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近況と雑感

馬鹿みたいに忙しい、というわりには読書をしたり、音楽を聴いている時間があるのだから、優雅なもんだ、と自分に言い聞かせてはいる。

寝る時間がないとか、マルチタスクで頭が混乱するとか、そんなことで悩むくらいならほんの1時間でもインプットの時間を作った方が良い、ということに46歳になって初めて気付く。

往々にして、無意識のうちに身体と心に鞭を打ちながら、創作や自分自身の活動に打ち込んできた毎日で、それは今もあまり変わらないけれど、中年は中年なりに、自分自身の心身を労らないといけないと思ったりすることもしばしば。

Twitterとかを開いてTLを眺めていると、酷い世の中だということがものの20秒で理解できる。SNSエグすぎ。ていうかこの世の中エグすぎ。

地上波は野球中継以外は観ない、とたかを括っていたのだが、『有吉の壁』だけはほぼ毎週観ている(TVerだけど)。

チョコレートプラネット、シソンヌ、パンサー、蛙亭、空気階段などが好きで、彼らのネタを観てゲラゲラ笑うことが、週一の密かな楽しみだったりする。

そんな中、昨年のM-1王者、錦鯉のことがどうも気になってきたので、彼らの自叙伝的な本を買って読んでみた。彼らのことが好きになった。

錦鯉渡辺さんが私より歳下だったことにまず驚いた(キャラもあるんだろうけど苦労されたんだと思う)。

ダメな大人たちで溢れかえるこの世の中。ダメな大人であることをダメなりに思い悩み、何か他のもので取り繕うことがここ最近の日本の潮流のような気もしていてとにかく疲れる。錦鯉の飛躍や活躍の理由が少し分かるような気もする。

とにかく、ダメな人は自分自身を省みることをせず、取り繕うことに必死だ。御多分に洩れず私もきっとそういう人だ。別にそれも、恥じることではないとは思うのだが。

自分にも他人にも厳しい世の中は、とにかく他罰的になる。そうなると、そもそも穴が多いであろう法律や憲法なんかの決まりごとが機能不全になり、政治や倫理が信頼を失う。

ダメなのは、私やあなたではなく、世の中なのではないだろうか。今まで世の中のせいにする人嫌いだったけど、なんだかちょっとそんな気がしてしまっている。

私はダメな大人として、もう少し胸を張って良いんだろうな、と、ダメな子どもだった頃の素直さと実直さを取り戻せさえすれば。彼らのような誠実さとシンプルささえ持てれば、充分に頑張れる、と少しだけ背中を押された。

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