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2月5日 花束みたいな恋をした

「花束みたいな恋をした」を観た。音楽好きの端くれとして、観ていて超楽しい映画だった。

菅田将暉演じる山音麦と、有村架純演じる八谷絹の五年間にわたる恋模様が、その当時話題になったニュースやカルチャーを交えて描かれている。サブカル好きの二人がひょんなことから出逢い、付き合い、同棲し、そして終わりを迎える。その様子をただ描くだけじゃなくて、実際に流行していたものを共に描くことで、よりリアリティが増した。

「きのこ帝国の活動休止」だって、「新海誠監督の台頭」だって、俺もリアルで経験してたわけで、余計リアルに感じる。若い男女二人組が最近聴いてる音楽について話す時なんて、羊文学・崎山蒼志・長谷川白紙が出てくるし、カラオケではフレンズときのこ帝国歌ってるし、もうそこまで行くと何故か恥ずかしささえ感じる。なんだろうな、フィクションのはずなのにリアルすぎて、友達の恋愛話を聞いてるような感覚になった。

同じ音楽・映画・文学が好き、という理由で付き合った麦と絹。二人は最後結局別々の道をゆくことになったけれど、出会いから別れまでの五年間はとても尊いものだだた。ただ同じものが好きと言う理由だけで、あんなにも愛し合い、互いを思いやり、幸せな生活を送ることができる。理想じゃん、と思うけど、それ以外にも考えなければならないことはたくさんある。価値観、習慣、あげたらキリがないけれど、100パーセント一致する人なんていないだろう。

でも、そんな些細な共通点を信じてみても良いんじゃないか、とも思った。趣味が合う、好きな音楽が同じ、そんなことそうそうあるわけじゃないし、そこから新しく始まる恋があったわけだ。

タイトルにもある「花束」とは、麦と絹の共通点を表しているように感じた。花束とは選び抜かれた花の集合体であり、そしてそれはいつか必ず枯れてしまうもの。互いに沢山の共通点を見つけ出し、一時は美しい花束になったものの、現実と理想の乖離や価値観の違いによるすれ違いによって枯れてしまった二人。そんなリアルな恋模様がしっかりと描かれていた。


そんな素晴らしい映画を見て、ふとこの曲めちゃくちゃぴったりじゃん、と思ったので紹介する。きのこ帝国で、「夢みる頃を過ぎても」。


今日は夜更かしして、きのこ帝国とフレンズとオーサムを聞きながら、ゼルダBotWやるか。


今年はたくさん映画を見る年にするぞーー

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