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文通一方通行3 枝幸へとべ!

拝啓
わたし、ロードバイクで北海道の一周を目指しています。
ライフワークとかとっても耳あたりのいい言葉ですが、目先の目標が立てられない年寄りが、「何かしなきゃ老いるだけだぞ」という危機感を持った時に掲げる目標です。
これは、じぶんの能力より50%くらい高い方が良いのです。
そして、地道に続けることを重視します。
仕事=力✖️距離ですから。
力がない老人や愚人でも距離を稼げば実現するかもしれないのです。
若い女性にこんな説教くさいことを話すと嫌われますね。

わたしの昨今のライフワークは北海道一周でした。
第一回は積丹半島を回って小樽まで走りました。
そして今回第二回として、小樽からあなたが住む枝幸まで走る予定だったのです。
「自分と何かしらのつながりがある人がどんなところで暮らしているんだろう」
それがわたしの着眼点です。
本来は逆の考え方を持っていました。
つまり、「こういうところに住んでいる人もいるんだあ」ですね。
だけど、逆の立場になったらあんまり気持ちのいいものではないですよね。
街は見ますけど、人は見ないようにしてきました。
でもたまたまあなたという文通相手ができたので、その街が見てみたいのです。
あなた自身というより、街全体と人を見てみたいです。
そうして、この「枝幸」という街を理解したいのです。
なんか細かい解説するほど、自己弁護しているようで怪しそうだな。

そしてぼくの枝幸の小さな知識。
オホーツクに面した街で、その昔は浜頓別から興浜北線という線路が伸びていました。
どんなところを走っていたのか、鉄道があった風景を想像してみたい、そんな気持ちもあります。それが「北海道一周」という大きな括りの中に含まれているのです。

でもわたしの準備が遅過ぎたか、今回はあきらめざるを得ませんでした。
こ再び与えられたこの時間に、枝幸を調べたいと思っています。地図などのデータも豊富にあります。
地図なしで買い物くらいできるようになっておきます。
いつになるかわかりませんが、その時を楽しみにしています。

                   敬具

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