儲からないことをやる自由

先日、儲からないことをやる意味について考えさせられる話を聞きました。

『儲からないことはブルーオーシャン』というのは、今後個の力で世を渡っていく上で、実はとても大切なことなのではないかと思います。

というのも、上記のツイートに続けて『企業は儲かることしかできないという弱みがある』と書いたのですが、ほとんどのプロジェクトは最終的に回収することありきで企画されたものばかり。

ゴーイングコンサーンという言葉がある通り、企業体にとっては永続のために利益を確保することは至上命題でもあります。

しかし、一方ではじめから利益を確保すること前提の企画は、無意識のうちに思考の枠を狭めてしまいます。

儲かるかどうかという資本主義的な価値観ではなく、単に楽しいかどうかの価値観で行動を選択できることは、個人の課外活動の大きな強みともいえるはずです。

そして、たとえ短期的には儲からなくても、もっといえば赤字だったとしても、圧倒的クオリティで続けることで人が集まれば、最終的にはちょっとした工夫で大きくマネタイズする可能性もあります。

だからこそ、個人の活動ははたから見て『そんな儲からなさそうなこと、なんでやってるの?』と思われるくらいがちょうどいい。

儲かりそうなことは、その何十倍の資本をもってして企業もやろうとしていることがほとんどですから。

儲からないことはブルーオーシャンと言うと、ちょっとマーケティングを聞きかじった人なら『需要がないから誰もやってないんでしょ』と考える人も多いでしょう。

しかし、その考え方は『提供者に経済合理性があるかどうか』という視点が抜け落ちています。

儲からないからやらないということと、需要がないということは必ずしもイコールではありません。

例えば消防や警察といった仕事は民間がやって儲かる事業ではありませんが、どこの国でも公的に運営されている仕事です。

同じように、儲からないから存在していないだけで、はじめてみたら実は需要があったということは往々にしてあります。

Youtuberという職業やInstagramerと呼ばれる人たちも、サービスの初期はお金にもならないし単なる暇つぶしか自己顕示欲でやっているんだろうと思われていたはずですが、今やその人気をテコに事業を興している人もたくさんいます。

私がこの2年近く続けてきたnoteも規模は違えど同じことで、これがもし企業だったとしたら毎日noteを書き続ける人件費に対するリターンを測って、短期的に意味がないとわかったらやめてしまうはずです。

しかし私はただ単に自分の意見を書き連ねることが楽しくて続けていたら、いつのまにか読んでくれる人が増え、結果としてnoteでの発信が仕事につながっていきました。

もちろんはじめから『最所さんの書いたものが読みたい』と誰かに言われたわけではありません。

これが最初から儲けようと思って有料マガジンを作ったり、早々に記事を販売しようとしていたら、フォロワーもここまで伸びなかったでしょうし、結果として何の仕事にもつながっていなかったと思います。

毎日記事を書く労力に見合った対価を得ようとすると、企業やフリーランスのプロと同じ土俵で戦わなければなりませんが、そもそも儲けなど気にせず無料で公開してきたからこそ、長期的に見てより大きなリターンを得ることができたのです。

だからこそ私は、個人がこれから副業を含む課外活動をやるのであれば、はじめから儲けようと気負いすぎず、個人ならではの『儲からないことをやる自由』を謳歌してほしいと思っています。

ただ、その場合に重要なのは、対価がないからと手を抜かず、誰に頼まれてもいないのに勝手にクオリティにこだわりたい分野に注力すること。

『無料ならいいか』というクオリティでは、どれだけ続けてもただの趣味で終わってしまいます。

もちろん趣味として続けたい場合はそれでもいいのですが、お金だけではなく人脈や信頼を得ていきたければ、『なんでこれが無料なの!?』と思われるようなものを作り続けることが重要なのではないかと思うのです。

お金ももちろん大切だけど、せっかく自分の時間を使うなら、ROIや短期的な損得を抜きにした『本当に楽しいこと』だけをやる自由を持ち続けたいと思うから。

私は今日もこのnoteで、儲からないことをやる自由を謳歌しています。

★noteの記事にする前のネタを、Twitterでつぶやいたりしています。

今日は、Retail Daveの「コワーキングが次の小売の場になる?」という話を取り上げます。

いや〜、これそのうち起きるだろうと思ってましたが、実例がたくさんのってて面白かったです。

「店舗メディアの作り方」の方でもSlackで議論していきたいと思いますので、興味ある方はぜひ〜!

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最所あさみ

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最所あさみ

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