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肩書きには、こだわるべし。
今どの会社に所属していて、どんな肩書きで仕事をしているのか。
大学や高校はどこ出身なのか。
肩書きや学歴にはこだわらないことが善とされていますが、私は今こそ肩書きにおおいにこだわるべきだと思っています。
SNSを通して昔よりはるかに多くの人と知り合えるようになった今、そもそも中身をじっくり知るための時間を割くかどうか判断する上で、避けては通れないものなのだと思うからです。
さらにフリーランスや経営者など自分自身で差別化しなければならない立場の人たちは、どんな肩書きを名乗るかがそのままブランディングに直結します。
なにができるのかを明確にしておかなければ、無駄なコストがかかる上に相手に迷惑をかけることもあるからです。
例えばこちらのマッピングがとてもわかりやすいのですが、同じ「文筆業」の中でも細かい区分けがあります。
ブロガーは基本的に自分のブログというメディアで発信する人なので、別の媒体でライターとして記事を書くことに向いているとは限りません。
逆にライターや記者がみんなエッセイを書けるわけではないし、小説家はそれしかできない人も多いもの。
もちろんそれぞれの分野にまたがってマルチに活動できる人もいますし、そもそも「書く」ことが本業ではない人もたくさんいます。
だからこそ場所やコミュニティによってどんな肩書きを伝えるかは自分で意識しなければ、間違ったブランディングで自分の名前が広がる可能性もあります。
ただその際に重要なのは、「見せ方」はコントロールできても「見え方」はコントロールできないということ。
特に違う分野で活動をしている場合、それぞれの受け手によって見える肩書きは異なります。
例えば私はnoteとオウンドメディア両方で記事を書いています。
noteを読んでくださっている方にとってはエッセイストやブロガーに近い存在だと思いますし、オウンドメディアだけ読んでいる人にとってはライターのような印象を持たれている方も少なくないのではないかと思います。
このように接するメディアによってすらも、私の肩書きへの印象は異なってくるのです。
だからこそ普段から「自分は◯◯だ」と肩書きを主張しつつも、人によって見え方が変わることは理解しておかなければなりません。
自分は何者なのか。そのコミュニティにおいてなにができるのか。
それを端的に伝える手段として「肩書き」は重要な意味をもっています。
さらに今後は複業も増え、これまで与えられるだけだった「肩書き」とは異なる、自分自身で定義しなければならない仕事もたくさん増えていくはずです。
たかが肩書き、されど肩書き。
私も改めて、自分のやっていることを端的に表す肩書きを考えたいと思っています。
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(Photo by tomoko morishige)
私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら。
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