見出し画像

12月6日 Out of the blue

12月6日

何を隠そう、自分はかなりのアイドルオタク(主に乃木坂46の)であり、未曾有の災難に見舞われた2020年、オタ活たるものを全うできなかった。今年の2月末に名古屋で行われた乃木坂46の8thバスラを最後に、握手会やイベントが軒並み中止になり、例年よりかなり物寂しい一年を過ごすことになった。

しかし、そんなアイドルオタクにとって(皆さんにとっても)過酷な一年中であっても、配信シングルをはじめ、46時間TVの開催や多くのテレビ出演など、乃木坂46は俺の自粛生活を彩ってくれた。スーパー感謝。秋元康さんありがとう。乃木坂46ありがとう。
10月28日には乃木坂46を発足当初から引っ張ってくれた白石麻衣の卒業コンサートが生配信の形で行われた。これに関しては、配信トラブル云々内容の素晴らしさ云々含めて、語ると超長くなってしまうので割愛で。素晴らしいライブだった。

そんなこんなで、乃木坂46も有観客アンダーライブの開催を発表したり、シングルの発売を発表したり、本格的に新体制での活動を開始した。それの皮切りとして、本日12月6日に「乃木坂46 4期生ライブ」が生配信で行われた。4期生11人が2年前に加入し、その研究生として活動していたメンバー5人が新4期生として、今年の8thバスラから活動に合流し、今回は4期生が16人揃っての待望のライブだった。

過去には研究生ライブ(三坂合同のやつね)とか、3・4期生ライブとか、4期生ライブもやってたけど、自分は見に行けてなくて、今回のライブが超絶楽しみだった。なんせ、推しの早川聖来がいるからね。彼女のパフォーマンスはすごい。力強く、でもしなやかで、美しいパフォーマンス。握手会の対応も素晴らしい。とても同い年とは思えない。そして、もう一人注目しているメンバーがいて、それは松尾美佑。今回は新4期生の初のパフォーマンスでもあり、そこにも要注目である。


17:00、いつも通りのOvertureでスタート。早くこのOvertureを生で聴ける日が来ないかと待ち望んでる。この漁具か流れた時の会場の湧きっぷりはマジでハンパない。冗談抜きで、会場が揺れる。

1曲目はなんと「君の名は希望」センターは遠藤さくらで、彼女を挟む形で賀喜遥香と筒井あやめ。乃木坂46が初めて紅白に出場した曲で、ライブを始めるというなんとも粋なスタート。(この曲、良い曲だけど乃木フェスでやると長いんよな〜)
2曲目は静かなピアノの旋律から始まる「命は美しい」。センターは筒井。メンバー最年少にも関わらず、大人びていて、でも可愛い。そんな普段とのギャップを感じさせるパフォーマンスだった。
続いて「インフルエンサー」田村真佑と賀喜のWセンターで、史上最高難度と言われたダンスを踊りきる。ダンストラックも組み込まれ、各々の力強いパフォーマンスが光る。特に清宮レイの迫力のあるダンスは圧巻。
引きのカメラになった時、今更4期生の多さに驚いた。16人もいるのかー、一期生はもう8人だぜ… あぁ、誰も卒業しないでくれ…
そんな心配をよそに、「走れ!Bicycle」「ガールズルール」とキラーチューンを連発。賀喜の「画面の向こう、行くぞー!」の煽りも様になっている。是非とも生で拝聴したかった。。
4期生が正式に加入して初のシングルで、遠藤がセンターを務めた「夜明けまで強がらなくてもいい」までトップスピードで駆け抜けて、ここでMC。まあまあ飛ばしてるよなこれ。やべーよ
MCを観て思ったのが、4期生全体として仲良いなーということ。今まで4期生と新4期生という括りで分けられていたし、そこを超えた絡みは今まであまり公にされてなかったから(各々のブログでは触れられたりしてたけど)、実際そこに確執はないのか、とか心配してたけど杞憂だった。

和気藹々としたMCを終え、7曲目「ロマンティックいか焼き」へと進む。ここからはユニット、ではないけど全員で披露ではなく、まあ軽めのグループ分け的な感じだった。この曲ライブでやると超盛り上がるけど、ほんとに意味のわからんタイトルだわ。なんだロマンティックいか焼きとは。メンバーが楽しそうに踊ってる姿を観て、おじさんはニヤニヤしていた。
8曲目は「トキトキメキメキ」この曲のイントロが流れるともう脳汁がびしゃびしゃになる。イントロがきた瞬間、マジで勝ち確なんだよな。そんぐらい、強い曲。今年のバスラだったか、去年の全ツだったか忘れたけど3・4期生合同で「トキトキメキメキ」と「キスの手裏剣」をやった時、マジで盛り上がって、叫びまくって喉を枯らした覚えがある。流石に今回は在宅鑑賞ということで、そこまではしないけども。
9曲目は筒井をセンターに据えた「僕の衝動」。元のセンターは伊藤理々杏で、二人とも年少組ではあるがタイプは違っていて、でもどっちが良いとかじゃなくて筒井のうちに秘めたる芯の強さというか、そんなんが観れたような気がする。気がするだけ。
10曲目「パピパッパパー」のセンターは金川紗耶だったけど、金川ってめちゃくちゃ滑舌悪いで有名なのになんでこの抜擢なんだよwと思ったけど、ダンスは超かっこよかった。これはライブ化けする曲なんだよなー
11曲目「ありがちな恋愛」いやぁ、ここで超名曲きてしまった。やっぱ遠藤と賀喜のWセンターの安定感はすごいなー。ここまででいろんなメンバーのセンター観てきたけど、この二人はやっぱなんか違う、オーラがある。二人ともシングル曲のセンターだったり、卒業生のソロ曲歌唱だったり、まあまあな修羅場をくぐり抜けてきた、という自信があるな。今年のバスラの賀喜の「強がる蕾」はマジで涙なしには観れない。円盤買うしかねぇんだなこれ。

MCを回すのは弓木奈於。彼女もまた、安定感がある。またまたバスラの話になって申し訳ないんだけども、新4期生がMCをするってコーナーがあって、そこでも弓木が回してた。まあ比較的年上っていうのもあるかもしれんけど、まあ話が上手い。観ててヒヤヒヤ、なんてことはあんまりなかった。これについては、田村も似たような感想。4期生加入当初は田村がよく回してたし、彼女も安定してた。田村と弓木、4期生の中のお姉さんコンビとしてみんなを見守ってください(誰目線)。
話が逸れた。MC途中ではちょいちょい泣いたりするメンバーもいて、それだけこのライブへの想いが強いんだなと実感。がんばれ4期生。!

ここから先はお待ちかねのユニットコーナー。待ってました待ってました!
スタートを飾るのは賀喜・金川のやんちゃなやんちゃんコンビ。放送中のノギザカスキッツからの登場で、番組内のコントから派生して楽曲は「孤独兄弟」。コントコーナー、あんまり覚えてない。笑 けど、曲の方は流石の歌唱力、賀喜やっぱすげえよ、なんでもできるやないか。
続いて柴田柚菜と弓木の柴弓(しばゆみ)、掛橋沙耶香と筒井の四人で「渋谷ブルース」。先日の白石麻衣卒業コンサートでも披露された曲で、今回ギターは掛橋(おかけ)と筒井(おつつ)が弾いた。掛橋がギターを弾けるのは、showroomとか乃木坂工事中とかでも披露してたから知ってたけど、筒井が弾けるのは知らなかった。筒井も掛橋も十分弾けてたし、二人の歌唱も良かった。今後のライブでも、また観たいユニットになった。曲の後の茶番も健在で、掛橋と筒井の表情にやられたのは俺だけじゃないと思う。良かった。
続いて、田村・北川悠里・矢久保美緒・佐藤璃香の四人で「白米様」。田村の特徴としてまるでアニメ声みたいな可愛らしい声ってのが挙げられると思うけど、そこが本家の松村沙友理となんとなく似てて、超良かった。田村は次のシングルで選抜入りして、どんどん活躍していくと思うし、それが楽しみである。矢久保は松村を超推してたりしてたし、そういうとこもなんか良いなってなった。(語彙力) 北川と佐藤も、加入当初は正直頼りないなという印象があったけど、今はそんなもんなくて、堂々とアイドルらしいパフォーマンスを観て、これから先も大丈夫だろうと安心した。(だから誰目線)
そして15曲目、松尾・清宮・黒見明香の「Threefold choice」いやあここでまさかのこの曲来ちゃいますか〜!俺は元々星野みなみがめちゃくちゃ好きで、もちろんこの曲も超好きです。それをまさか大注目してた松尾がやるなんて。マジでやられたわ。これはマジで推しメンだわ。超良かった。笑顔が良いんだわ。笑顔で言うと清宮もよかった。清宮は番組とかでも積極的に発言したりするし、よく笑うし、なんとなく太陽みたいだなと思ってる。パフォーマンスも素晴らしいし、乃木坂の元気印だ。それゆえ、クールな楽曲でのギャップも素晴らしい。 うむ。最高の曲だった。
次は早川・遠藤で「心のモノローグ」。いやぁ、さっきの衝撃が凄すぎて持ち直すので精一杯なのに早川来ちゃうか〜遠藤来ちゃうか〜って感じでした。この曲、西野七瀬と白石のユニット曲で、マジでそれを一度も生で観ることなく二人とも卒業してしまったのか辛い。幻の曲。でも、それに負けず劣らず、二人の「心のモノローグ」も素晴らしかった。是非ともまたこの二人でこの曲を披露するのを観たい。
ユニットコーナーのラストを飾るのは林瑠奈で、楽曲は「自分のこと。」中元日芽香のソロ曲。この曲超良いよね、ちょっと脱線しますが書かせてください。
初めて乃木坂のライブに行ったのが、2018年の全国ツアーで、ジコチュープロデュースたるものを各地でやってて。俺が行ったのは大阪の2日目。その日は、井上小百合がこの曲を一人で披露した。井上と中元は仲が良くて、そういう背景も相まって、めちゃくちゃ感動したのを覚えてる。っていうのがあって、今回その曲を林が歌ったのが、めちゃくちゃよかった。卒業していった一期生の曲を、歌い継ぐじゃあないけど、こうやって新しいメンバーが歌うのはめちゃくちゃ良いことだなと思った。今回どういう経緯で今回のセットリストになったかはわからんけども、ユニット、選曲、全てにおいて素晴らしいコーナーだった。

ここからは4期生16人揃っての披露。まずは「4番目の光」4期生としてはじめての楽曲で、俺はこの曲を11人での披露しか観たことがなかった。今回、16人の披露を観て、先に挙げた確執とか、そんなんどうでもよくなった。もう、元々いたとか新しく加入したとか関係ないな、これもう16人で4期生だわと思った。もちろん、「光たちよ」が「光 タチウオ」にしか聞こえなくてそんなエモい気持ちすぐどこかに行ったけどな。
次曲は「図書室の君へ」。掛橋のセンター曲。うん、普通に好き。この曲、MVも好きなんだけど、是非機会があれば16人Ver.も作って欲しいな、無理か。笑 いつか16人のMVが観たい、多分もうそんなに遠くないな!
「キスの手裏剣」も盛り上がるよなー。やっぱりライブで観たい!って感想に尽きる。

本編ラストを飾るのは「I see...」この曲、完全に今年のハイライトなんだよ。MV、曲、ダンス、全部100点。46時間TVでは11人で初披露だったんだけど、その時点でもう素晴らしい完成度だった。にも関わらず、そこから時間も経って、16人の完全体制になった今披露する「I see...」でブチ上がらない訳がないんだよ。賀喜のセンターもさることながら、メンバー全員のダンスがマジで最高。この曲、普通に俺の年間ベストに入るわ。ていうかSpotifyの今年よく聴いた曲プレイリストみたいなやつに余裕でランクインしてたわ。 この曲で終わるの本当にずるいわ、まだ観たいーってなるし。

これにて本編終了。 まあ、アンコールあるでしょ!と思ってたらやっぱりありました。あれ?早川が喋ってる。勘のいい俺は思ったぜ「新曲、センター、まさか!」
そのまさかでした。新曲「Out of the blue」センターは早川聖来! 正直この曲のことをあまり覚えていない。そりゃあ一回聞いただけで覚えれる訳がないし、しかも推しがセンターやってるし、なんか曲がめちゃくちゃ「I see...」感あるな〜ぐらいしか覚えてない。(実際、ライブ後に解禁された情報で作曲者が「I see...」と同じ youth caseであることが判明した。) 披露後の早川の言葉には感動した。4期生曲が続々出てくる中でセンターにはなれないとか、選抜メンバーにも4期生が選ばれていく中で自分は選ばれないとか、いろんな葛藤があったと思う。けど早川はめちゃくちゃ一生懸命やってたし、それはブログやモバメ、番組とかでもひしひしと伝わってた。それがこういう形で実って、ファンとして俺はめちゃくちゃ嬉しかった。"out of the blue" 意味は「突然」。でも早川がここまで来れたことは突然なんかではなく、必然だと俺は思ってる。早川自身も「ここがスタートと思って頑張っていきたい」という旨の話していたし、彼女はこんなとこでは終わらないと信じている。がんばれ早川聖来!

ラストはいつも通り、「乃木坂の歌」。最後のMCは遠藤が話していた。最初センターに選ばれた頃は、まだまだ緊張しているようで、弱々しいというのが正直な印象だった。でも一年経って、彼女は変わって、センターにより相応しい、4期生を引っ張っていくような雰囲気になった。そんな遠藤に加え、賀喜や筒井、選抜入りを果たした田村と清宮、そして我が推し早川をはじめとして、4期生はどんどん頼もしくなった。新4期生を加えた、16人。全員にそれぞれ個性があって、今日のライブはそれが爆発していた。俺の記憶力の都合上全員分は書けなかったけど、でもその爆発の瞬間を俺は観たし、それぞれに感動した。
今、乃木坂46は、一期生や二期生が続々と卒業し、転換期というか、世代交代を迎えているように思う。それはファンもそうだけど、メンバーが一番実感しているはず。言わずもがな、新しい世代を担うのは3期生、そして4期生である。そんな大事な役割を担う4期生、今の彼女たちにならその大役を任せられるかもしれない。そんな想いが確信に変わったライブだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?