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旅の記憶とわたしのお薦め【九州後編】

47都道府県を訪れてから、すでに丸1年経っている。わたしの記憶も徐々に、いやガンガンと薄れていっている。25年間を東日本で暮らしたわたしにとっての九州は、まだまだ未知の世界。だいぶ駆け足でまわっているのでまた時間を見つけて、行きたい!と思った場所には飛行機でぴゅんっと行けるといいなぁと思っております。

大自然に囲まれた広大な熊本県

1月の3連休、九州の旅の出発地とした熊本。目的は、熊本市現代美術館CAMK。興味のあった展示に合わせて。巡回する展示会は、基本東京にもやってくるのだが人の多さが異常すぎてやはり東京での展示がすきになれない。とはいえ、東京という街は流石だなぁと思うこともあり"便利"な部分は極力活かしていこうとは思っている。思ってはいるものの、気分転換として地方の美術館に行くとそれはもう"最高"なのだ。

展示内容も、東京の方が少し多かったりすることもあるが何より"ゆとり"がある。これが、地方なんだなぁと東京から離れてみると気づく。


美術館から少し歩くと、熊本城。また少し歩くと商店街と。そんな熊本市街。阿蘇方面だと、伊藤園のCMでおなじみの鍋ヶ滝公園に行ってみたい。


歴史と絶景を堪能する鹿児島県

熊本市内を散策し、新幹線で鹿児島中央へと南下。九州の人たちは皆、口を揃えて「アミュしかない」という。一大勢力アミュプラザ。鹿児島中央のアミュは、一段と豪華だった気がする。屋上に、観覧車があったっけ。

鹿児島での目的地は、霧島アートの森。ときどき雑誌でも紹介されているのだがあまり知られていない。緑の自然たちに生える色鮮やかな作品たちが多く、"アートの森"という名がまさに相応しい。関東の美術館はもう行った!という人たちにお勧めしているかつわたしもまた行きたいアート空間のひとつ。

都会の美術館は高すぎる。とよく思うのだが、箱根の美術館も容赦なく高い。雰囲気としては、箱根彫刻の森に似ている。料金はなんと、1/5である。そんなことがあるのか?と思うがさらに年間パスポートも、640円という破格も破格。近くに住んでいたら間違いなく年パス買っていただろうなぁ。子どもにとっても、大人にとっても贅沢に楽しめる空間。そして自然っていいなぁ〜と心底感じる立地。

地鶏とマンゴーと宮崎県

1月の3連休、最終地点が宮崎だ。といっても2泊3日で熊本鹿児島宮崎の横断はだいぶ無理がある。夕方には宮崎空港に辿り着く必要があったので、行ける範囲はだいぶ限られていた。

霧島アートの森の最寄駅粟野から電車1本(約1時間半)で都城に到着。今回のお宿は、都城。近くの居酒屋さんで地鶏をいただいた。これが、もうそりゃ美味しい。以前、宮崎住む知り合いからお土産で地鶏の炭火焼をいただいたことがあったのだがその時点でもう概念が変えられるくらいの美味さ。いまでも宮崎のアンテナショップで買ったりする。

翌朝は、都城にある霧島酒造さんの見学へ。敷地内に焼酎神社があったり、ベーカリーがあったりと外をまわるだけでも楽しいのだが、館内もかなり綺麗で焼酎を知ることができ宮崎に来たら絶対飲むべきといわれる色なしの霧島をはじめて定番の霧島たちも試飲することができる。レストランでは、オリジナルのクラフトビールを飲むこともできお酒好きにはたまらない施設だ。

めんそーれ琉球☆沖縄県

47都道府県、最後の場所にと残しておいたのが沖縄県。そりゃもう相当ベタ。着いてすぐ、市内で有名なハンバーガー屋さんに入ってオリオンビールで乾杯。最高な休日の幕開け。ハンバーガーを食べたあとはブルーシールアイスを食べて、ドラゴンズのキャンプ場を覗くとドアラがバク転したりして選手たちと遊んでいた。

沖縄の滞在は、2日間。両日ともやや曇り空で、海沿いには行かずただ美味しいものを食べて国際通りでお土産を探してという女子旅だった。この時購入したやちむんたちが食卓に並ぶと、沖縄の楽しかった思い出が蘇る。パキッとして力強い筆使いのやちむん。沖縄らしさがあってとてもすきです。

ときは遡り、わたしの高校の修学旅行はちょっと特殊で行きたい場所をクラス内の多数決で決めるというものだった。例年、沖縄と北海道の2強。沖縄コースでは、大阪(USJ)に行ける可能性あり、北海道コースでは東京(ディズニーランド)に行ける可能性ありという地方都市(地元空港からの沖縄・北海道便の本数が少なすぎるので、主要空港へ移動)ならではのコースだった。

修学旅行の季節は、秋。わたしたちは、北海道へ旅立ち隣のクラスは沖縄へ。北海道はもうまもなく初雪の時期。夜、寒さに凍えマフラーを巻いて夜景を見てホテルに戻ると友人から海バックにビキニではしゃぐ写真が送られてきていた。これが、日本って面白いなぁと思ったきっかけだったのかもしれない。47都道府県、行ってみなきゃ分からないことは勿論、感じること、山ほどあった。そして、まだまだ足りていない。東京が最先端というわけでもない。ある分野において特化している都市もたくさんある。比較的、移動しやすい日本。これからも、楽しく旅行を楽しんでいきたい。

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