普通の高校生になって将来どうするの?

学校法人 角川ドワンゴ学園が2016年4月に高校を開校する。

名称はN高等学校。

ネットの高校であるこの学校の注目すべきは、学校教育法第1条に定められた(国に認められた)学校であること。1条校とは、従来の学校と同じく高校卒業資格が与えられることを意味する。

僕としては、IT革命以来のビッグニュースです。
20年に1度くらいの。

「俺も入学したかった」
ニュースを見た時の僕の素直な感想だ。

近い将来、現在の画一的な高校生のライフスタイルに変化が訪れることになる。そのターニングポイントがN高等学校だ。

ネットの高校がもたらす、全く新しい価値基準は、日本人の国際競争力を飛躍的に高めてくれると期待している。

常識が変わる瞬間。

さて、僕は人間の能力開発をテーマにビジネスをしていますが、年齢軸をざっくりと4つのカテゴリーに分けている。

その最初のカテゴリーが0-18。高校卒業まで。

今回のN高等学校の開校を受けて、僕の0-18カテゴリーに対するプロデュースが劇的に変わることになりそうだ。

アベノミクスで既に動き出している受験システムと教育システムの変更の流れが、N高等学校の登場で一気に加速するからだ。たぶん激流。

僕は、今までの高等学校は半分位になるのではないかと考えている。リアルの学校がなくなるということではなく、従来の学校がN高等学校のコンセプトをカリキュラムに取り入れざるを得なくなるという理由からだ。競争力を維持するために。N高等学校が結果を出せば、ネット高校への新規参入も活性化していくだろう。

◉N高等学校の魅力

N高等学校の魅力を一言で言えば、拘束時間の短さ。拘束時間が短くなれば、学生の可能性は広がる。

従来の高校の授業は、時間・場所・対面という3つの条件があるため、必然的に拘束時間が長くなっていた。

N高ではネットによる新しい授業システムを採用することによって、3つの条件から解放されることになる。これは凄い。ワクワクする。

N高等学校では、生徒がカリキュラムに沿ってネット授業にキッチリ取り組めば、1日3時間、3年間で高等学校教育課程を修めることが可能であると考えているようだ。

そして新たに生まれた時間を「個性を将来へ繋げる時間に使おうよ!」と提唱。いいですね。 脱 ふつう。

基本的にヒトは、みんながやっていることが大好きで、子供からお年寄りまで1日の大部分を義務・強制・報酬・共通のパワーを利用しながら過ごしている。結果、自分の頭で考える習慣がない。

N高の生徒は、3時間程度のネット授業を終えても時間がたっぷりある。そこで、空いた時間を埋めるために頭を使い始めることになる。必然的に。

「大切なことは何か?」

「どうなりたいのか?」

N高等学校には、空いた時間を埋めるための本格的なコンテンツが満載だ。生徒は自分の将来の就職や進学に直接繋がる授業や自分の可能性を広げるために、N高等学校が無料で提供する魅力的な課外授業にも参加することができる。

さらに、大学進学やクリエイターなどを希望する生徒のために各種専門学校との提携による通学コース(有料)も設置している。

見たところ、すべて本気。

一昔前までの、入学前に広告宣伝で煽るだけ煽って高揚感を高めて、受講後はあまり効果がなく失望感が高まるスタイルの学校ではない。

未来を創るという気概、と言えば大袈裟かもしれないが、世の中の無理と無駄を無くそうとするチャレンジだとは伝わってくる。

◉開成高?N高?どっち?

僕ならN高等学校に行きたい。

【僕がN高等学校に行く理由】

日本の高校はN高等学校と、それ以外の学校の2種類しかないから。

地元の公立校だろうが、難関私立校だろうが教育システムは何十年も前から大して変わっていない。それ故、過去の経験や情報で、そこがどんな所かみんな知っている。

僕はふつうには成りたくない。

ふつうに成りたくなければ、ふつうじゃないほう、『じゃない方』を選ぶのが自然。だから僕はN高等学校。

「えっ?それだけ?」

ざっくりと言えばそれだけ。

宝物はみんなが持っていないから宝物で、みんなが手にしたらふつうの物になる。
もちろん宝物である間は、価値がある。大切なことは審美眼。安い間に手にいれましょう。

どうして入学しないの?

◉気になる学費について

普通じゃないN高等学校の普通じゃない学費について。

入学金 50,000円
授業料 125,000円
施設設備費 50,000円
教育関連諸費 25,000円
合計(年額) 250,000円

固定費のかからないネット高校の特性により普通の私立高校に比べかなり低く抑えられてる。

ちなみに慶應高等学校の学費

入学金 340,000円
授業料 740,000円
施設設備費 130,000円
教材費 4,120円
保護者会費 13,000円
生徒会費 8,000円
合計(年額) 1,235,120円

普通の私立高校との比較において、すでに充分満足できる費用と言えるが、一条校なので就学支援金の助成を受けることができる。受けれるなら受けましょう。

気になる受給条件は、おおよそ4人家族で世帯年収910万円。と、かなりゆるい基準が適用されている。

平成26年度4月より適用される1単位あたりの就学支援金額は4812円。年間平均受講単位数は25単位なので4,812円×25単位=120,300円。
125,000(学費)−120,300(支援金)=4,700
つまり年間の授業料は5000円程度になる。

実質ほぼゼロ円の授業料と諸費用を足しても年間の学費は10万円を下回り、月額料金では8000円程度とスマホ並。もちろん学費の大小が高校選択の全てではない。が、N高等学校の充実したコンテンツに対する学費としては充分に衝撃的だ。

どうして入学しないの?

◉N高等学校説明会

N高等学校の学校説明会に行ってきた。
時間はたっぷり1時間半、100名位いたのでは。
学校案内のパンフレットの内容をより深く、映像を使って立体的に構成されていたので知りたかったことは、ほぼクリアになった。説明会の後には個別相談会も設定されているので、予約して参加すれば完璧。

説明会はとても良かった。以下まとめ。

川上量生ドワンゴ会長の談話。

「どっちみち未来はネットの学校だけになるのだから、N校生は誰よりも早くに未来の学校に行っているんだと誇りに思って欲しい」

シンプルだが本質。究極のメッセージとして伝わった。

今までの通信制高校との違いについてもズバ。

「いまの通信制高校へ行きたくて行っている人はほとんどいない。N高等学校へは行きたくて来る」

ふむふむ、納得。

奥平博一校長からは教師出身の長らしい現場視点の胸に響く良い話が聞けた。僕は最近立て続けに、日本を代表する超難関私立高校の校長の話を拝聴する機会があったけど、奥平さんに軍配。パチパチ。

「ふつうの学校では、自分の目の前の教師の知識が全てだが、N高等学校では、知りたいことがあれば、ネットを通じて世界の全ての情報にアクセスして研究できる」

なんとなくスルーしそうな話だ。が、実は凄い話。

例えば、今年の渋谷幕張中学の入試問題で「学校の給食費が安いのは何故か?」という問題があったが、20世紀の子供がこの解答を得る為には、まず親に聞き、分からなければ、翌日学校や塾の先生に質問するしかなかった。そもそも勉強の質問を翌日まで持ち越すほどの情熱はふつうの学生にはない。

21世紀の子供は、スマホでググれば「学校給食は利益をあげる必要がなく、原材料費だけを得られればよいから」と解答を知ることができる。

疑問や興味を持ったその瞬間に、調べたり、研究することが勉強の基本であり本質。3年間このストレスフリーの学習環境が保障されているネット高等学校恐るべし。ふつうの学校はそもそもスマホ持ち込み禁止だし。

ふつうの学校は仕組み上、学ぶ環境において圧倒的に不利だということを痛感した。この差は灘でも開成だろうと同じこと。このパラダイムシフトを直観できるかが、N高等学校を選択できるかの肝。

N高等学校の可能性は果てしない。3時間ほど卒業資格を得るためのネット授業を終えれば、あとは自由の時間だ。この自由の時間を埋めるためにN高等学校は魅力ある選択肢を提供しているが、選択肢はこれからも増え続けることが予想される。

すぐに想像できるのが、スポーツエリートを目指すコース。サッカーやテニス、バレエなど民間の養成機関との連携により、朝昼の時間帯に、ふつうの高校の部活レベルを遥かに凌駕したトレーニングを提供することができる。

例えばテニス。カナダではこの10年の間に、国の政策としてスポーツエリートの養成に力を入れ始めた。継続的に投資した結果、今やジュニアカテゴリーのトップ10の中心にいるのはカナダの子供達だ。日本では錦織圭選手のあとが続いていない。

ネット高等学校の出現によって、スポーツのジャンルにも革命が起こる予感がしている。

このようにN高等学校の強みや魅力にていては、枚挙に暇がない。対して、既存の学校はというと、「みんなが行ってるから」ということ以外に、固執する明確な理由をみつけることができない。

現在、中学へ通われているお子様と親御さんは、先入観なしに学校説明会に行かれることを強くお勧めしておきます。

どうして行かないの?

◉N塾について

N高等学校の生徒だけが利用することができる講座の中から1つ紹介したい。

N塾はN高生だけが選択できる東大志望者30名限定の気合い入りまくりの塾のこと。N高ならではのトンがったコンセプトは『東大合格に選択と集中 』。映画ビリギャルのモデルになった坪田塾の坪田信貴さんが塾長。

全寮制で徹底した個別指導。
N高等学校のネット授業は寝る前の3時間だけで、あとは全て東大入試対策にあてられている。二食付きの個室に、優秀な講師陣による個別指導。これで月6万円ってありえない。

同じ環境を普通の高校生が手に入れようとしたら少なく見ても月50万円はかかるはず。

おそらく、世の中にインパクトを与えるために、『東大合格者数』という目に見える結果が欲しいのではないだろうか?大衆の動きはいつも遅いので。。。

だとすると、みんなが気づいたときには一気に値上げするはずだ。今なら、勉強に自信がある人にとっては正真正銘のブルーオーシャン。入塾試験を迷わず受けてしまってください。

選抜されたエリートが、学校生活に消耗することなく効率的に東大入試のあれこれを学べるのだから、初年度(2019年)からかなりの東大合格者が出るのでは?

10名と予想する。
10年以内に東大合格者数で、開成、筑駒、灘の一角を崩すのではないかな。どうでしょうか?
実現すればN高等学校は100名程度の東大合格者を輩出する、日本有数のエリート高になる。

僕の予想どおりの合格者が出た時、日本の教育界に激震が走るだろう。それはパラダイムシフトに国民が気がつく日となる。

「生活や通学に消耗しながら進学高校に通わなくてもいいんだ」

ちなみに2016年度の入塾試験は

1次試験 学科試験(英語・国語・数学)+心理テスト+アンケート
2次試験 面接

となっている。倍率高そう。。。

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