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NG行為!レザースニーカーをオキシ漬けした結果【スタンスミス】

「スニーカーを洗うのがめんどくさい」

スニーカーのお手入れは大切ですが、手間がかかるイメージもありますよね。汚れてもついつい後回しになりがち。そして、気付けばずっと洗っていない……というズボラなあなた。

「オキシ漬け」というズボラ向けの簡単かつ効果的な洗い方が存在するのをご存じでしょうか。世の中には、なんでもかんでも「オキシ漬け」したがる猛者がいます。わたしです。

この記事では、スタンスミスのレザースニーカーをオキシ漬け洗いした一部始終をお伝えしていきたいと思います。メリットや注意点も合わせてレポートしますので、実施するかどうかは自身でご判断ください。


なぜスニーカーをオキシ漬けしたいのか

なぜスニーカーをオキシ漬けしたいのかといえば、楽&クリーンだからです。

スニーカーのお手入れ方法は様々ですが、その中でも注目すべき方法の一つが「オキシ漬け」。オキシ漬けは、オキシクリーンに代表される酸素系漂白剤を使用した洗浄方法で、簡単かつ効果的にスニーカーの汚れや臭いを取り除くことができます。ここでは、オキシ漬けの効果やメリットについて詳しく見ていきましょう。

つけ置きだけで見違える

オキシクリーン液につけておくだけで、たいていのものは見違えるほど綺麗になります。

オキシクリーンとは、

衣類のシミ・汚れを漂白・消臭※1、除菌※2する酸素系漂白剤です。また衣類だけではなく、食器・キッチン・トイレ・お風呂場・リビングなど家中のお掃除に使用できます。
※1)汚れの程度、種類によって効果は異なります。※2)布製品を1時間以上漬けおきした場合(すべての菌を除菌するわけではありません)。

出典:オキシクリーン公式

酸素の力で頑固なシミや汚れを漂白してくれます。色柄物にも使える点が、塩素漂白剤にはないメリット。

さらに、オキシクリーンを溶かしたお湯に漬けおきすれば、除菌効果も。
巷では、この「オキシ漬け」という手法が主婦の間でスタンダードになりつつあります。

重労働からの解放

オキシ漬けをマスターすれば、汚れものの「手洗い」という重労働から解放されます。

ゴシゴシ洗いとか揉み洗いとか、割と力使いますし場合によっては中腰姿勢で行うことに。汚れものを洗う行為って重労働なんです。しかも頑張った割に汚れは落ちていない。
そんな家事労働から救ってくれるのがこの「オキシ漬け」であり、漬けている間はほかの家事やら休憩やら昼寝やらできるので便利すぎるのです。おまけに手洗いより断然綺麗になるという優れもの。

洗浄+消臭効果抜群のうえ簡単なので、面倒で重労働なスニーカー洗いにも一役買ってくれるのが「オキシ漬け」なわけです。

レザースニーカーはオキシ漬けOKか

結論として、レザースニーカーのオキシ漬けはNGです。万能オキシ漬けの恩恵にあずかることができるのは、布製スニーカーのみなのです!

まず、オキシクリーンは水洗い可能な製品にのみ使用できますが、レザースニーカーの水洗いは推奨されていません。

また、オキシクリーンの「使用不可」の素材としても、はっきり「革」と表記されています。

レザーにはレザーのお手入れ方法がありますが、これがとにかく面倒。ズボラな人間はレザースニーカーとか履かないほうが良いのかもしれません。

しかしながら、レザースニーカーであろうがわたしは丸洗いを決めました。NGと言われながらも、レザースニーカーをオキシ漬けした様子を見ていきましょう。

禁断・レザースニーカーのオキシ漬けに挑戦

みなさん待ちに待った(?)レザースニーカーのオキシ漬けレポです。哀れなスタンスミス氏は果たしてどのような変貌をとげるのでしょうか。

洗う前のスニーカーの状態

洗う前のスタンスミス氏

購入してから3年近く経つ、adidasのスタンスミス。ヘビーユースで痛めつけられた、傷だらけのレザースニーカーです。これまでに1度、中性洗剤にて丸洗いをしています。しばらくケアもせずに履きっぱなしのため、いい感じに汚れています。

今回この汚れを、オキシクリーンで真っ白にしてやろうと思います。

オキシ漬け手順

沈められたスタンスミス氏

酸素系漂白剤・オキシクリーン(大さじ2くらい)+お湯(50℃~60℃)をしっかりと混ぜたあと、スタンスミスを入れます。

浮いてくるため、すっぽり漬けるのが難しい。重し代わりに、手近にあったもので押さえつけました。

便利なウィスキー

このまましばらく放置。3時間ほど経って見てみると、とんでもないことに。

スタンスミス氏からあふれ出る何か

液体が黄色い……汚れ、でしょうか。汚れ以外の何物でもないでしょうね。

このままさらに6時間ほど放置したあと、浴室で洗い流してみました。

スタンスミス氏からあふれ出たと思われる汚物質、これが溶け込んだ黄色いオキシ液。何度も何度もシャワーの水をかけ流しましたが、完全に洗い流すことができませんでした。いくらでもあふれてきます。途中で諦めました。

また、表面の汚れを靴洗いブラシでこすり洗いすると、簡単に汚れが落ちました。ただ、落としきれないものもあります。

十分に流水ですすいだあと、ベランダへ干しました。すっかり夕暮れに。

スタンスミス氏と秋の空。

洗った後のスニーカーの状態

before
after

全体的に白く、綺麗になりました!表面の汚れはかなり落ちたと思います。くすみが取れて、ワントーン明るくなりました。

なお、写真がぼやっとなっていますが、ごまかしているわけでもなんでもありません…純粋にレンズが汚れていた…

before
after

つま先部分の汚れを落とそうと思ったら、傷になってしまいました。正しくは、傷が広がった、という感じでしょうか。デリケートな素材なので、表面を削ってしまうような道具を使用するのはNGです。

そのほか、靴を乾かしている最中、表面が硬くひび割れてくるような感じがありました。

体感したメリットと注意点

オキシクリーンの禁止事項に背いて実践した、レザースニーカーのオキシ漬け。全体的に満足でしたが、大切な革靴には絶対にやらない、と誓いました。

メリットと注意点をまとめてみます。

【メリット】やっぱりめちゃくちゃ綺麗になる

まず、黄色い液体になるほど激しく汚れていたので、気分的にすっきりしました。おそらく、インソールに染みこんだ長年の汚れ(汗など)だったのではないでしょうか。また、表面は白くなりました。汚れが浮き、こすると取れるものが多かったです。

オキシクリーン粉末を溶かしたお湯に漬けて放置するだけで、内部の汚れや表面の汚れを浮かして洗浄してくれる、ということを激しく実感。
手軽に清潔を保つことができそうです。

【注意点】革がはげる

水に長時間浸し、ブラシでこする、という行為は革を傷めることになりました。現に、汚れを落とそうとブラシでこすったところ、革がいとも簡単にはげました。

また、水洗い+乾燥で、表面が割れてきてしまうようです。

レザースニーカーは傷つきやすいので、ごしごし洗いはNGだとわかりました。基本、表面は強くこすらないこと。そして、革のしなやかさを保つため、ひび割れを防ぐために、油を塗ったほうがいいのかなという実感。

まとめ

レザースニーカーをオキシ漬けすると、確かに白くなるけれど傷める原因にもなります。しかし、汚いまま履きつぶしているくらいなら、いっそのこと、オキシ漬けしてしまったほうが気持ちも洗われる気がしています。

それから余談ですが、「革は水に弱い」というのは正しくないようです。
参考:革って水に弱くないし、本当は洗えるってほんと!?というお話。

ただ、スタンスミスの水洗いについてはメーカー推奨ではありません。あくまで自己責任でお願いします。


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