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菅総理大臣が淀みを打破する辞意表明、自民党総裁選が明るい話題に一転

菅総理大臣が辞意を表明されました。しばらく閉塞感があって重苦しい雰囲気が続いた中で、失礼ながら久しぶりに明るい話題に触れられました。それは日経平均株価の上昇にも見られています。自由民主党の総裁選をしたところで菅氏と岸田氏の一騎打ちの様相でした。菅氏にしても岸田氏にしても国民の求心力は強くありません。そうなると先の衆議院選挙では自由民主党が敗れるのではないかというのがおおかたの予想でした。菅氏が自ら辞するという判断をされたのは良かったと思います。

菅総理大臣は稀に見るよく仕事をした総理大臣ではないかと思います。成果の出やすい国内政策に強かったという性質もあるかもしれません。武漢肺炎に対しては業界の掟を破りながらワクチン接種の急加速を進めています。低所得者層にとっては消費増税を相殺するかのような、携帯電話の値下げも果たしました。デジタル庁を立ち上げてデジタルシフトへの基盤を作りました。強い反発のあったオリンピックやパラリンピックも安全な開催を成し遂げました。1年間の成果としては十分です。

一方で不満が強かったのも事実です。特に感染症対策では安全に振りすぎて飲食店やイベント業界へ大きな打撃を与えています。識者の話によると財務省や医師会の意向を覆せなかったそうですが、難しかったようです。それに加えてリーダーシップの面でも頼り無さを感じました。成果を見るに内閣のリーダーとしては素晴らしかったのでしょう。しかし、国民のリーダーにはなれませんでした。おそらく性格の問題でしょう。国民をまとめて牽引するには安倍前総理や小泉元総理のような演説力は必要なのだと改めて感じました。

菅総理大臣においては任期満了まで頑張っていただきたいです。2回目のワクチン接種をどこまで加速させるかが最後の大仕事になるでしょう。3回目への道筋を出せていると素晴らしいと感じます。

さて、関心事としては次の総理大臣が誰になるかへと移っています。ここにきて河野氏が最有力候補として挙がってきました。菅総理大臣に無かった国民を牽引するようなリーダーシップという点においては河野氏への不満はありません。サッカー畑の人間としても河野氏は好きな政治家の1人なので、応援しています。もうひとり、候補に挙がってきているのが高市氏です。私としては財政の考え方や国家観が信頼できる高市氏にお願いしたい気持ちが強いです。中国の驚異が迫っている現状では、国防の観点から右翼思想の政治家が適しているようにも思えます。

河野氏は麻生派です。高市氏は細田派の安倍前総理が推していると言われています。最終的に両派閥が候補をどのようにまとめてくるかは注目です。菅総理大臣の辞意表明で、景況感の淀みが無くなりました。久しぶりに面白くなってきました。

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