ロシアのウクライナ侵攻に対する恐怖と不安を書き留める

新たな歴史の一幕を、胸が締め付けられる思いで目の当たりにしています。怖いです。ただただ怖いです。それが漠然とした恐怖であれば、好きな娯楽に没頭すれば逃げられるでしょう。しかし、この恐怖は日本人として直視しなければならないと考えています。私が今、何を恐れているのか、記録として書き留めておこうと思います。話題はロシアのウクライナに対する侵攻です。

ロシアと明確に敵対したのが怖い

私が最も怯えているのは、日本がロシアと明確に敵対した現状です。ロシアの行為に対してアメリカや欧州諸国は非難をする声明を出しました。加えて経済制裁という名の「攻撃」をロシアに対して行なっています。日本もこれに足並みを揃える形で経済制裁を課していくようです。経済制裁を課す判断は支持します。ただし、私はこれをロシアに対する宣戦布告であると解釈しています。日本はロシアに対して軍事行動はしません。一方でロシアから見たら敵対行為です。日本が報復を受ける可能性は否定しきれないと考えています。

ロシアからの報復は幾つかのパターンが考えられます。考えうる中で恐れられている1つにサイバー攻撃があります。経産省も警笛を鳴らしています。映画「サマーウォーズ」のような混乱まで発展せずとも、日本の生活インフラに負荷をかけるくらいは可能かもしれません。例えば鉄道システムがダウンすれば首都の経済は弱体化します。例えば送電網の管理システムをバグらせれば地域によっては停電を引き起こせます。2018年の北海道胆振東部地震で電気供給の危機に陥ったのは記憶に新しいです。そうなった場合に政府や自衛隊は何を優先するでしょうか。

中国共産党が怖い

軍事行為による報復を受ける可能性もゼロではないと考えます。ロシアが直接的に手を下さずとも、ロシアと足並みを揃える組織による攻撃は考えられます。例えば中国共産党や朝鮮労働党です。

ロシアがウクライナを侵攻する傍らで、民主主義と敵対する彼らは他の諸国がどう出てくるかをよく見ているはずです。アメリカや欧州連合が直接的に手を出してこない現状をどう見ているでしょうか。法治主義の限界を鼻で笑っている気がしてなりません。どこまでの軍事行動が”許される”のかを測っていると、私は考えています。

報復でなくとも、単純に混乱に乗じて侵略してくるかもしれません。覇権のためであればあらいゆる犠牲をためらわないのは、ニュースを通じて目の当たりにしたとおりです。例えばサイバー攻撃で日本国内を混乱させておきながら、琉球王国の独立を支援すると言って沖縄県に侵攻してくる筋書きは容易に思いつきます。その時に自衛隊と米軍はどこまで対応できるのでしょうか。

そもそもロシアと日本の間には領土問題があるのを忘れてはいけません。ロシアがその気になればウクライナにした侵略行為を北海道で起こせてしまいまうと分かりました。

立ち向かい方が分からなくて怖い

日本に最悪の事態が起きてしまった場合の身の振り方が分からないのも怖いです。ここ数年はパンデミックで怖い思いをしました。今回のウクライナ情勢に関する恐怖は、ウイルスに対する恐怖とは一線を画しています。その違いは自衛できるか否かです。

コロナウイルスであれば飛沫を防いでワクチンを打てば、基本的には防げます。一方で、弾薬からの身の守り方は分かりません。自然現象は科学の知識を以て対応できますが、悪意のある人間を目の前にした際はどう対応したら良いのでしょうか。怯えて命乞いをしながら逃げ回るくらいしか出来る気がしません。

正しい情報が分からなくて怖い

報道やSNSで得られる情報は既に操作されていると、私は考えています。ロシアにせよ、ウクライナにせよ、相手が有利になる情報は絶対に出しません。大っぴらに自陣優勢の誤情報を流すはずです。あるいは、虚偽の筋書きを作り上げる事も考えられます。そして、その誤った情報を基として世論が形成されていきます。

民主主義の弱点は世論です。誤った方向に世論が動かされてしまえば、全く関係のない土地で内乱だって起こせるはずです。私たちは情報を冷静かつ正確に把握する必要があります。そして二次情報しか得られない私たちが、情報を正確に把握するのは無理です。考えるほどに疑心暗鬼になっていきます。

「戦争反対」と言えない

SNSを眺めていると「戦争反対」の4文字を散見します。私はこの4字に違和感があります。安全な場所から叫ぶ「戦争反対」はとても軽々しく聞こえてしまうからです。

ウクライナの人はもちろん、ロシアの人も戦争はしたくないはずです。でも、少数の戦争したい権力者が野心を表に出すだけで戦争は起きてしまいます。そして、巻き込まれた人たちは命懸けで抗うしかありません。戦場で血を流している人たちは、ただ生きようとしているだけのはずです。

私も人間同士で殺し合う行為は見たくありません。だからといってウクライナのために戦いに行く意思もありません。命が惜しいからです。金銭的な支援に協力する意思もありません。何が正しいか分からないからです。そんな私に「戦争反対」と唱える資格はありません。

嘆きながら傍観するくらいしかなくて心苦しいです。今日にでも殺し合いが収束し、ここに書いた恐怖や不安が杞憂で済む未来が訪れるよう祈っています。

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