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多様性を見せた自民党の総裁選挙、「誰でもいい」けど希望を言うならばこの人

自由民主党総裁選の投開票日となりました。かつてこれほど注目を浴びた総裁選があったでしょうか。そう思うほどに盛り上がりを見せた数週間だったかと思います。結果が出る前に、現状の私が抱いている意見をまとめておこうと思います。

結論としては暴論ですが、端的に誰でも良いと思いました。それは自由民主党が多様な視点で政策を競い合える党だと認識できたからです。全ての議論を見たわけではありませんが、まるで与野党で繰り広げられるべき論争のように幅広い意見が出たと感じています。

私がこの意見に至る決定打となったのは最後に立候補した野田聖子氏の存在です。野田氏は泡沫候補であり自身もその評価を認めているようです。その野田氏が総裁選に立候補できて、堂々と意見を戦わせていたのは驚きです。他の3候補の政策論争だけでは、そこで働く人が見えてこない、弱者に対する議論が少ないという理由で立候補されたと把握しています。政権を担う自由民主党の総裁選となると大局的な話になりがちですし、それが重要にはなります。しかし、野田氏がその議論に加わった結果として、自由民主党が有している「市井の声」の幅広さを知れました。さすが「自由」民主党だと思いました。

幅広い意見を集められる自由民主党であればそれを束ねる総裁とてそれらを無視できないはずです。例えば、右や左に大きく舵を切ろうとしたところでバランスをとらざるをえなくなり、真っすぐに進んでいくのでしょう。安倍前総理ですら靖国参拝を封印するほどに右に舵を切れませんでした。例えば、総理として不適任と感じられれば、交代に追い込まれるでしょう。1年で数々の成果を残した菅総理ですら、内閣支持率の低迷から身を引かざるをえなくなりました。

自由民主党が排出する総理大臣であれば、長期的に見れば良くも悪くも安泰だと思いました。総裁選をめぐる多様な意見の中では誰々が総理になったら日本は終わるというような意見もあります。私はそうは思いません。

「誰でも良い」という前提のもとで私の希望を書きます。私としては岸田氏か高市氏のいずれかに総理になっていただきたいと思いました。さらに、どちらかと言えば岸田氏です。今の日本に必要なのは感染症対策で疲弊している経済と産業の復興です。財政や経済に精通している岸田氏や高市氏であれば安心して任せられそうです。河野氏はこのあたりの知識に強い不安を感じました。

ただし、肝心なのは実行力です。見識があったとしても、増税したがると評判の財務省を抑えて毅然と対応していかなければなりません。その点で頼りになりそうなのは岸田氏だと感じました。総裁選を通じて大きな失点も無く、バランスの良い無難な意見を出し続けたのを私は評価しています。思想や感情として近いのは高市氏ですが、賛否が極端に分かれる点に不安を感じています。味方が多くても、敵までも多ければ足を引っ張られて実行力を損ないます。

今回の総裁選挙は、決選投票まで進むと予想されています。引き続き身の回りの関心事として注視するとともに、肩の力を抜いてコンテンツとしても楽しもうと思います。

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