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銀河鉄道の夜/宮沢賢治(414字)

なんだかよくわからないままに最後まで読んだ。
前触れも段落の変化もなしに突然変化していく場面。
世界観すら変わってしまう場面でも伏線すらない。
言葉遣いが現代風な口語になってなくて、句読点のに位置など現代文学と異なっており、細かな箇所での微妙なニュアンスがつかめない。
これは完全に近代文学しか読んだことのない自分の能力不足かもしれないが、登場人物が子供という設定であるにもかかわらず、発言でそれが現れない以上、なかなかに没頭しにくい。
優れた作品ではあるのだろうけど、作者の描写が眼前に現れないので読みにくい上に興味をひかなかった。
銀河鉄道が、空想の列車であるはずなのに、タイタニックらしき話が出てきたり、なおさら混乱する。
なぜここで沈没船の話題が必要なのか。
またこの列車は死者を送り届ける役目をも担っているとか。
前段すら完全把握ないまま、車内でジョバンニの顔を見ているのでした。
こんな人間は漱石以降しか読む力がないのかもしれないなー。

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