2月4日、私の片想いが終わった。

あの人が私の世界から消えるなら死ぬ、と
毎日親友の前で泣き叫んだあの日。

酒さえ飲んだことのないガキの、
人生をかけた恋愛が終わったのだ。

そして6月。今。
なんとなくで付き合った彼氏がいる。
なんとなく幸せを感じている。

でも、そんな彼は
くるりなんて知らなくて、
わたしの好きな世界に興味がなくて、
純粋にMrs.GREEN APPLEが聴けて、

そんな人。

忘れられない人がいる。

そんな先輩は、今年卒業してしまう。

先輩は、
誰よりもギターが上手くて、
みんなのために動ける人で、
誰に対しても優しくて、
なにより声が好きだった。

特段モテるタイプではないけど、
私には先輩が、誰よりも輝いて見えた。
軽音学部の部長として、
クールにギターを鳴らす彼が、
本当にかっこよくて、大好きで。

無口なタイプなのに
後輩想いな人だった。

大失恋したばかりの頃から
先輩を目で追いかけるようになっていた。

つくづくわたしはハッピーだな、とおもう。

時間が経てば全部忘れちゃうから。

失恋の傷は新しい恋で癒す。
そのためには時間が必要なわけで。
だから時間が全部解決すると思うんです。

死にたかった過去も、
いじめられた経験も、
触らなくなったギターも、
全部一年も経てば忘れるんだとおもいます。

まあ、私はいじめられたこともないし
ギターも持ってないけど。

でも、本当にそれで良いのかな。

彼氏持ち女子高生が、
大好きだった先輩を忘れられない、
どこにでもありそうなお話でした。