完結!ラブデスターの紹介をしよう!

君はラブデスターという作品を知っているだろうか

ラブデスターとは少年ジャンプ+(ネット漫画雑誌)で連載されていた「恋愛+デスゲーム」を題材とした漫画だ。
それが今日掲載された117話にて、遂に完結したのだ。うーん、感慨深い……

「えーっ、恋愛+デスゲームゥ?普通のデスゲームでしょ?」と思うかもしれないが、

困ったことに「ラブデスター」は普通の作品ではない

①そもそもデスゲームではない

この物語は感情を持たない宇宙人が、地球人の持つ「愛」という身を滅ぼしかねない愚かな衝動に関心を持ったことから始まる。
愛の持つパワーに恐れを感じた宇宙人が、愛のメカニズムを解析するために計画した実験こそが「ラブデスター実験」だ。

実験場は月に再現された実験都市、被験者は月代中学の三年生生徒140名
実験期間1ヶ月の間に運命の相手を見つけて、告白をし、両想いとなり真実の愛を証明できれば地球に帰還できる
期間中には運命の相手を探す手助けになるゲーム、ラブイベントも開催されるぞ

という単純明快で死者など出ない“はず”のルールなのだ。

告白不成立、または告白せずに実験期間の1ヶ月経過で爆死する

というルールさえなければ……

②愚かさをぐんぐん摂取できるぞ!

なんで爆死させる必要があるんだ!?

いわゆるゲームマスターの役割を担う、この実験の試験官・ファウストは
感情(特に愛に関するもの)を持たない宇宙人なので、人類の生死に対して興味がなく、
被験者を必死に恋愛させるため、なんて理由で爆死に関するルールを設定してしまう奴なのだ。

(一般的な感情がないはずの宇宙人の例)

そんな奴なので、
真実の愛に辿り着く見込みがない被験者を匙加減一つで爆死させるし、
十分な数のペアが成立したら勝手に実験を打ち切って残った被験者を爆死させようとするし、
イベントのタイムリミットまで僅かな猶予があるのに締め切って爆死させようとするし、
イベント最終日になってイベントクリアのための条件を特に理由もなく追加してくる。

デスゲーム作品によくある「あくまで参加者には公平で、ルールはきっちり守ります」なんてGMを彼に期待してはいけない。

しかし、彼の真の魅力はこんなものではない。
主人公・ミクニを始めとした人類に関わることで、彼は様々な愚かさを学び、獲得していくのだ……
その変遷は自身の目で確かめて欲しい。

“素で”愚かなモブ生徒たち

デスゲーム作品において、死の恐怖に駆られた参加者が自棄になって愚かな行動を取り、そして死んでいく……というシーンはよくあるが、
「恋愛+デスゲーム」であるラブデスターにおいて、モブ生徒が愚かな行動を起こす主な動機は、やはり「愛」なのだ。

付き合うならイケメン・美女が良いというのは分からないでもないが、
彼らモブ生徒は生存や地球への帰還がかかった場面でも躊躇せず“やる”のだ。
自らの生存すら放棄して盲目的に突き進む姿には、宇宙人でなくとも「愛」の恐ろしさを感じられるだろう。

(一般的なモブ生徒の愚か行為の例)

そして、モブ生徒の中から、特に脈略もなく突発的に生まれる脅威存在がいる。それこそ通称−−−

個性豊かな「ラブデスター怪人」

ゲームを支配し、他の参加者を踏みにじり、主人公たちの生還を阻む、そんなヴィラン(悪役)がデスゲーム作品には度々登場する。
彼らはルールを逆手に取ったり、運営とグルになっていたり、何らかのイカサマを行ったりすることで自らの欲を満たしたり、賞金を稼いだりするわけだ。

さて、ラブデスターにおけるヴィラン、通称ラブデスター怪人はというと、

……ルールを理解していない、ルックスが良い、厄介なアイテムを持っただけの一般生徒なのだ(頭を抱える)

(一般的なラブデスター怪人の例)

いや、彼ら・彼女らもイベントごとのルールは理解できているんだよ?ルールを逆手に取ったりするしね

しかし困ったことに、「地球に帰るためには運命の相手と“両想い”になる必要がある」という肝心な部分を理解していない
なので他の生徒たちを支配して美女・イケメンをゲットすることしか頭にないし、その過程で犠牲者が出たりする。

彼らは宇宙人以上に、真実の愛について理解していないのだ……

生存・生還を顧みないラブデスター怪人の巻き起こす、愚かとしか言いようがない事件と、その顛末を、ぜひお楽しみ頂きたい。

③死を呼ぶ男、皇城(すめらぎ)ジウの行く末

“ルックスが良く、スポーツ万能、頭脳明晰、心優しく、家柄が良く、強靭な精神を持ち、努力も怠らない

現実にそんな男がいたら、間違いなく幸せになれるだろう。
“普通の”恋愛漫画のライバルだったとしても、主人公に敗れた後に幸せを掴む機会が訪れるだろう。
しかし、真実の愛を求めるラブデスターにおいては……

主人公・若殿ミクニの幼馴染にして親友、皇城ジウ
アニメだったら間違いなくキャスト欄の上から二番目か三番目に載る、文句なしのメインキャラクターだ

コミックス2巻の表紙にも選ばれたイケメンだ!



彼はまさに前述の通りの素晴らしい男であり、同じくミクニの幼馴染・愛月しのに恋心を抱いている。
しかし困ったことに(恋愛ものの定番通り)しのはミクニに惚れている。所謂三角関係だ。

さて、ラブデスター実験に巻き込まれた生徒には彼に惚れている者も多い。
しかし想い人がいる彼に告白しても、告白した女生徒が爆死するだけなので、
無論、彼はこの“愚かな行為”をやめさせようと女生徒たちを説得するのだが……

−−−ここで思い出して頂きたい、モブ生徒の習性を

−−−“やる”のだ、如何に無謀でも、すぐ最近他の生徒が告白失敗爆死している現場を見ていようとも

(一般的だった頃の皇城ジウの絶望顔)

彼に訪れたこの「第一の悲劇」は無料公開されている第3話で見ることができるので、詳細は各自確かめて欲しい。(上の画像は第4話)
第一があるなら第二、第三もあると思うだろう?
大丈夫だ、数え切れないほどの悲劇が彼を待ち受けているぞ

この6人の女生徒の一斉爆死も、この先ジウくんが築き上げる血と屍の規模からすれば、ごくごく些細な先触れに過ぎなかったのである(忍殺)

④それでも愛は美しい

ここまで愛の愚かさを描いたラブデスターという漫画ではあるが、それでもなお、いや、だからこそ愛は美しいと分かるのだ。

酷いルール満載のラブデスター実験とラブイベントではあるが、この環境の中で育まれた愛は確かに存在する。
というか、この実験がなければ成立していなかったカップルも多い(もちろん犠牲者の数に比べれば僅かなわけだが)

両者の想いが一つになり、告白が成功して地球に帰還するシーンの美しさ……ラブデスターは間違いなく、恋愛ものでもあるのだ。


告白の成立、ファウストのいう「真実の愛」とやらに限った話だけではない。
友愛、親愛、隣人愛、人類愛……様々な美しい愛の形を、読者はこの物語を通して宇宙人と共に知ることができるはずだ。

(一般的なボランティア部のシンゴ)

この美しさと感動だけは、実際に読んでみないと分からないのだが……

明日から君もレッツ・ラブデスター!

この記事を通してラブデスターについて知った君は、すぐさま本屋さんでラブデスターを探すだろう。
しかし悲しいことに三巻までしか置いていないはずだ

「もしやこの記事は三巻で打ち切られた漫画の続きを妄想し続ける発狂フリークが書いた与太話なのでは?」

と思ったかもしれないが、安心していただきたい。ラブデスターは電子空間上に確かに存在するのだ!
四巻以降は電子書籍のみでの販売となるため、ジャンプ+公式から各種ストアで購入しよう!

「実際に読んでみないと気に入るか分からない……」
「えーっ、お金かかるのー?」
「10巻の発売はまだか!完結までの間の話も早く読みたい!」

と思っている諸君!

なんと、ラブデスターが完結した記念に、明日から一話ずつの無料再配信が公式ページで開始されるのだ!
君も毎日少しずつラブデスターを読んで、気に入ったら電子書籍を購入するチャンスだ!

毎日読んで君のお気に入り爆死シーンを見つけよう!

ラブデスター第1話に転送されます

ところで、一定量の水をかけられ続け、じわじわ衰弱死させる拷問があるらしいですね!

毎日一定量のラブデスターを摂取させられ続けた場合の影響については、誰か専門家に聞いてください。

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