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大いなる驀進

東映は時々、Youtubeで旧作を公開してくれます。
以前にも渥美清の「喜劇急行列車」を公開してくれました。
東映チャンネルの宣伝も兼ねているようで、現在では「購入/レンタル」扱いになっています。

特急列車の車内で起こるドラマをつなげていきます。
意外と軽めのエピソードから、殺人未遂に至るまで、幅広い事件です。
見どころは特急さくら、そのもの。
20系客車の車内が事細かに記録されています。
牽引機はEF58、C62、C61、C59、EF10。
長崎駅に着いてからの電源車にはパンタグラフがないので、これはカニ21。
画面から列車は電源車含む14両編成であるので、撮影のモデルとなったのは、1960年7月頃の列車のようです。

ストーリー自体ぎゅうぎゅう詰めではありますが、軽微な土砂崩れとはいえ、たったの32分で深夜に保線区員が駆けつけてきたり、乗客がそれを手伝ったり。乗務員が列車を離れるとかあり得ない光景も満載で、国鉄の義務意識を強調しています。
1960年の山陽線って、自動閉塞じゃないんかい。
説明をはしょっただけ?
と、ストーリーはご都合主義ですけど、これだけ貴重な映像を見られるだけでもこの映画の価値はあります。
いいもの見た。
しかもタダで。
あとのことはどうでもいいですね。
中原ひとみの恋心とか、佐久間良子がとにかくかわいいとか。
C59には勝てないですから。
ストーリーはおまけってことで!
東映さん、ありがとう!

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