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旅の記憶とわたしのお薦め【関西前編】

西日本

ほんの少し引っ越し(転校含め)の多かった25年だが、暮らしていたのは東日本のみ。思い返してみると、西で暮らしたことはない。約半年かけて思い出している旅の記憶とわたしのお薦めも、残りは西日本のみ。

わたしにとっての西日本は"未知との出会い"な要素が強かった。とは、行っても関西は学生時代に住んでいた名古屋から近く比較的馴染みのある地域だ。そんな関西編。

前半は、修学旅行の定番 京都・大阪・奈良。修学旅行は所謂ど定番スポットで組まれるが、改めて訪れてみるとたくさん魅力のある場所たち。

千年の都 京都府

そうだ京都、行こうのキャッチフレーズでお馴染みの京都。昨年末、冬の京都にようやく行けた。京都へ行くのは何度目だっただろうか。

今回、京都へ訪れたのは霧の彫刻家 中谷さんと元ダムタイプの高谷さんのインスタレーションを見たくて。"いま"をうまく切りとったインスタレーションはかなり心に響いた。

合わせて訪れたのは、リニューアルしたばかりの京セラ美術館。開館記念展、京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編-江戸から現代へ-。京都の歴史が詰まった展示は見応えがあった。そして、なんと母校に所蔵されていた作品にも再会したりと江戸から現代までの時代を越えて感じた展示だった。

そして、もうひとつ。KYOTO STEAM 2020 国際アートコンペティション スタートアップ展。デジタルサイレージが印象的だったので思わず見てみたくなった展示と作品たち。これはもう新たな未来を感じるフレッシュな作品が揃っていた。

ちなみに、今回宿泊したのはANTEROOM京都。学生寮をリノベーションしたというアートとカルチャーをコンセプトにしたホテル。思いの外、家族連れが多く気軽にアートに触れることができる素敵な場所だった。ANTEROOMをはじめ、京都にはコンセプチュアルなホテルがたくさんあるのも魅力。


笑いの國 大阪府

大阪に初めて訪れたのはいつだっただろうか。
地元の北陸と関西はサンダーバードという特急電車で繋がっていて、行く機会も多かった気がする。
名古屋に住んでいたときも大阪がちかいと感じていた。東京に来て新幹線を乗ると、大阪が遠くなったなぁと感じた。

子どもの頃の大阪の思い出は、アメ村のたこ焼き。ガイドブックでたこ焼きの美味しいお店を調べて、母と姉と一緒にたこ焼きを食べにいった。色んなお店に行って、色んな味を知って、すっかり"大阪=たこ焼き"の印象がついた。

その後、修学旅行でちんどん屋体型をしたりUSJに行ったり古着屋巡りをしたりと大阪のカルチャーにも触れた。

お薦めというよりと我が家の定番土産、りくろーおじさんのチーズケーキ。びっくりするほどのふわふわなチーズケーキにはレーズンが入っている。できることなら出来たてのふわふわを食べたいがいつも帰りがけに買うので冷めてしまっている。それでも、かなり美味しい。

大仏と、鹿と、奈良県

修学旅行のど定番、奈良公園で鹿におせんべいをというイベント。動物アレルギーかつ、どうしても苦手なわたしにとってはまさに地獄なような時間であった。修学旅行はバスでまわっていたので、降りて案内のまま着いていくと鹿がさも当たり前かのようにいる。驚きを通り越して恐怖になってしまった奈良。

それっきり、奈良に行くことがなかったが昨年末に京都と合わせてようやく奈良に訪れることができた。目的は、今回のカバー写真でもある天理駅前広場のコフフン。2017年4月に現れた"コフン"をモチーフにした佐藤オオキさんプロデュースの異空間。オープン当初話題となり、行きたいとは思っていたもののなかなか踏み出せず。京都から電車で1時間弱。天理へと降りたった。

天理駅を降りると、目の前に広がる広場コフフン。あー、オオキさんだなぁと思ってしまった。ちょうどお昼前に到着したので、広場で遊ぶ子どもたちで賑わっていた。"観光地"というよりは、地域に根付いた遊び場。十分にコフフンを堪能したあとは折角なので天理を散策。

駅前の商店街を抜けると、天理教本部神殿。地元民は、駅とは反対の方向から車で訪れているよう。商店街では、法被を羽織って神殿に向かう信者もちらほら。商店街もかなり独特な雰囲気で、帰りは一本隣の大通りへ。天理大学がある通りだ。この校舎もかなり見応えがある。そんな、天理でした。帰りは、奈良にも寄ろうと思い駅に戻ったが奈良に向かう電車は1時間に1〜2本程度。コフフンを駅のホームから眺め、天理をあとにした。

奈良では、遊中川本店へ。奈良駅前の商店街と、奈良公園にも立ち寄った。修学旅行以来の奈良は、鹿に会うこともなく穏やかに過ぎた。


東と西

東の東京と、西の大阪で2つに分かれる文化。
なんだか不思議だよなぁ。その中心はやはり"お笑い"なのかなぁと思ったりもする。芸人さんたちのプライドも凄い。関西のラジオが、かなり良いので是非聴いてみてほしい。

東に住んでいるわたしとしては、関西に来るとなんだかいつもと違う気分になる。エスカレーターの立ち位置なのか、テンポの早い関西弁なのか。帰りの京都駅、東京方面の新幹線ホームへ向かうエスカレーターは関東と同じ左の立ち位置だった。皆、東の人間だったのだろうか。


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