劇場版仮面ライダージオウ OverQuartzer感想(ネタバレしか無い)

ジオウ感想
・お前出てくんのかよ!!!!!×4
・半分ギャグ半分シリアス
・クォーツァーそこまで正体明かされなかった
・ゼロワンがゾンジスを隼のフォームで倒す
→ショッカーがライダーを倒す
・平成の最終回
・春映画のリベンジ
・ウォズの物語
・民衆がカッシーンに立ち向かうのが、信長の家臣の意思が未来に受け継がれるメタファー
・ジオウはメタフィクションを世界観に混ぜるのが得意
・ライブラリ音声?多少別人っぽかった
・ザモナスがキャッスルドランを使うのはアマゾンズとキバが親子の物語だから

これは映画公開当日に見た後メモ帳に書き記した感想だが、傍から見ると「お前何言ってんだ」ってなるかもしれないが、間違いなく体験した事だ。

いやもうホントに是非見てもらいたいんだけど正直な話、仮面ライダーシリーズ初心者の人にはあまりオススメしたくない映画だった。

確かに面白いんだけども味付けがあまりにも独特すぎて初心者が置いてけぼりを喰らう感じだった。私を含めた大きいお友達など、刺さる所には刺さったが、同時に耐性の無い人はついてこれないんじゃないかというのが頭にチラついた。

でもこの感覚はどこかで既視感を感じたと思うのが、新ライダー発表の時だと思った。毎年衝撃的なビジュアルで話題になり、毎年の様にこんなのライダーじゃないとか議論が発展する。

もちろん感じ方は人それぞれだし否定はしないが、映画を見て言えるのは何を言われようとも仮面ライダー達はあの場で戦い、物語を駆け抜けてきた事だと思う。マゼンダ色のバーコードライダーや、ロケット頭のライダー、アニメチックな瞳が輝くライダーや顔にカタカナで「ライダー」という文字が入った奴、そんな有象無象の姿を持った戦士達の戦いの歴史が“平成ライダー”というシリーズになった。それを見続けたからこそ、この映画に対する免疫の様な物が生まれてしまった気がする!!

今回の映画はそんな奴らに加えて、中々日の目を見なかったライダー達が人々を守るために戦うのは正直涙腺に来た。「ああ、こいつらも平成ライダーの一部なんだ.…」と何処か安心感を覚えた。

そして仮面ライダージオウ自身のHappyENDが描かれているのが特徴の為、ジオウのTVシリーズを追っていた私の心に来る物があった。

ソウゴがオーマジオウとの邂逅で他の誰でもない自分自身が持つ“最高最善の魔王になり、世界を良くする”という夢を思い出し、それまでは語り手だったウォズが逢魔降臨歴を破り、“仮面ライダーウォズ”として戦いに参戦するのはTVシリーズを見てきた人からすればようやく真の仲間になった感じがあり、ゲイツの「俺たちの王に続くんだ!!」という、あれだけ敵対してたゲイツが騎士団長として先導する…正に誰もが夢見た最高最善の夢を叶える姿が劇場版限定フォームのオーマフォームなんだと思う。

映画のエンドロールが終わったあと、初めて映画を見て“楽しかった”という感情が湧いたのは多分この映画が初めてだった。アトラクション施設を堪能して帰る時のまたここに来たいという感情に似ていた。レイトショーで1人見ていたので帰る時には22時を過ぎていたが、一緒に友達とバカ騒ぎしたくなる気持ちになっていた。

そんな映画を平成最後に見れて良かった(公開日は令和です。)

最後にこの映画は賛否両論あると思うが、私は拍手喝采したくなるほど賞賛を送りたい。

だけども平成の味付けが強すぎるのは流石にどうかと思う。

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