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これから必要とされるのは「横展開できるオタク」

「オタク」と呼ばれる人材には2つの種類があります。

1つは、一般的にイメージしやすいであろう特定分野にとことんのめり込むタイプ。職人気質な国民性とマッチしているのか、どんな分野であれ日本のオタクシーンを牽引しているのは彼らだと思います。

そしてもう1つは、横展開できるタイプのオタクです。

成功する人は、具体的事象を抽象化する能力が高い

朝倉さんのインタビューの中でも特にこの記事が好きで、紹介されている本もチェックしているのですが、なにより3ページ目がすごいんです。

『ハゲタカ』で知った企業再生の道に、図らずも進むことに - 元ミクシィ社長 朝倉氏インタビュー

朝倉 と、ここまでいろいろな本の話をしてきたんですが、実際のところ僕の人生を変えた1冊は月刊『優駿』ですね
――ええと、月刊『優駿』とは……?
朝倉 競馬雑誌です。

ここから先は怒涛の競馬トークなのですが、「ああ、僕の経営に対する考え方は、競馬で築かれたのかもしれない。」という結論にいたるまでの勢いがすごい。

でもまったく競馬がわからない私でも楽しく読めて、且つこの記事がきっかけで競馬に興味を持ったのは、競馬の具体的な事象を抽象化してわかりやすく解説されているからだと思います。

朝倉 馬によって、適切な負荷のバランスは違うんですよね。それによって、調教するときの手綱に引っ張り具合とか、手入れの時の水のかけ方とか、すべて変わるんです。馬によっても違うし、成長段階によっても違う。それって本当に、それぞれの組織や人に対してどういう環境をつくるかということと同じだな、と思いました

私もよく「人生で大切なことはだいたい野球から学べる」と言っていますが、仕事以外に熱中するものがあることでそれぞれの共通点や相違点を見つけ、具体的事象を抽象化するスピードが上がったように思います。

飲み会などの場でも、無趣味な人よりも何かしら突き詰めた趣味や興味の対象がある人の方が面白いのは、抽象化の精度を高めるための具体例をたくさん持っているからかもしれません。

さらに言えば、その対象にだけものにすごく詳しい人よりも、具体的事象を抽象化してさらに自分の専門分野に落とし込んでいる人たちとの話が一番面白い。

抽象化と具体化を反復横跳びのように繰り返せる人とは、永遠に話が尽きないなと思います。

もちろん趣味は趣味として、仕事と完全に切り離して楽しむやり方もあると思います。

ただ、周りを見渡しても事業に成功している人たちは、軒並み「横展開できるオタク」だなと最近気づきました。

それはきっと仕事そのものが、具体的事象を抽象化し、さらに別の具体的な仮説に落とし込み決断するという反復運動のようなものだからかもしれません。

と、ここまで書いて「要するにH型人材的な話では…!」と気づいたのですが、「横展開できるオタク」の方が個人的にしっくりくるので、今後もこのフレーズを積極的に使っていこうと思います。

ぜひ一緒にオタクトークを展開していきましょう!

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(Photo by tomoko morishige)

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