クラゲナス

音楽家。 "ブギ丸とでべそ"ではドラムとトラックメイクを担当。 猿…

クラゲナス

音楽家。 "ブギ丸とでべそ"ではドラムとトラックメイクを担当。 猿と落語と格闘技が好き。 2021年、1st SOLO ALBUM『ピカノスタルジー』配信&CD同時リリース。 ■ https://linkco.re/tSXb7pay

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  • クラゲナスの今日の一枚

    思い入れのある音楽作品について語っています。

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クラゲナス/産声

クラゲナスの1st ALBUM『ピカノスタルジー』収録曲 ”産声” 。絵師 鉄秀によるアートワークとクラゲナスのサウンドが共鳴し、物語が生まれ、眠っていた内なる声が産声をあげる。 クラゲナス 1st ALBUM 『ピカノスタルジー』 18歳の時に北海道から大阪に出てきて、ジャンルを問わず多くのバンドを渡り歩いてきてたクラゲナスの1st アルバム。 ノスタルジーを発光させる、というコンセプトで自分の中にある、幼少時の記憶を旅することから生まれた曲達を中心に構成。 オルタナティブ、アバンギャルドミュージック、テクノ、ヒップホップ、チルミュージック、アンビエント、アート、民族音楽、動物(特に猿)、エロ、等々、クラゲナスを形成する雑多なエッセンスを凝縮したエレクトロニックミュージック。 今はもういないあの人、あの場所、あの時間。 記憶を旅し、紡ぎ出された音絵巻。 この時代に生きながら、子供の瞳を宿す大人達に捧ぐ。 2021/09/01、各種配信サイト&CD同時リリース! https://linkco.re/tSXb7pay #クラゲナス 

    • モウモウと煙が立ち込める漆黒のグルーヴ

      自分にとって第一次ブラックミュージックショックは、高校生の時に聴いたファンカデリック&電化マイルス、第二次が20歳ぐらいの時に聴いたディアンジェロの『VOODOO』だった。 ディアンジェロは90年代中頃から流行っていたニュークラシックソウルというムーブメントのトップランナーの一人だった。 マーヴィンゲイやカーティスメイフィールドのサウンドをヒップホップを通過した現代的なセンスで継承しているのが特徴だと思う。 当時、音楽雑誌をよく読んでいて、色んなミュージシャンがこのアルバ

      • その悪魔的サウンド〜マイルスデイビス『ダークメイガス』

        マイルス・デイビスはジャズの帝王の異名を持ち、言わずもがな名盤は数知れなくあり、僕自身好きなアルバムもたくさんある。 その中で、今回僕があえて語りたいのは、『ダークメイガス』についてだ。 このアルバムは、エレクトロ期の中でも過度期のライブ盤で、もしかすると、マイルス好きの中でもこのアルバムは余り聴いてない人が多いのではないか。 実は僕にとってのマイルスのファーストインパクトがこのアルバムで、その出会いは高校二年生の時まで遡る。 当時、僕はドラム少年で、地元の同年代の子達

        • レジデンツ〜世にも奇怪な音楽

          レジデンツを説明するのにどう表現したらいいだろう。 なにせ正体不明ということがバンドコンセプトのような連中なのだ。本名や顔も明かさず、決まった音楽スタイルもない。だけど、魅力的なのだ。 僕がクラゲナスを始めた当初、彼らのようになりたいと本気で思っている時期があった。 そのつかみどころのない、それでいて実験精神に溢れ、百面相のように作品によってコンセプトを変えるスタイル、目玉のおやじのようなビジュアルイメージも相まってそのミステリアスな存在感に惹かれていた。 彼らの作品を全

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        • クラゲナスの今日の一枚
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          ブギ丸とでべそ新曲リリース

          僕のやってるバンド、ブギ丸とでべその新曲、『ZINGA』が本日リリースされました! この曲はサッカー賛歌で、ブギ丸のサッカー愛がほとばしっていてサッカー好きには絶対響く一曲だと思う。 僕はブギ丸とでべそにおいては、ライブではドラムも叩くが、制作ではトラック制作やMIXもしている。 ブギ丸とでべそは、踊れる音楽というのを一つの重要な要素として持っているが、今回はその中でも特にダンスミュージックに特化して作った。 このバンドはカテゴリー的にはヒップホップに入ると思うが僕自身

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          鶴瓶さんの落語を堪能した

          今日、鶴瓶、文枝二人会に行ってきた。 生で落語を聴くのは久しぶり。 文枝さんは自作の落語をやるとして、鶴瓶さんは何の噺をどんな風に演じるのか、そこに一番注目していた。 鶴瓶さんといえばテレビタレントのイメージが強いが実は古典落語もしっかりやってる方で、15年ほど前に生で一度だけ聴いたことがある。 六人の会という春風亭小朝さんや立川志の輔さんらと結成した豪華な面子の会で、京都の南座でやったのを聴きに行って、その時にトリに出てきたのが鶴瓶さんで、演じたのは"子別れ"という人情

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          ジャーマンプログレの深淵なる扉を開けた日

          1980年代のイギリスでのポストパンクやニューウェーブと同時代にドイツで盛り上がっていたジャーマンプログレと呼ばれる音楽群は自分の中では同じカテゴリーにあって、すごく思い入れが強いジャンルだ。 どちらも共通してるのはテクノロジーや時代の変化による過度期で音楽的にも実験的なものが多いということだ。 ジャーマンプログレの中にも好きな音楽はたくさんあるが、その扉を開いてくれたのはFaustの『So Far』というアルバムだ。 当時僕は大学生でお金もなく、古本市場とかブックオフと

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          クラゲナスチャンネル始動、形の確かならぬ世界に光を当てる

          実は、この度、YouTubeにて、 クラゲナスチャンネルを始動させました‼️🔥 自分の音楽を発信する場としてはもちろんですが、昔からオカルト的なものも含めて神話、民話、伝承、妖怪、怪談、UMAとかそういうものが大好物で、そういう世界が実在するかどうかは別として、人の心の側面を写す鏡としてそれらは確実に存在していると思っているので、そういった、 "心の闇に潜む形の確かならぬ世界に光を当てる試み" を、このチャンネルでやっていこうと思います。 僕が思うのは、目に見えるものが大

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          その闇の輝きに惹かれるワケ

          個人的に、ポストパンク〜NEW WAVEに流れていく中で生まれた音楽群には特別な思い入れがある。 恐らく世界的にも変化のスピード感のある過度期だったのだろう。 ジムフィータス、ディーヴォ、ポップグループ、レジデンツ、スロッピンググリスル、まだまだあるが、あの辺の音楽には不安定で代替不可能で、あの時代にしか生まれえなかった作品がたくさん残されている。 音楽史的に見ると、ロックがハードロックやプログレなど高尚化していく流れを、パンクムーブメントが一旦打破して、それからその破壊

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          世界が変わる、本当に信じたあの日

          僕の世界を一変させた一曲がある。 それは当時、僕は中学二年生で、進級して最初の英語の授業だった。26歳のキレイな女の先生(可愛い先生だったなぁー、笑)で、その人の授業を受けるのもその時が初めてだった。 その先生は、授業の最初に洋楽の歌を流すスタイルをとっていた。勉強嫌いの生徒にも英語に興味をもってもらう意図だったのだろう。 まず、英語の歌詞とその和訳が両方書かれたプリントが配られて曲が流された。 それが、ジョンレノンの"イマジン"だった。 それは、もう世界がひっくり返る

          世界が変わる、本当に信じたあの日

          柳家小三治死去

          僕は20年ぐらい前、大学在学中に落語にハマって、以降、今でもYouTubeやらも含めて一日一度は落語を聴いている。といっても、ガチの落語ファンと比べると全然浅めのアマちゃんなので、その辺はご容赦を。 小三治師匠の落語は生では確か二度ほど聴いた、一度目は19年ぐらい前で、演目は"付き馬"。二度目はその一年後ぐらいで"あくび指南"。 どっちも凄く印象に残ってる良い高座だった。 "付き馬"を演じた時はいかにも江戸前の落語という感じで可笑しさの中に何か凄みを感じさせた。 そして、二

          柳家小三治死去

          今日は水と木の祭り

          今日は僕がドラム&トラックメイカーとして所属する、"ブギ丸とでべそ"で、水と木の祭りに出演。 "ブギ丸とでべそ"とは、2017年から活動するバンドで、ヒップホップクルー"WARAJI"でも活動する"ブギ丸"と、僕(クラゲナス)とギターの"ecotional"による"でべそ"が合体したことで生まれたユニットだ。 これまでに一枚のEPをリリースしている。 水と木の祭りは、2年に一度琵琶湖で行われる音楽イベントで、毎回豪華なアーティストが集い、またお客さんもPEACEなバイブス

          今日は水と木の祭り

          クラゲナスの由来

          正確にいつ頃だったかは、Facebookの古い投稿を掘り出さないとわからないけど、ソロでアーティストとして活動を始めたいと意識してから初めてクラゲナスを名乗ったのは2014年頃だったと思う。 その頃は、中沢新一さんと坂本龍一さんの共著、縄文聖地巡礼を読んだ後の予熱で根源的なものへの興味が増していて、古事記を読んでいて、その中に、くらげなすただよえる〜、という一節を見つけたことが始まりだ。 くらげ?なす? 一富士二鷹三茄子とはよく言うし、縁起の良さそうな気がした。 現代語訳

          クラゲナスの由来