唆に富んだ回答をもらいました。

犬を選ぶ場合、その性格よりも犬種、つまり「外見」が重視されることが多いのです。これからの時代は犬も性格で選ぶ時代?

ルッキズムとは?

ルッキズムという言葉を聞いたことがありますか?これは外見至上主義や容姿偏見を指す言葉で、人々が外見に基づいて他人を判断することを非難する概念です。

社会では人を見た目で判断しないよう求められる一方で、犬を選ぶ際には犬種が重要な基準となっています。

犬種で選ぶ理由

ペットショップでどの犬を飼うかを決めるときには、大抵の場合はどの犬種を選ぶかについて腹の中で決まっていると思います。
つまり意思決定の流れは
犬種はどれでもいいから、自分の性格にあった犬を選ぼう」ではなく
チワワの中でとりわけキューティーで心がときめいた犬を選ぼう」です。

「とびきりイケメンじゃないと無理!」と婚活沼にハマっている状態と類似しています。
なぜ犬は外見から入ってしまうのでしょうか。いくつか理由を考えてみました。

  1. 犬の性格ってなんぞや問題
    ペットショップにて、限られた時間内で犬の性格を完全に把握することは困難。そもそも、犬の性格が分類されていない。

  2. 犬種の人気はメディアによる虚像問題
    メディアによって人気に火が付く犬種も少なくない。特定の犬種が映画や広告でどのように描かれるかが、その需要を左右することがある。

  3. 判断軸が乏しい問題
    婚活であれば性格、出自、趣味、年収、、、などと判断軸が無数にあるが、犬を識別する判断軸は限りなく少ない。

犬との深い絆

とはいえ、犬との関係は単に外見から始まるだけではないと思うのです。本当の絆は、共に過ごす中で犬の個性や性格を深く理解し、愛情を育んでいくことから生まれます。
私自身もかつての愛犬シェルティーを迎えたとき、その愛らしい外見に心惹かれましたが、それ以上に怠け者で人見知りな性格が私たち家族の心を掴みました。

ウインクもできた愛犬ちゃん

犬を選ぶ際には、外見に惹かれることもありますが、その犬の「真の姿」を見る努力も必要だと思うのです。外見がきっかけであっても、そこから始まる関係で犬の”犬となり”を知り、共に成長していく喜びを享受したいところです。

外見だけでなく、その性格や個性にも目を向け、真の愛情を育んでいくことが、愛犬との充実した生活を築くための鍵です。犬種が示す特性や一般的な性格は、確かに選択の一助となりますが、それだけが全てではありません。

ペットショップでの選び方

犬を何匹か飼ったことがある方であればわかりますが、犬にも性格があるのです。ペットショップで犬を選ぶ際には、できるだけ多くの時間をその犬と過ごして、その行動や反応を観察することが重要です。

ここまで、ルッキズムが批判される現代において、犬を犬種で選ぶのはなぜかを考察してきましたが、盲点がありました。
そもそもルッキズムの定義は、「の価値を外見だけで測る差別的な考え方や言動」です。主語はでした。犬は対象とされていません。アリァー

とはいえ、外見至上主義の悪い癖がペット選びに出ていることも事実でしょう。
犬を選ぶ際には犬種で判断することが多いですが、それは単なる始まりに過ぎません。愛犬との生活は、その後の絆と愛情によって豊かなものになります。見た目で選ぶことが一つの手段であることは否定しませんが、それ以上に大切なのは、お互いを理解し合い、支え合う関係を築くことでしょう!

愛犬との生活で最も美しい瞬間は、見た目を超えた深い絆が生まれたときに訪れるのです。犬種を超えた愛の世界にチャレンジしていきましょう。


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