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外国人記者が思わぬ日本文化を発信、時間差でのオリンピック特需も期待できるか

東京オリンピックは海外からの観客を入れないまま開幕されました。感染症が収束する見通しが立たない状況から、私も早期のこの決定を支持しました。今もこの判断は誤っていないと思います。本来であれば東京オリンピックをきっかけに多くの方々に日本を知っていただく機会でした。感染症が拡大する前は観光立国として上昇気流に乗っていただけに残念な気持ちです。

観光客の受け入れができなかったのは非常に残念でした。しかし、一部で日本の宣伝は上手に進んでいるのではないかと思う節もあります。選手や記者によるSNSの発信を見てそう思いました。SNSがあるお陰で、外国人が日本で何を見てどう感じたのかを知れます。それも記事によって脚色された情報ではなく、素の声を聞けるのが情報として良質です。

外国人の投稿でにわかに注目を浴びているのがコンビニです。特にテレビ局の記者として訪れたデヴィン・ハーロウさんのセブンイレブンに対する愛情が興味深いです。デヴィンさんはオリンピック関連の情報をツイッターで流している一方で、所々でセブンイレブンで購入した食事や軽食を紹介しています。これが国籍を問わずに反響を得ているようでした。例えばカナダ人(おそらく)からは「レーズンサンドイッチって何?」といったような日本のコンビニで購入できる商品の質問が飛んでいたりします。日本人からはおすすめ商品が提供されていたりします。

コンビニは日本では当然のような存在となっています。日本では至る所に存在し、そこにいけば生活に必要な最低限の物は揃います。品ぞろえだけではありません。食事をコンビニで済ませる人が少なくないほどに、味も良いです。一方でコンビニ経営には一部で人権に関わるような諸問題をも抱えていたりするので手放しで称賛はできないのも確かです。それはそれとして、当たり前だった日常の素晴らしさを再発見する良い機会になっています。願わくは、デヴィンさんの投稿を契機の1つとして日本観光に来ていただける人が居ると嬉しいです。

日本ではここ数日で感染者が極端に増えました。過去最高と言える人数が罹患している一方で、死者数は減少し続けています。もはや「コロナはただの風邪」と言える状況に近づいてきたと言えます。死者数で比べると自殺者よりも十分に少ない水準まできました。もちろん「ただの風邪」にできるのはワクチン接種が進んでいるのが条件です。それは時間の問題ではないかと楽観しています。

寒くなる頃には外国人観光客の受け入れも可能になるでしょうか。観客を入れない決定によってインバウンドは全く期待できなくなったと思っていました。しかし、こうして選手や記者が個人で情報発信してくれるのは思った以上に効果があるように思います。時間差でのオリンピック特需に期待したいです。

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