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おまえの後輩ポジはおれだけでいい

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    たくさん失恋してるおれ見て元気出して

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世界で一番好きだった先輩が卒業した。

疎遠になってしまっていた 世界で一番好きだった先輩が卒業した。 この先輩の穴を埋めるために、 私は終わりのない恋愛を繰り返していたんだと思う。 一年前と変わらない笑顔で 私にスマホを向けてくれた先輩。 気がつくと声が震えて過呼吸になっていた。 もう嫌われたと思っていたから、 最後に目を合わせて会話できる日が来るなんて、信じられなかった。 勿論先輩の第二ボタンは別の人の手に渡っていて。 それでも 残り二つになった学ランのボタンが欲しくて、私は思わず声をかけた。 先

      • 同じ鍵穴、なくね?

        走馬灯??? 頭がぼーっとする。 憂、燦々を聴きながら ふわふわと今年の夏を思い出した。 いつ思い返しても 好きだった記憶が出てくるなら、 それは恋だと思う。 あんなに恋愛至上主義を謳っておいて お恥ずかしながら、 ちゃんとした”恋”を経験したのは 数回しかない。 熱し易く、冷め易い。 本気の恋に敗れた自分から逃げて 手当たり次第 自分の鍵穴に合いそうな鍵を 無理やり突っ込む。 だからといって、 どれだけ他校の異性で穴を埋めようとしても 同

        • JKだから午後ティー飲みながら366日歌いたい

          また、大好きな季節がやってくる。 冬。 白い息を吐いて笑い合える季節。 温もりを共有することが許される季節。 生まれた時から冬が一番好きな季節だった。 そんな冬も、 女子高生として経験できるのは3回限り。 午後ティー飲みながら駅で366日歌えるし、 マフラーシェアしても微笑ましく思われる。 冬の女子高生は無敵なのだ。 そんな無敵な女子高生の称号を持っている私。 ピンチ。 とうとうクリスマスがやってくるのだ。 どうせ付き合っても別れるから、 と諦めてふわふ

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          ストーカー行為によって見つけた、あるシンガーソングライターと先輩について

          “TikTok系アーティスト”なんて言葉が生まれたように、SNS発のシンガーソングライターが増えている。 最近Instagramのリールに新しい音楽がどんどん投下されている。 15秒から伝えられる自己プロデュース。 掃いて捨てるほど アーティストが出てきている今、 私が大好きなシンガーソングライターがいる。 それが、乃紫というアーティストだ。 乃紫との出会いは私のストーカー行為から。 いつものように先輩のフォロー欄を漁っていたら、昨日までフォローされていなかった女が

          ストーカー行為によって見つけた、あるシンガーソングライターと先輩について

          いちばんの後輩に

          文字に起こしたら 言葉って軽くなるんだなって思った雨の日。 「いちばんの後輩にしてください」 本気で好き、の意味を含んだこのメッセージは 「かわいい後輩ちゃんたくさんいるから笑」 と軽く流されてしまった。 直接好きと伝えたいなって思ってたのに ぽろっと告白紛いの文章を送っちゃって それを軽く流されてしまって、なにもかも全部上手くいかないな。 先輩の長らく変わっていなかったアイコンが 明らかに女に撮られたようなシルエットの写真に変わった日。 好きな人に振られたらデートし

          いちばんの後輩に

          「写真見せて!」←なぜ?

          「好きな人ができた!」 「恋人ができた!」 高校生として生きていく上で、 この報告はつきものだ。 恋愛体質な私は、3ヶ月に1度の頻度でこれを友達に報告している。 だがその後の一言。 「写真見せて!」 いやなぜ???? これはルッキズムが生み出した最低最悪の言葉なのではないか。 まあ、私だって もし私が報告される立場になった時、 自分の友人がどんな雰囲気の人を好きになるのか気になると思う。 でもさ!! ちょっと失礼じゃない!? 言われているこっち側としては あん

          「写真見せて!」←なぜ?

          友達とご飯食べてる時 ふと「そういえば左利きなんだね」って 言われるのがめちゃくちゃ好きなんです。 左利きで良かったなあって思う。

          友達とご飯食べてる時 ふと「そういえば左利きなんだね」って 言われるのがめちゃくちゃ好きなんです。 左利きで良かったなあって思う。

          失恋したら髪を切る的な文化

          日本には何故か髪を切った女性に 「失恋した?」と聞く文化が存在している。 たぶん、今はセクハラとか多様性とか そういう言葉で制限されて 徐々に薄れていっている気がするけど… だが思春期、高校生の私達には その”失恋したら髪を切る的な文化”は 根強く残っているなあ〜と感じる。 私の周りの友達、 髪を切るときは大体、失恋したときだ。 好きな人のタイプがボブだから〜とか そんなハッピーな理由じゃなくて 失恋したから今までの自分とお別れするために、みたいな、そんな理由が多い

          失恋したら髪を切る的な文化

          取り急ぎ、ラブレター

          惚れやすい私が 2年間苦しい片恋を経験してから、 やっと好きになることが出来た相手でした。 10時半から12時まで。 受験生のあなたが 私のためだけに使ってくれるその1時間半。 どれだけ貴重なことかと嬉しくて嬉しくて。 インドアで、ストーリーでも 載せるものといったら趣味ばかりな先輩。 冗談めかして、笑いながら言ってたけど その言葉が半分は本気なのは知ってますよ。 4年間同じ人を好きな先輩が、 私なんかに振り向いてくれるわけないです。 惚れやすい私が一途な先輩を

          取り急ぎ、ラブレター

          今泉監督から返事が来た

          なにが華のJKだよ、と思う。 未成年が出来ることなんて限られている。 子供扱いしてもらえないのに、 大人扱いしてもらうこともできない。 縛られることばかりの 高校生生活に飽き飽きだった。 今泉監督のツイートを見て、DMを返してくれるタイプの方であることを知った。 だから私も、監督にメッセージを送ってみようと思った。 我ながら質問の内容を読み返したらアホらしいけど、ぼやけて見えない高校生活が苦しくて苦しくて、とにかく明確な答えが欲しかった。 質問を送った3時間後にきた返

          今泉監督から返事が来た

          すべて時間が解決する

          2月4日、私の片想いが終わった。 あの人が私の世界から消えるなら死ぬ、と 毎日親友の前で泣き叫んだあの日。 酒さえ飲んだことのないガキの、 人生をかけた恋愛が終わったのだ。 そして6月。今。 なんとなくで付き合った彼氏がいる。 なんとなく幸せを感じている。 でも、そんな彼は くるりなんて知らなくて、 わたしの好きな世界に興味がなくて、 純粋にMrs.GREEN APPLEが聴けて、 そんな人。 忘れられない人がいる。 そんな先輩は、今年卒業してしまう。 先輩は

          すべて時間が解決する

          花より音楽

          川端康成の小説の一節。 だけど私のモットーは花より音楽。 好きな人とは、好きな音楽をシェアしたい。 花は決まった時期にしか咲かないけど、 私は欲張りだから 好きなタイミングで、彼を思い出したい。 嫌いになったら、聴かなければ良い。 そんな嫌いな彼の好きな曲が、いきなり ラジオから流れてきてしまうのも又一興。 人の好き、で満たされている音楽が好き。 彼がメロディーだけじゃなくて 歌詞まで愛した曲を私も味わいたい。 でも、ただの友達から勧められた音楽は嫌い。 恋愛対

          花より音楽

          逆張り女でごめん

          何故ここまで、この世の中は 「エモい」という言葉を嫌っているのか。 全くわからない。 いや、もっと、 人を不快にさせる形容詞は沢山あるだろう。 例えば、キモい、とかヤバい、とか。 エモいは褒め言葉だと思っている。 Emotionalは感情。 感情を強く動かす=エモい この作品に出会って、 自分の感情が強く揺れ動いた。 でもその感情の名前は、まだ分からない。 そんな時にエモい、という言葉が便利だ。 エモい、で全てを片付けるのは違う。 それは確かに私も理解できる

          逆張り女でごめん

          一度で良いから

          “好きになった相手が悪いよ” 何百回も言われた台詞だった。 そんなの一番自分が分かっていた。 私はラムのように可愛く甘えられないし ダーリンと呼べるほど親しい仲でもない。 思い返すと辛いだけの恋だったな、とおもう。 憧れていた、ひたすら、あの人のことを。 昔から綺麗な人が好きだった。 性の定まっていない人に惹かれる節があった。 私の好きな人は、そんな人だった。 真っ白な肌に、薄い身体。 ダンス部唯一の男子生徒。 学校で、その先輩を知らない人はいない。 なぜか

          一度で良いから

          太宰治から学ぶ読書の不必要さ

          2ヶ月前に、読書が出来ないとぼやいた。 何故、あの時の私は それが、どれだけ素晴らしいことなのかに 気付けなかったのだろう。 いや、まさに、本当に、その通りすぎて 感嘆のため息しか出ない……! グハッ……! 私が太宰治を好きなのは 彼が現代のバンドマン的生活を 送っていたからだけではなく、 共感できる文章や科白を残しているところだ。 現代にも通ずるこの科白、心に響く。 最近は死にたい、通り越して 消えてしまいたくなるほどに 自分の心と体は疲弊している。 茶道部を無

          太宰治から学ぶ読書の不必要さ