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サードプレイスで、イライラが止まらない

最後に投稿してからあっという間に3カ月も経ってしまった。
あと2月もしないうちに、炉の季節になる。

何かをしていてもあっという間だし、何もしなくてもあっという間だ。
それなら何かを目いっぱい頑張りたいと強く思うのだけど、私は要領が悪いのでそれは叶わない。ああ。

今日は終業時間直後、仕事を大量に残しつつ即座に退勤し、お茶の稽古場へ。
田舎の夜は本当に真っ暗だった。
雨上がりの空にはうっすらと月が浮かんでいた。
鈴虫たちがまるで大合唱をしているようだった。

仕事以外でもいろいろとやることに追われているから、お点前を1回か2回させてもらったら早めに帰ろうと思っていた。
だって、平日夜のお稽古は、休日朝のお稽古とはまた違う空気が流れているから。

生徒たちはマイペースにやってきて、好きなことを語り、24時過ぎになっても先生の家にとどまっておしゃべりを続けている。
そしてお稽古といえば「疲れるから」「今日は腰が痛いから」そんな言い訳をして、途中で正座を崩し、足を延ばすのだ。
そして先生も彼らとの話が楽しいらしく、稽古中も雑談が絶えない。

この空気に長居すると、私のイライラは止まらなくなる。
だから早く稽古に出て、みんながそろう前に早く帰るんだ。

しかし、それは叶わなかった。
なぜなら、今日は生徒がちょうど5人来るから、「花月」をすることになったから。

花月というのは一種の遊びのようなもの。5人が集まって、紙の箱の中に入ったそれぞれ異なる絵や文字が記された札を順番に引く。札に書かているのが花だったらお点前を、月だったらお茶を飲む。これを何回か繰り返す。

このメンバーで花月のやるのは憂鬱だ。
だって、みんなマイペースで時間を気にしないし、
何をするにもおしゃべり優先で時間がかかるんだもの。

結局みんなが集まったのは、私の到着の1時間後くらいだっただろうか。
その間、生徒たちと先生はしゃべりっぱなし。
天は二物・・・、とはまた意味が違うかもしれないが、ここの生徒さんたちは時間だけでなくお金も持っている。
この日は先生の知り合いを通して注文していた着物が届いたらしく、稽古場は着物ショーとなり、盛り上がっていた。
あぁぁ…。

花月の練習は立て続けに二回行われた。
幸いにも、お稽古中は先生のスパルタ教育でみんな集中。
畳の上を歩くのに必死。
稽古場を出たのは23時近くだった。

良くも悪くも、お茶をする理由は人それぞれだ。
お茶で高みを目指す人もいれば、非日常を味わいたい人、先生に会いたい人。ちなみにうちの稽古場は、後者が意外と多い。

私だってお茶というのは、嫌なことも少なくない日常から離れ、心を豊かにできる場所のようなものだと思っている。
だから、お稽古に来てイライラする、は本末転倒なんだな。
これはきっとこのお稽古場に限らず、私みたいな人間はどこに行ってもイライラしてしまうのかもしれない。

人はそれぞれ。
お茶とのかかわり方も人それぞれ。

今の私には、もっと寛容な心が欠けている。
今に限ったことではないかもしれないけれど。
寛容な心を養えば、きっと、今もがいている「要領の悪い自分」を認めることができるのかも知れない。
いや、もしかしたら自分のことが認められないから、他人のとことも認められないのではないだろうか。

この思いをどこかに記そうと思い、片付けが終わって早々帰宅をしたのだけれど、なかなか文章がうまく書けない。
この間もあぁ、彼女たちはまだ先生と楽しくおしゃべりしているんだろうな。

って、前にも同じようなことを書いてるな・・・

あぁ、もしくはまた単純に「睡眠不足」なのかもしれない。
今日こそ早めに寝ないと。

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