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遂に突き付けられた最後通牒~タントラマンへの道(第56話)

迷走の日々、再び!

今日(2024年5月2日)は心臓手術から生還し、退院してからちょうど丸一年となる記念日でした。
早いもので、父が他界して11年目に入りました。

父の死後は、もう一度田舎に移住して自然農に挑戦したいと思う意欲は失っていました。老母を実家に残したまま遠くに移住するという選択は、父のケースを経験した後では難しく思えたからです。

10年前の時点では、それまでの人生で何かを成し遂げたという達成感を味わったことも無く、自信を持てるほどの得意なこともないまま既に50歳を過ぎてしまっていました。

異性関係の面では、同棲の経験はあったものの結婚には至らず独身のままでしたし、経済面に関しても、蓄えはまだ残っていたものの収入源はありませんでした。収入源としてはトレードくらいしかあてが無かったのですが、当時はまだまだ短期トレードをマスターしていなかったので、たまたま相場の大きな波に乗れた時くらいしか利益を得ることができていませんでした。

客観的に見ても主観的に見ても、全く冴えない、冴えなさすぎる状態でした。

それでもまだ人生をあきらめてはいなかったので、残りの人生で取り組むことを見つけたいという気持ちに駆られていました。

元々、好奇心だけは旺盛でしたので、少しでも興味を持ったら次から次へといろんなことに首を突っ込んでいきました。

手あたり次第と言っても言い過ぎではないくらい、高額な塾、講座、セミナー等に参加したり、さまざまなジャンルの教材を買い漁ったりしたのですが、どれもこれもなかなか興味が続きません。申し込んだだけ、買っただけで終わってしまって三日坊主にすらならないものもありました。

決して資金的に余裕があったわけでもなく、収入がそれなりにあったわけでもなかったのに、150万円もするような塾に複数並行して申し込んだにも関わらず、どれもみな途中で辞めてしまったことすらあったのです。

そんな感じでしたので、何か今後に生かせるようなことが身に付いたという実感はほとんどありませんでした。本当に、金と時間と労力の無駄遣いが甚だしいにもほどがあると言うほかありませんでした。

最後通牒

さて、この記事の主題は「食事編」ですので、話題を食事に戻します。

父の死後は、塾や講座のために外出する機会が多くなったのですが、食べるものと言えば昔と同様、ほぼ100%揚げ物に戻ってしまっていました。
50歳を過ぎて新陳代謝も落ちているというのに、早食い、大食いの習性もそのままでした。
運動も、運動とは言えない程度の愛犬の散歩以外はほぼゼロです。
厳密に言うと、3カ月程ボディメイクの塾に入ったことがあり、その時は食事と運動に意識的に取り組んだのでそれなりの成果を得たこともありました。
でも、塾が終わると元の木阿弥になってしまったのでした。

そんなこんなで、父の死後の9年間もまた、再び迷走状態に陥ってしまっていたのです。

そして、「このままでは、本当に人生を棒に振ってしまう!」と焦りと諦めが入り混じったような思いを抱くようになっていた矢先、とうとう最後通牒が通告されたのでした。
心臓の冠動脈が4箇所も詰まってしまったことによる狭心症と診断されたのです。
まだ60歳だし、酒もタバコも一切やらないのに血管が詰まってしまった主な原因は、質があまりよろしくない外食の揚げ物の油と早食い、大食い、運動不足に間違いないでしょう。

しかも、僕の場合は一時的だったにしても、なんちゃってマクロビオティック等に取り組んで食生活や日常生活を改めることも出来ていたにも関わらず、完全に習慣化することが出来ずに何度も同じ失敗を繰り返してしまっていました。

そんなどうしようもないくらいの同じ失敗を繰り返す愚か者の僕にしびれを切らした上位の意識が「こいつはもう痛い目にあわさないとわからんのだろう」と判断した結果、「狭心症」という最後通牒を突き付けてきたのでした。



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