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インドア派の私がハワイ島で乗っている意外な車

共同マガジン、Vacilandoの共同企画として主宰者のアリアリさんが「私の乗っている車」というお題を提案してくれて、彼女の着想にまた助けられた。というのも車の話なんて書こうとも思わなかったが、自分たちの車のことを振り返ったら結構ネタになりそうなことに気づいたからだ。きっと私を知っている方々はギャップにびっくりされるだろうし、読者の方々には私たちのハワイ島の生活の一端を知ってもらえるだろう。
 
ギャップということでまず私のことをお話ししたい。趣味は本を読むことと最近はnoteを書くことで、運動は苦手、自分のことを「カウチポテ子」と呼ぶほどの完全インドア派である。運動音痴、方向音痴なので車の運転はしてはいけないと思い日本では運転免許は取らなかった。30代でアメリカに来て生活に必要で渋々免許をとった。一応無事故で20年以上やってきたが車には興味はなく、走りがどうの加速がどうのということは全く考えない。環境問題に心を痛めるリベラルなのでプリウスみたいな安定して燃費のいい日本車がいいというタイプである。
 
ところがこんな私がハワイ島で運転している車は・・・
 
フォード車のピックアップトラック、FX1500である。まずは写真を見ていただこう。
 

前から見ると迫力がある
横から見ると荷台の長さがわかっていただけるだろう
ちなみに私の身長は164cmである


 ピックアップトラックとは写真のように前方はセダンのように運転席と後部座席があって後方が荷台になっている。黒いカバーを開ければ荷台がオープンになってかなりのものを乗せられる。日本の道には大きすぎて見かけることはないが、アメリカではよく見かける車だ。
 
このフォード車はともかくバカでかいので、車に乗るときはよじ登るようにして乗り込む。車幅も広いのでうちの周りの狭くて曲がりくねった山道を走る時はドキドキだ。幅の狭い駐車場は極力避けている。そして燃費は最悪である。
 
そんなピックアップトラックをなぜ選択したかというと、田舎だからである。まず住んでいる地域はゴミの回収がないので自分たちでゴミを収集所に持っていかないといけない。誰もゴミを素敵なセダンにゴミを載せたくはないだろう。また家を建てたところが70年ほど放置された元コーヒー園なのだが、完全にジャングル化しておりそれを少しずつ開墾していくためには、こういう馬力があって大きなものを運べて、汚れてもいいトラックがないとお話にならないのだ。
 
そしてもう一つの疑問に思われるかもしれないのは、なぜ日本車でなくアメ車を買ったかということだ。私たちもできればトヨタのTundraを買いたかったのだが、人気が高くて中古でもフォードより100万円以上高かった。背に腹は変えられないということでフォードを購入となった。
 
人生、何があるか分からないというが、私がアメ車のピックアップトラックを運転する日が来るなんて一度も想像したことがなかった。早く小回りのきく燃費のいい2台目を買いたいが、こんな車に乗っていたらタフなアメリカ人男性とも対等になれそうでクセになりそうな予感もある。
 
 

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