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いつ読むか、ということ。

3日の深夜(正確には4日に日付が変わった頃)に公開した「すべて失ってもまだ、私には「書く」ということが残されている」という記事。

普段は朝公開することが多いのですが、今回は珍しく夜に公開してみました。

それはただ休日だからというだけではなく、GW初日の深夜にこそ読んでほしかったから。

GWの初日を楽しく過ごした人には届かなくてもよくて、GW初日に夜ふかしをしている人に向けて書いたものだからです。

もちろん、公開のタイミングで読んでくださった方の中にも「あーGW初日から遊んだ遊んだ!」という方もいるとは思いますが、私が届けたい人に届きやすい日にちと時間は3日の深夜がベストだと判断して公開しました。

人に何かを届けるときは、中身や器と同じくらい、「いつ」という視点も大切だと思っています。

モチベーションが高いときに読むからこそ意味があるものもあれば、落ち込んでいるときに読むからこそ感動できるものもあります。

同じものを同じ相手に届けても、今日と明日では解釈が異なるかもしれません。

とはいえ、記事は公開されてしまえば、そのあと相手がいつ受け取るかはコントロールできません。

本も出版されてしまえば、いつ手に取ってもらえるかはわかりません。

でも、せめて一番はじめにそのコンテンツに触れる人には、「今わたしに必要なものはこれだったのだ」というベストな体験をしてもらえるように設計したいと思っています。

逆に、自分が本やWeb記事に出会うときも、よく「今のわたしに必要なものが向こうからやってきた」と感じることがあります。

そういった偶然の出会いは、意外と積読の中からふと手にとった本だったり、あとで読もうとクリップしていた記事だったり、もともと手元にあったのに読んでいなかったものが多いのも面白いところです。

先週読んでもきっとそのときの私には響かなくて、積読として温めておいて「今」読んだからこそ意味のある出会いになったもの。

実は私たちには無意識のうちに、今必要なものを正しく選ぶ力が備わっているのかもしれません。

積読の山を見るとため息をつきたくなるけれど、今必要じゃないものは無理して摂取しなくてもいいのだと思います。

本当に自分にとって必要なタイミングで、必要なものを必要なだけ。

情報も栄養と同じく、大切なのはそんなシンプルな法則なのかもしれません。

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(Photo by tomoko morishige)

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