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VRChatが始まらない

ヘッダーはVケットちゃんアバターを身にまといミラーの前で動きの練習をする俺の図です。

以前からバーチャルマーケットという催しがVRChat上で行われていることは知っていて参加してみたかったのだが、デスクトップモードで行くのは感動が薄れそうだし、かといってPCVRは高くて手を出しづらいし…と思っていたところに颯爽と現れたのがOculus Quest2だ。単体で動作するVRだけれどもケーブルでPCと繋げばPCVRにもなる!値段もお手頃!予約開始日の朝に予約し、発売日から1日遅れての到着となった。公式販売とはいったい…?

始めようと思ったもう一つのきっかけは、ゲームソフトのクライスタが発売から2周年記念ということで主人公”幡田 零”のVRChatで使用可能な3Dモデルを販売開始したことだ。

か、かわええ~!

VRChat内ならこの動画みたく零ちゃんになれる…?なりてえなあ。

というわけでインストールしてはみたもののここで問題が一つ。VRChatはプレイヤーの信頼度というランクがあり、最初期のビジターではアバターのアップロードができない。ひとつ上のニューユーザー以上になれば可能になるのだ。上げるには単に時間をかけたりフレンドを増やしたり、ともかく遊んでいればいいらしい。しかし何時間か色々なワールドを見て回ってるだけでは一向に上がる気配が無いので、フレンドを作らない奴は信頼してもらえないのかもしれない。

ではどうすればいいのか。メニューに載っているワールドを適当に巡ってみるだけだと会うのは外国人ばかりである。話しかけられても声を出さずにいたら枕でバシバシ叩いてきて、こわ近寄らんとこ…と逃げたこともあった。日本人はどこだ、こういう時はWikiに頼ろう。頼った。

Wikiには日本人初心者向けのチュートリアルワールドというものが載っていた。入ってみると、なるほどチュートリアルが壁一面に書かれた紫色の空間だ。しばし眺めていると、日本語の声が聞こえてきた。やっと日本語に出会えたと安心する。しかし今は説明を読もうと壁を見続けていたら、どうもその声の出処は自分の近くにいるアバターのようだ。視線を向けてみると、美少女アバターだ…しかも声も(おそらく)女性だ…。

「おーい。おーい。聞こえてる?」

こちらに話しかけてきている…?マジか。テキストチャットならまだ対応できたかもしれないが、VR空間で目の前のアバターが録音ではないリアルタイムの音声を発しているという状況は最初の関門としてはハードルが高すぎた。返事を返すこともできず(そもそもこの時点でマイクのセットアップがちゃんとできていなかったので、どちらにせよ会話はできなかったことが後に判明する)無視してその場に居残るのも気まずいので退出せざるを得なかった。

安全な空間へ退避し、ヘッドセットを外した後に来たのは無視してしまったことへの後悔だった。その後Twitterで #VRChat始めました のタグを検索してみると、件のワールドで案内してもらった初心者が優しき案内人と一緒に撮影している画像が何件も出てくる。みんな楽しそうだ。ついていけばこうなれたのだろうか…。

おしゃべりしたくて始めたのにいざ話しかけられたら逃げ出すようでは話にならない。しばらく招待のみの孤独ワールドでブラブラしていたが、数時間後意を決して、もう一度パブリックのチュートリアルワールドへ踏み込んだ。今度はさっきのように話しかけてくる案内人さんはいないようだった。何人かのグループが和気あいあいとしている中、所在なさげにうろうろする…。

「こんばんは。」横にいた鳥のような、妖精のようなアバターから声が聞こえた。男性の声だ。少し片言のようで、ひょっとしたら日本語勉強中の外国人だったのかもしれない。

「こんばんは!」できるだけ明るい声で、声を出してみた。返事が返ってくることを願って。しかし希望虚しく、相手の反応は無い。「もしかして、マイク使えませんか?」妖精が言う。「えっ、聞こえませんか?」そう返したが反応は無い。そうか、マイクの設定ができていなかったのか…。仕方なくコクコクとうなずいて肯定の意思を示す。「わかりました。」立ち去る鳥妖精…。またも失敗である。

あれから数日が経ち、未だフレンド0人、ビジターも卒業できない。話しかけてもらうのを漫然と待つよりもTwitterではっきり募集した方がどうも良さげであると思いいたり、準備をしている。四半世紀以上生きているがネットを介しての通話というものをまだしたことがないため不安は多いが、踏み出さなければ得られないものもあるはずだ。美少女になってニンジャスレイヤーやプリチャンについて語り合える友人が欲しいんだよ俺は!

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