日本語の人工文字・ひので字

画像1 1930年代に日本語の人工文字として生まれたひので字(作成者:中村壮太郎)で、ラテン小文字のみ用いる音節文字です。ラテン文字及びキリル文字と統合できそうな字母は《a[ア]/i[イ]/u[ウ]/e[エ]/o[オ]/c[コ]/v[サ]/j[シ]/f[ス]/є[ソ]/y[タ]/q[チ]/ꚍ[テ]/x[ヌ]/b[ネ]/l[ノ]/n[ハ]/ᴜ[ヒ]/ʌ[ヘ]/m[マ]/z[ミ]/ʏ[ヤ]/s[ラ]/ԍ[ル]/h[レ]/ɯ[ロ]/ū[ワ]》があります。
画像2 ひので字の拗音[ʲ]・合拗音[ʷ]は、原則的にイ段・ウ段子音字の上部にサーカムフレックス《ˆ》を付加し(例 : SY《ĵ》[シャ行], MY《ẑ》[ミャ行] )、その後に母音を示すア行(例: YA-WA《ˆa》[ャまたはァ])あるいはヤ行の字母を配置します。濁音は右上ドット《◌˙》, 半濁音はホーン《◌ʼ》を付加して示します。
画像3 ラテン文字派生新国字であるひので字には大文字が存在しないことから、固有名詞を示す場合は“頭字符”を用い、ノルウェー《🇳🇴》を表す場合、ノルウェイ〈lԍûei〉の前に頭字符を付加します。長音は〈aa[アー], ii[イー], uu[ウー], ei[エー], oo[オー]; ĵaa[シャー], ẑuu[ミュー]〉のように母音字の連字あるいは〈co[コー], єo[ソー]〉のように音節文字の段に対応する母音字との連字で表します。ひので字フォントは、うみほたるさん作のNKC 02 Hinodejiです。