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モノポリーエコノミー   Monopoly’seconomy       2023.10.18

ここで問題なのが“誰がその所有権を担っているか”である。たとえば、商品だとするなら、その買う権利はあなたのものだが、商品そのものは会社に所有権がある。権利はあなたのものしかし、所有権はあなたのものではない。

そのため、所有権という立場からすると、買う前は、所有権は会社にある。そして、買う権利はいつだって誰もが持っている。このズレについて考えてみよう。買いすぎることがなぜ良くないのかを考察するとかなり深いところまでいってしまう。また、買わなさすぎることもよくないだろうと考える。

そこで、商品という欲しいもので考えるより、その裏にある欲しいものを列挙し、その所有権をも考慮して考えていきたいと思う。例えば、この思想は、誰もが知らないため、これは私の思想の所有権は、私のものとなっている。仕事というのは、必ず、誰かが社員になれば得られる鼓動のひとつである。

では、モノポリーの独占を考えた場合、お金で買えるもの、買えないものがある中で、そのすべての所有権を独占することを想定してみよう。ここでは、自分ではその所有権は買えないものをD>0とし、自分でその所有権を買えるものをD=0とし、自分でその所有権を買っているものをD<0とする。

①自分のものではないもの  D > 0
②まだ自分のものにできる   D=0
③すでに自分のものである  D < 0

例えば、ここに1000万円の車があるとする。この車の所有権は、お金1000万円以上あれば、買える。IF Thenで買えるため、これはお金があれば買えるという条件付きの下、買えるので、一応、D=0に入る。次の例に移ろう。ある知識“ブラフマンは、梵という意味である”というものがあるが、これは、所有権はない上に、所有することができる可能性があり、現に所有しているため、D<0に属する。知恵はどうだろうと考えたとき、その意味を理解していれば、所有できる可能性があり、現に保有しているか、保有することができるため、D=<0に属する。

ここでお気づきの通り、知識は、ネットさえあればほとんど手に入る。一部の知識を除いて、所有することができる可能性があり、また、所有しているものがあるから、D=0または、D<0に属するものであるが、条件付きなお金と知恵については、常に、D=<0になるということ。

                ここまででわかること

①     お金や知恵は、すべて条件付きであり、D=<0に属する
②     知識や思想は、すべて無条件であり、D=0またはD<0に属する
③     知識のうち、条件付きであるものは、すべてD=<0に属する
④     商品にしても、会社を介すると所有権が発生し、仕事の場合は、自己の時間とそのときの行動をお金に換えているし、売買にしても、所有権は、常に買う前は相手に所有権がある。
⑤     株式投資同様にして、ある種の知識は、一定以上でから、ある種の知恵を必要とし、ある種の思想には、一定以上から、ある種の権威を必要とする。
⑥     会社は、ある集合であり、二人以上からなる思想と知恵をもたない知識とお金と権威、システムの集合である。思想と知恵は、個人がもつものであるともいえる。
⑦     一人でいる場合、権威も、多くのお金も、必要のない商品も要らない。知恵と少しのお金と、思想があればよい。
⑧     2人以上でいる場合、権威も、多くのお金も、システムも必要になる。
⑨     無条件なものは、D=0またはD<0になるのに対して、条件付きなものは、D=<0になる。
ここで、“または”というのは、排反で加法定理となり、“かつ”は、独立で乗法定理であるとすると、お金や知恵は独立な乗法定理で“積事象”“かつ”と表される。知識や思想は排反な加法定理で“和事象”“または”と表される。

ここでD>0がなぜ存在しないのか不思議に思う。
ここにある名言をここに記しておこう。

“何事につけても、希望するのは絶望するのよりよい。
可能なものの限界をはかることは誰にもできないのだから“

―――ゲーテ格言集―――


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