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背中を預ける覚悟

昔から、あらゆる分野で80点がとれるタイプだった私。
俗にいう「器用貧乏」というやつです。

なんでも一人でできると言えば聞こえはいいけれど、自己完結しがちだからこそ、チームを組む相手の選び方にはずっと悩んできました。

もちろん、できないことはたくさんあります。
走るのは遅いし、経理や事務作業もあまり得意ではありません。

ただ、そういう「スキル」のようなものは、お金を払ってアウトソースすればいいものなので、チームを組むという感覚とは別のもの。

考え方の癖や資質、そういうものが、私はよくも悪くも中庸で、あらゆる考え方を行き来できてしまうのです。

典型的なのは、感動する映画をみたあとにものすごく泣いたり笑ったりしたあと、「自分の感情がなぜ動いたか」をスッと冷めた目で観察するとき。

自分自身が感動屋さんなので、熱狂する人やファンの心理が体感としてわかる。でも、冷静に分析して体系化することもできる。

本来はどちらかに偏っている人同士が手を組むものなのだけど、私は自分の中にふたつの要素が入っているので、組む相手を探すのが難しいのです。

独立してからそんな漠然とした悩みを抱えてきた中で、最近ストンと腑に落ちたことがあります。

それは、「背中を預ける相手を決めて、そこからお互いの強み分担すればいい」という考え方。

その人が持っている力よりも、自分自身が本当に信頼できる相手か、もし騙されたり失敗しても後悔のない相手だと思えるかが大事なのだと。

人の性質はもともと完全にわけられるものではなく、どの強みが一番表に出ているかだけの違いです。

スマホが普及して漢字を忘れやすくなったように、何かに頼れば自然とその部分は衰退し、自分の強みだけに力を発揮できるようになるのです。

私はこれまで「自分にぴったりの人」を探そうとして、でもそんな人は見つからなくて、ずっと悩み続けてきました。

婚活に悩む女子と同じ罠にハマっていたのです。

しかし、人の強みは常に変わっていくもの。むしろ、その場にいるメンバー構成によって、同じ人でも役割やキャラクターが変わることもあります。

だからこそ自分と相手の強みにこだわりすぎず、信頼して背中を預け、そのあとで徐々に役割を変えていけばいいのだと思います。

「この人は絶対に逃げない」「もし万が一裏切られても、この人になら仕方ない」
心からそう思える相手と組むことが、最強のチームを作る核になる。

「何をやるかより誰とやるか」という言葉を、もう一段深く理解できたような気がします。

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(Photo by Kazuna.H

ラブグラフの応援も込めて、表紙写真にラブグラファーさんの写真を使用させていただくことになりました!写真使ってもいいよーという方はご連絡ください:)

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