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【ブレワイ感想】平成最後のゼルダを令和になってクリアしました。

こんにちは!!
note書くの久々ですね、宣伝生以来だわ。

さて早速なんですけど今日はゲームの感想を話します。
最近話題のゼルダの伝説、クリアしたんですよ!
いや~やっぱ最新ゲームってのは楽しい。僕も是非やってみたかった作品だからこれをクリアすることが出来て大満足です!
そう!


ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド!!

…えっ、ティアキンじゃねーのかって?
やだなぁティアキンはブレワイの続編なんだからまずはブレワイからクリアしないといけないじゃないですか当たり前の話ですよ。
いやクリアしてなかったのかって言われると、クリアしてませんでした!

時は2020年末、Switchを持っていた僕は「折角だしなんか話題のゲームでも買うか」となっていました。そしてその頃、3Dマリオコレクション(64マリオ、サンシャイン、ギャラクシー)が発売されており、それをニンテンドーカタログチケットで買ったのです。
ニンテンドーカタログチケットは約一万円で二本の任天堂ソフトが買える夢のチケット。基本的に任天堂ソフトをダウンロード版で買うならこれを使うのがもはやSwitchユーザーの常識と言ってもいいでしょう。
余っていたチケットはどうするか悩んだ結果…やはり、名作と呼ばれている作品には触れておくべきだろうという判断からブレワイ…「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」を購入しました。

結論から言うと、買った日からメチャクチャ遊びました。
購入した次の日は実家に帰っていたのだが、飯を食って寝て朝飯を待つだけだったはずなのに、気づけば朝4時まで黙々と遊んでいたのです。
僕は気づきました。「このゲーム、ヤバい」と。
恐らくこのゲームをプレイすると俺は一生何もしなくなる気がしたのです。
僕はこのゲームを勇気の封印を施しました。このゲームを封印していなかったら2020年の俺はきっと何もしていなかっただろう…

(※でも例の病気が流行ったせいで今にして思えばこの時に遊んでおくべきだったなあって感じはします。まぁそれはそれこれはこれ)

そしてカカリコ村・ハテノ村にたどり着く程度に遊んで神獣なんかには目もくれずに適当にほこらを漁ってたまにモリブリンにタコ殴りにされたデータを放置しておよそ3年…
僕は同人イベントを終えた帰宅直後に例の病気の陽性になりました。
ちょうど5類に引き下げられてたタイミングだったので僕本人の自宅療養だけで事は収まったものの、ベッドの上で悶え苦しむ生活が続いた。割とマジでヤバかったです。
で、復帰直前。仕事にはいけないけど、体調としては悪くないしいい加減自宅で何もしないのにも飽きてきた…原稿も一段落したし、ここは一度大きく休んでも良いのかも知れない。
そんな気持ちでSwitchを起動した時に、ふと思い出した。

「そういやクリアしてなかったな、ブレワイ」


そこからは怒涛のように遊びました。トイレにこもる時間は必ずSwitchを持参し、その間に発見した要素は可能な限りその日のうちに網羅し、武器が足りなくなればその日の内に溜め込み、ほこらを見つければ攻略し…
余りに遊びすぎて、体調が戻って復帰して仕事に行くようになってからも寝る間際までプレイして、翌日の仕事に支障が出るような事態にまで陥りました。お前そろそろアラフォーなんだからさあ!

暫くコンシューマ系のゲームをプレイしてないのもあってか、のめり込むようにハマり、6月の間はもうブレワイ以外何もやってないと言い切れるぐらいに遊び倒しました。マジで世間のティアキンブームに全力で逆行している。
でも良いんです俺が面白かったから!
先日遂に厄災ガノンを倒し、大満足でゲームを終えることが出来ました。

そんなわけでブレワイを遊んだ感想なんかを適当に綴っていこうと思います。シナリオ周りのネタバレは防ぎますが、冒険途中の謎解きに関するネタバレは幾つか含まれるかも知れませんので、これからブレワイの攻略をノー情報で行きたいと思ってる方は回れ右してもらえると幸いです。
このゲーム、自力で発見するのが本当に楽しいゲームなのでまだ未プレイなら是非自分で色んな物を発見して欲しい。クリア後にどうしても見つからないなら調べるぐらいがちょうどいいゲームだなーと思いました。


1.余りにも自由過ぎる世界で

勇者、はしゃぐ。

ブレワイ、とにかく自由。
最終目標の「ガノン討伐」という目的こそあれど、その道中は恐らく100万人のプレイヤーがいたとして100万通りの道中がある。それぐらいに自由度の高いゲームです。
なんなら最初にいきなりハイラル城に行ってガノン討伐をしても良し!

出来るもんならな!!!!

7分丈勇者の黄昏

基本的に回生の祠から復活したばかりのリンクはクソザコで、全裸と変わらないレベルの防具を装備して木の枝とか木こりの斧とかしかまともな武器がなく、下手したらたいまつで敵を殴らなければいけない始末。
一番弱いザコ敵であるボコブリンもそこそこちゃんとした武器を持っており基本的には群れで行動しているので、ちょっとコンビニ行ってくるみたいな装備をしたリンクが真っ向から挑んでもタコ殴りにされるのがオチです。
そんなわけなので、周りにある道具を色々使って工夫しながら敵を倒していくのが序盤。岩を上から落としてみたり、相手の集落になぜか置いてある爆薬に火を付けてみたり…

一回こうやって敵を倒していくと、敵の持っていた武器や防具を拾えるので、少しずつリンクが戦えるようになっていきます。特に弓矢があると相手を遠距離から攻撃できて、集落で見張りをやっている敵を倒すだけで行動範囲がグッと広がります。でも武器も弓も盾も基本的に全部消耗品なので、常にアップデートと補充を繰り返すのが少し大変。
パラセールを貰って始まりの大地から抜け出すとあっという間に世界が広がる。この辺からルピーというゼルダシリーズおなじみの貨幣が存在することを知りつつ、この世界にちゃんと人が生きていることを実感できます。

世界の各地にあるほこらを攻略して手に入る「克服の証」を集めると体力の最大値であるハートを増やすことが出来たり、お金が溜まって集落に行くとようやく防具を買えるようになったり、大妖精の泉を探すことができれば防具を強化することも出来ます。
最初に提示されるカカリコ村に行くと、ガノン退治のための色んなことを教えてもらえたりします。その後もある程度の目的は示唆されるのですが、基本的には「四神獣の解放」と「ガノン討伐」というのを大きな目的として、リンクは自由な旅をするのです。

そして僕はと言うと、「何が神獣だよかったりいな~~!!!」って感じで捻くれてとにかく世界中を見て回ることにしました。お前!!!
ポケモンSVの時もそうだったんですけど、「お前しか居ないんだからやれ!」みたいなことを言われるのがすごい嫌みたいで、とにかくそういう面倒くさいことを言うやつに反逆したくなるみたいです。リアルでの生活がそうでないからストレス溜まってるのかもしれんな(
そんなわけで、最初の方でゾーラの里近くのゾーラ族に「シド王子に会ってやってくれよ!」という発言を40時間程度無視し続け、まずは世界各地の塔を目覚めさせることにしました。マップは大事だからね。

でもこんな冒険を認めてくれるのがまさにブレワイの楽しさ。
リンクがガノンや神獣を無視して世界を旅し、ボコブリンを狩りほこらに潜り、鉱石を掘って金にしてみたりその辺にいる人達の悩みを聞いて解決してみたり…
各地に眠っていた塔に登ってシーカーストーンをかざせばその周辺地域のマップが入手できるので、まずはそうやって観測範囲を広げていました。塔の周辺、露骨に登りづらく設定されてんのなんなんだよ! 草原の塔を登る時はガーディアン3体ぐらいから常にロックオンされていました。今思うと良く登れたなあの時の俺…
そんだけやってもインパもプルアも何も言いません。たまに赤い月が登るとゼルダが警告してきますが「早く来て」みたいなことを一切言いません。なんて健気なんだ。

貴重なダイヤモンドをアホみたいに使ったやつ

そんな感じで四神獣を開放して助力を得て様々に駆け巡ったリンクを最強に強くしてからガノン討伐をしても良し! もちろん神獣なんか知ったこっちゃねーガノン程度俺がブチのめしてやるぜと挑むも良し! そこまでの旅路それ全てが「ブレスオブザワイルド」なのだと実感させてくれる時間です。
僕は最初こそ捻くれていましたが、最初の神獣を開放した時に「まぁ…みんな頑張ってるし…ちゃんとやるか…」ってなって素直に四神獣を全部開放して素直にガノン討伐に行きました。まぁ折角要素が色々あるのに触れないのは勿体ないし…
でもちゃんと神獣を操っていたリンクと並ぶ他の英傑たちにも物語があって、彼らとの交流が今のリンクとゼルダの礎になっていたのだなと思うとやっぱりやっておいてよかったなと思いました。彼らのお陰で改めてガノンの討伐ができたんだなと、感慨深くなります。EDは涙腺緩むよ。


2.ガーディアン怖すぎ問題

恐怖映像

そんな話をしていてなんですが、このゲームで一番怖いのはラスボスのガノンでもなければ各地にいる神獣達でもなく、道中を当たり前のように闊歩する「ガーディアン」です。
彼らは元々古代に開発されて100年前に発掘された機械兵器で、厄災ガノンを退治するために研究者達によって研究されてきたのですが、突然復活した厄災ガノンに全員が乗っ取られて全てがハイラルの敵になりました。
本来ガノン対策のために作られたと言うだけあってめちゃくちゃ強く、最初に出会った土に埋まってるだけの個体ですらビームは現役で、一発でリンクが焼き殺されました。どうなってんだよ!!!
まぁ序盤のリンクなんてボコバットでぶん殴られただけで瀕死になるようなクソザコなんでしょうがないよなあと思いながら、ハートもそこそこ増え防具も鍛えた状態で再び出会ったガーディアンに挑みかかってみたらビーム一発でリンクが焼き殺されました。どうなってんだよ!!!!!!

このゲームの死因の8割はコイツだと思う

つまるところ序盤のガーディアンは「逃げるもの」として設計されているので、彼らの居ないところを何とか掻い潜ってやり過ごしていくのが冒険の基本になります。
しかしこいつら、世界中の何処にでもいる! ガノンの本拠地たるハイラル城周辺はもちろんなのですが、100年前のリンク最後の決戦の地となったハテノ砦、遠く離れたゲルド高地、ゴロンしか住めないようなオルディン火山。そして「何もない」で有名なアッカレ地方にはゴロゴロ存在します。
地面に埋まってるタイプはたまに壊れているものと見分けがつかず、近寄ると急に起動してビビらせてきます。
また、動くタイプは6本の触手のような足でメチャクチャ器用に走ってきて、その動作もなんか虫みたいで気持ち悪い。凄い早いのでリンクが全力ダッシュしても逃げ切れません。見つかった場所次第では確実な死が訪れます。また緊迫感を煽るBGMが流れるんだこれが!
一番ヤバかったのは、カカリコ村を出た直後の山道にしれっと一匹居るのを見つけたときです。すごい勢いで距離を詰められ、近くに居た馬諸共焼き殺されました。よく無事だなカカリコ村の連中!
ブレワイ、ホラー要素が結構あると思いますけど最たるものがこのパニックホラー演出として完璧な「ガーディアンとのエンカウント」だと思ってます。次点がライネル。

しかし逃げながらも戦っている内に色々なことにも気づきます。
それは「ビームを発射する目が弱点」ということ。弓で正確に目に射抜くと少しの間索敵モードに以降し、その間はリンクを攻撃してきません。弓の攻撃力次第ですが、目を射抜き続ければ序盤でも破壊できます。
次に、「足を破壊できる」ということ。移動式のガーディアンはとにかく早いのですが、足は近接武器で破壊できます。これで動きを止めれば逃げることも可能だし、動かないタイプのガーディアン同様に遠距離から目を射抜き続けて破壊も可能。
足はガーディアンナイフなどに特攻があるようで、これら古代兵器の近接武器で殴りつけると一発で破壊できるため、切り札として忍ばせておくのが良いでしょう。


うおっまぶし

そして最後に、「ビームは反射出来る」こと。
これがメチャクチャ大事で、祠の試練で出てくる中型のガーディアンで既に示唆はされていましたが、盾次第ではガードし続けるだけでビームを反射しそれを目に直接当てて簡単に破壊できます。
また、神獣退治の中で得られる英傑の護りには「相手の攻撃を反射する」というものが存在し、それを得ればただボタンを押しているだけでビームを反射してあっという間にガーディアン狩りができます。
後半になればガーディアン退治用の装備品を作れる場所に行けるようになり、そうなればいよいよガーディアン巣食うハイラル城への突入準備も万端、という感じになるわけですね。

しかし最後に上げた「ビーム反射」ですが、実は序盤から可能!
このゲーム「ガードジャスト」なるものが存在し、盾を構えた状態でタイミング良くAボタンを押すと敵の攻撃を跳ね返し攻勢に転じることが可能!
もちろんガーディアンにも有効で、ビームをタイミング良くガードジャストすることで序盤からガーディアンを楽に狩ることが出来ます。なんと最序盤で拾えるおなべのフタですら出来るし盾の損害消耗も一切なし!
知っているか知っていないかでガーディアンの恐怖心は一気に変わることでしょう。まぁガードジャスト失敗した瞬間に丸焼きなんですけど…(

慣れててもこうなる

僕はこのガードジャストの情報だけを知り「お前なんかビーム反射で倒せるのを知っているんだからな!」と粋がってガーディアンに挑み、何度と無く丸焼けにされました。
それもそのはず、この時の僕は「ガードジャストはタイミング良く盾を出すもの」と勘違いしていたのです。要は他のゲームみたいに「タイミング良くガード行動をすれば良い」みたいに思ってました。ちゃんと盾を構えた上での行動があったのTIPSでも語られてただろ!!!
僕がガードジャストのやり方を知り、ガーディアンにかけるコストが減ったのは四神獣を全て解放しもはやガノンも目の前といった時の事でした。
まぁ…気づけてよかったよな…うん…お陰で古代兵器用の素材集めは楽になったし…ねえ…


3.退魔の剣が見つからない

感動の出会いの瞬間

ゼルダの伝説といえば退魔の剣「マスターソード」です。
全てのゼルダにおいて常にリンクとともに在り、ガノンを振り払ってきた伝説の剣! やはりこれがないことにはゼルダの伝説は始まらない!

…んでさ、何処にあんのこれ???


場所の話は死ぬほど出てくる

神獣退治の最中で各部族の族長と出会ったりする時も「そういや退魔の剣持ってないけどどうしたの(ゾーラ王)」「英傑様は退魔の剣とやらをお持ちのはず(リト族長)」みたいな「英傑様なのに退魔の剣をお持ちでないのですか!?」といった感じでとにかく煽られ続けます。
えっなに…? 序盤からそもそも入手できるもんなの…?

このブレスオブザワイルドと言うゲーム、まさに「自由」を体現したゲームですので、基本的に攻略に必要な情報らしい情報は小出しにされ、「ガノンを倒す」という最大の目標以外に関しては全てがサブストーリーと言っても過言ではない扱いになっています。もちろんメインストーリー扱いとして四神獣やウツシエの記憶はあるのですが、それも結局はガノン討伐という最大の目標に対する枝葉みたいなものに過ぎません。「やっていいやつ」に区分されるレベルのもので、「やらなきゃいけない」ガノン討伐には天と地ほどの差があります。

で、ここまで言ったら解ると思いますが。
このゲーム、「マスターソードを手に入れなくてもクリアできます」。

これは逆に言えば「何時でも手に入れられる」ことの証明でもあるのですが、僕は無駄に深読みをしてしまい「でも神獣倒す度に英傑の武器が手に入るのにそれより早くマスターソードが手に入ることなんてあんのか…? 他の武器が使われなくなるだろ…?」という気持ちが働き、恐らく退魔の剣が安置されているであろう場所も早々に判明はしたもののどうやっても辿り着くことが出来なかったため、「神獣を倒せばなんか解るんじゃねえか!?」と思い、神獣退治に向かいました。
結果としては特に何も得られませんでした。ルージュに至っては退魔の剣の話とかどうでもよさそうじゃねえか! なんなんだよ!!!

もしかしたらと思い、もう一つのメインクエスト「ウツシエの記憶」をクリアすれば退魔の剣の場所が最終的に判明するのでは…!?
結論から言うと判明しませんでした。なんだったんだよこのクエスト!!!
(内容がネタバレになるのでここでは伏せます)

そんな感じでガノンをいざ倒すぞみたいな状態でありながらも退魔の剣を持たない偽勇者みたいな感じになってしまい、「えっ俺もしかしてマジで退魔の剣持たないままガノン退治しなきゃいけないの?」という不安に駆られました。いや僕もいくらなんでもガノン退治はやっぱりマスターソードを持ちたい。強い弱いとかじゃなく、やっぱりガノンを退治するのは最後はマスターソードじゃねえと、みたいに思ったわけです。
マスターソードを手に入れるまではガノンに挑まねえ! でもそんな事してたらマジでこのゲーム一生放置するのでは…と思えるぐらいに何の情報も見つからない。
どいつもこいつも「迷いの森にあるんだよね」とは言うけど問題はその迷いの森の突破手段なんだよねえ! 耳にタコが出来るレベルで聞いたんだよある場所の話は!!!


…………………………


……なんか文字が赤いな……



偶 然

えっこれでいいの!??!?!??!
こんな時オカの「歌が聞こえる方」みたいな曖昧なヒントだけでなんとかして自力で正しい道を探るみたいなやつなの!?
小学生ぐらいの俺、時オカの迷いの森で突破方法分からなくて投げて結局クリアしたの時オカ3Dが発売された後だったんだけど!!??!??

小学生の頃から今に至るまで、とにかく迷いの森に負け続ける俺。
マスターソードを手に入れた時もすっきり感よりもモヤッとした感情が勝りました。なんか…なんか思ってたんと違う!!!

あ、でも最序盤からマスターソードが入手できるのか、って言うと実は違いました。これに関しては是非プレイして自分の目で確かめて頂きたい。
この入手のさせ方は上手だなあと思いましたね。答えを知っていればそれだけで全てが解決できちゃうじゃん、というのに対するアンサーとしてかなり丁度いいと思います。今まで冒険してきた旅が無駄でなかったことの証明にもなるんでね。

敵を前に光りだすのが超かっこいい。

このゲームのマスターソード、実を言うと特別強いわけでは有りません。「ガノン及び眷属特攻」を持ち、その相手のときだけ攻撃力がニ倍になるという仕様のため、普段は王家の剣よりちょっと下程度の火力です。ただその相手に出会うと剣が輝き出すのでメチャクチャかっこいい。
しかしこの剣の最大の魅力は「消耗しない」事! ある程度使い続けると一時的に眠りにつきますが、他の武器のように完全消滅せずゲーム内で半日ほど経つと再び力を取り戻します。消耗品のように武器をアップデートしないといけないこのゲームにおいてこれだけでとんでもない魅力!
そのため、砲台のスイッチを切り替えたり鉱脈を壊したり木を薪にしたり動物を狩って獣肉を手に入れるためにも使われがちです。俺は多分冒険が終わった後にマスターソードに怒られると思う。


4.最大の敵は天候

ブレワイでは常に天候が変わります。リアルの世界だってここまで変な天候してねえよってぐらいに変わります。2日に一回は落雷があります。おかしいだろうがよ。
そんな荒れた天気のハイラルが何故困るのか?
ここはまず、ブレワイにおける「基本行動」の話をしておかなければいけません。

システムに阻まれなければ何処にでも行ける勇者

ブレワイのリンクくんはメチャクチャフィジカルエリートで、体力さえ持てばどんな崖も一人で登攀できる異常な膂力と握力を持っています。ちょっとしたねずみ返し程度の構造ならあっさり上に登ってしまう。コイツにガチで拳握ったパンチされたくないって思う。だから素手で戦えないんだな(
しかもゲーム的な都合とはいえ、体力(もといがんばりゲージ)は移動しなければ減らないので、そのまま壁に張り付くセミみたいな状態で一日を過ごすことも可能です。お前本当に人間か???
この異常な登坂力によってちょっと道がないところでも自分の力で切り開き、難敵から逃れながら自分だけのルートの冒険をすることが出来るのがブレワイの楽しみの一つです。

しかしそんなリンクくんの大敵、それが「雨」なのです。
雨になると岩肌が滑り、崖をうまく登れなくなる!!
…何というか、お前の能力見てると「それだけのことで?」ってなっちゃってマジになれば登れるんじゃねえのかって思っちゃうんですけど、ゲームがそう言うんだからしょうがない。あとそれでも少し登れるのはマジ。お前やっぱ人間辞めてるって。
この影響で、雨が降ってる日の行動が一気に制限されます。崖を登れないブレワイなんて移動ルートがほぼ決まり切る上、下手すると一部の祠に突入すら儘なりません。なんなら大型の敵の身体に登るという行為すら手間を要することになり狩りに支障すら出る始末。
更に一部の武器に制限がかかり、バクダン矢という広範囲を蹴散らせる便利な矢が不発になってしまいます。また、雷の矢も着弾点から広範囲に広がり、痺れたリンクくんは武器と盾を取り落としてしまうので敵が使ってくると異常なまでに厄介な代物になります。
この「雨」なんですが、天候的に雨の時ずっと降り続いているのはもちろん、晴れてる時もたまに雨だけ降る時があります。天気雨の再現とかいらないから!!!

そしてそれ以上に厄介なのが「雷」
この世界、世界観のリアリティに対して雷だけがファンタジー極まった能力を持っており、「金属」に対して異常なまでに反応を示します。しかも明らかにリンクが持った金属の武器を優先して狙ってくる。眼の前に首に王家シリーズぶら下げたヒノックスになんで落ちねーんだよ!!!
これによって雷の日は金属系の武器・盾・弓を封印した状態で戦わなければいけません。よりにもよってマスターソードにも落ちてくんじゃねえよ!
後半の強い盾はもう殆どが金属製なので、盾ポーチを拡げてない場合片手空きの状態で敵と戦う事も可能性として考えられます。ヤバい。この最悪の天候が雨を常に伴ってやってきます。ハイラル城よりよっぽど地獄。
この雷なんですけど、直撃するとハートが20個ぐらい消し飛びます。寧ろ即死じゃないのが不思議なぐらいだわ! でも実質的に中盤ぐらいまで普通に即死です。
なので基本的には雷対策に木製の武器を必ず忍ばせておくのがブレワイの鉄則です。木製武器は木製武器で燃えやすいという欠点はあるのですが、そもそも木製武器自体がサブウェポンとして使われることが多いためこの辺はデメリットとしては目立ちません。火山とかで使えなくても困らんしな…

いやほんと…良くない! 行動を制限されるの、良くない!
自由度が売りのブレワイにおいて、「やろうとしたことがランダムな状況変化でできなくなる」はかなりストレスです。
特に崖を登っていてがんばりゲージもギリギリでもう少しだ~になったところで急に岩肌が滑り出した時のストレスは半端じゃありません。また天気が良くなるまで待って1からやり直しです。
そのくせ雷はリンクを明らかに狙ってくる! リアリティラインどうなってんだよこのゲーム!!!

まぁこんなんが出てくる世界に言っても無駄な気はする

幸い、画面の右下に今後の天気予報とかは出てくるので、これを参考に宿屋で寝たりしていい天気になるのを待つことも可能です。でも「俺は今冒険したいんだよ!」の気分を邪魔されるのはやっぱり嫌~~~な気持ち。
全部が全部ユーザーに都合の良いようにしてくれとまでは言いませんけど、こういう細かいストレスの積み重ねがあるとやっぱりやる気をそがれちゃうな~って感じはしますね。
まぁやる気を本当に削がれた人間は6月いっぱい使ってブレワイを遊び尽くしたりはしないんだが…(


5.おわりに

たのしかった(小並感)

この内のおよそ150時間を6月頭から遊んでいました。
日で割ると一日5時間もやってんの!? 土日はマジで取り憑かれたように一日中やってた日もあったから平日は実際もうちょっと抑えめ…いや抑えめだったかな…本当かな…

なんというかこんだけ一つのゲームにのめり込んだのは久々かもしれません。正確に言うとポケモン剣盾のランクマはもっと遊んでるんですけど、アレは対人戦を楽しんでいる部分が大きいためゲームから提示されたものとずっと向き合った時間としては、近年稀に見るほどの長さになりました。
長さって言うより、密度ですね。一ヶ月で140時間も同じゲーム触るのは流石になかったよ。ブレワイの面白さを身をもって証明してしまった。
このレベルの面白さのゲームがSwitchのロンチで出てたの、マジで革命としか思えない。マリオが変わらない面白さを今でも出し続けているけど、ゼルダは「変わること」で面白さを証明した。
今、もしかしたら任天堂の顔はゼルダの伝説なのかも知れない。そう思わせるぐらいに面白い冒険をさせて貰いました。

時の勇者スタイル完備

まぁ…ただ、これぐらい面白いのは理解していました。
最初のプレイの段階で、これぐらいの面白さを理解してしまったからこそ、僕は購入してプレイした3年前に封印を決断したんですから。そしてその判断は今思えば全く間違っておらず、「夏コミのネームは6月に切る」と言っていた決意は全く持って役に立たず、真っ白なページが残されるだけです。これ夏コミもまた極道入稿ルートじゃねえか今から頑張るぞ!?

まぁでも、ISFが終わって疲れ、病床に伏せてしまった僕にとってこれぐらいの癒やしが今は必要だったのかも知れない。
かつて100年前のリンクは、退魔の剣を使えるという理由によりゼルダ姫の近衛騎士として遣わされることになり、そのゼルダも己のコンプレックスからリンクに辛く当たることも多く、その苦悩を理解しながらも決して本人も楽しい人生ではなかっただろうと思うわけです。
しかし100年後、力と記憶を失うも全てのしがらみから解き放たれたリンクはまさに自由! ガノンさえ最終的に倒せるなら後は何をしたって良いんだと言わんばかりの自由さをプレイヤーに見せてくれました。やらせたのは俺なんだけどさ(
そんな彼の自由さはまさに僕の冒険の助けであり、僕がブレワイを楽しく出来る一助であったのだろうなと思います。何やってもリンクなら赦してくれる!!! いや黙ったまま怒ってるだけかもしれんなこれ。

ちょうど一年前ぐらいに、神々のトライフォースをクリアしました。
神トラは幼少期の僕にとってのあこがれのゲームで、友人が持っていたのをプレイしているのを眺めているのがメインで、自分でクリアしたことのないゲームだったからです。
Nintendo OnlineのSFCアーカイブでプレイできるようになって思い出すようにプレイした神トラも、ボリュームこそ今のゲームにはお取りますがそれでもあのゲームも確かに「自由」でした。ある程度道筋は決まりながらも、寄り道要素の多さはそれを感じさせません。
ゼルダの伝説の面白さはこの「自由」であり、それを「ゼルダの当たり前を見直す」と共により深く掘り下げていった結果がこのブレスオブザワイルドにあるのかもしれません。

とりあえず無事僕の中でのブレワイは終わった!
まぁコンプ要素がまだ残っているのでこの辺は今まで封印してた攻略情報とかを漁りながら見つけていくとして、暫くは夏コミISF、そして自作ゲームの制作に向けての活力を得たってことで一旦止めにして…


…DLC、残ってるね。

ま、まだブレワイが遊べちまうんですか!?
こんだけ遊んだんですよまだやりこみ要素なんて…!!!

な、夏コミが…終わってから!!!



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