今見てきたんだよ、3回目。

やっぱ面白えなあ…
僕はミリアニをそこそこ楽しみに待ってた側なのですけど、やっぱ最初はちょっとハードルを低く見積もろうかな…みたいな気持ちがなかったとは言えないです。
発表から上映まで3年だぞ3年！？　メガネくんが三井待つまでに卒業しちまうじゃねーかよ！！！（何の話をしてんだ
でもそうやって待つに相応しいものを見させられました。マジで良かった。コレは本当に贔屓でも何でも無い、と思う。

だからやっぱこう…もっと多くの人に早く見てほしいって気持ちがある！
TV放映は10月からとは解っていても、映画館でアニメを見れるというのはなんというか贅沢な事をしているのです。最初は先行上映なんてのよりアニメをTVでみんなと見たい！って思ってたけど、映画館って空間は思った以上に贅沢。僕も可能なら水星の魔女を再び映画館で見たいかも知れない。グエル応援上映になってそう。
まぁTV放映をみんなと初見で見たいってのも事実だが…今更言ってもしょうがないので…（

そういうわけでして。
色んなところで大絶賛中の「アイドルマスターミリオンライブ！」のアニメ、通称ミリアニが全国の映画館で先行上映しています。
先行上映のためにプロデューサー向けにムビチケのセットを大量販売したりして色々モヤッとする話題は直近でも有りましたが、それは「自信」だったのだと改めて伝わるほどの出来でした。本当に面白かった。

なもんで、多くの人にミリアニを見て欲しい！！
そう思って折角なので宣伝のために筆を執ってみた次第です。今ほど見てきたばっかりだからこの熱を伝えられるって自信があるよ！！

あ、ネタバレはなしの方向でやってみたいと思います。
やっぱね、これから見る人に向けてお話を話してしまうのはもったいないなと思うので…何というかコレを我慢する側の身にもなって欲しいよね…（
でも人によってネタバレの許容量ってのは様々で、何処までを「知っても良い」「知りたくない」にするかってのはあると思います。
きっと今ミリアニの第一幕を見ていない人も、「TVで見るために汎ゆる情報を仕入れて無いんだぜ！！」って人が居ると思うので…流石にそういう人に情報をお届けしようとは思わない。是非自分の目で見た全てを自分の感情にして欲しい。
というか僕が実際そうだったな…マジで劇場で自分で見るまで「面白かった！」の感想すら見たくなかったな…そういうのって俺の気持ちに入り込んじゃうからな…他人の気持ちは…すぐに…人の中に…

そういうわけで、「見るつもりだけど話とかは初見で楽しみたい」とか「見てみたいから色んな情報仕入れてから見たいぜ！」って人にはぜひこの記事を読んでミリアニを第一幕の先行上映から見に行って欲しい！　そういう人向けに頑張って書いてみようと思います。
「とにかくミリアニの情報はゼロのままでいて俺が全てのミリアニのを見る時の感情を支配したいよ～～～～～！！！」って人は申し訳ないけどこの記事は閉じてもらって頑張ってTV版まで待とう！　その時は俺達のこの情熱を同じ気持ちで味わってくれると信じてるぞ！

～念の為本編までの空間作っておくね～

１．3Dアニメの進化に驚くばかり

最初に3Dアニメって発表された当初は結構賛否両論があったのを良く覚えてます。2Dがいいって意見もたくさん見た。
まぁ…アイマスのアニメって昔からずっとA-1Picturesが担当してたからそう言いたくなる気持ちは凄く解る。ミリオンライブってそもそもA-1がイラスト担当してた時代が有りましたし、アニマスの劇場版もA-1だったしその時点で一部のミリオンアイドルちゃん達は動いていたわけで。
アイマスのアニメの歴史はA-1とともにあると言っても過言ではないというのに3Dアニメになるっていう事実に対する批判はしょうがないかな～とは思います。僕も思わなかったといえば嘘になる。

でも！！！！
この3Dはすげえんだよ！！！！

PVを見てもらうと解りやすくて。静止画としてみるとちょっとバタ臭く感じるときもあるかも知れませんが、アニメーションとして動くのを見ると思った以上に「アニメーション」してるんです。これはアニメーション制作の白組のパワーがいつも以上に出てると感じる。
極限までアニメーションに親しく見えるようなライティングとトゥーンレンダリングが見事という他なく、意識して見なければ3Dというのが全然気にならない出来です。むしろ3Dにしてるだけあってまぁよく動く。ダンスシーンは特に顕著に感じます。
でも日常シーンでも凄いアニメしてるんですよコレ、いやほんとびっくりしちゃうね。おじちゃん絵が動くことばかりアニメだと思ってたから…

割とこの3D、アイマス的にもリベンジ感があるなと思って。
というのもアニマス劇場版こと「輝きの向こう側へ」って、最後のM@STER PIECEのダンスシーンにちょいちょい3D使ってるんですよね。明らかに動きが2Dじゃないシーンがあるの、気づいてる人の方が多いとは思うんですが。
やっぱこの時の3Dって結構「露骨」な感じがあって、どっちかといえば作画の低減を目的とした部分が多くあったんじゃないかなと思います。ダンスシーンをフルで2Dで描くの、実際にやると凄いのが見れるのが間違いないのはアニマス12話でよく解ってるんですけど、明らかに負担がでけえしそこを3Dである程度低減するのは実際正しいと思うんですよね。そもそもアイドルマスターって3Dモデルを昔から使ってるから流用はしやすいはずだし。

でも、ミリアニの3Dはそこから一歩抜け出たもの！
この「3D」こそが、ミリオンライブを一番良く見せるのだとはっきりと伝えられた気持ちです。この味は絶対に2Dじゃ表現出来てやらねえぞと言った力強さすら感じる。
いや～この味は間違いなく3Dだから出る味だよ。3Dの強みを凄い活かしていると思います。
あと同時に3Dだから動けばいいってもんじゃないだろってのも良く解ってる。手を抜く所はしっかり手を抜いてる。必要な所はめっちゃ力を入れてる。この辺はプロの仕事だと改めて思いました。白組ありがとう…！
僕は春日未来ちゃんのスカートがとにかくよく動くのでそれだけで助かりました。本当にありがとう。尻からのアングル多くなかったですか？？？

２．顧客をナメてない話作り

アイドルアニメが昨今どれだけ出てるかというのはちょっと僕は勉強不足もあるので何とも言えないんですけど、どうしてもキャラクターの多い作品というのには「お題目消化」というのがありがちです。

「やりたいことをやってる作品」って絵が拙くても結構面白かったりするもんなんですけど、「やらなきゃいけない事をやらないといけない作品」って出来が良くてもあんまり面白くなかったりするんですよ。これがどういう部分で絡んでくるのかっていうのは良くわからないんですけど、例えば上層部の命令であったりだとかファンの要望だったりだとかがあるのかな～と邪推しちゃったりする。大人の事情ってあるよね。
ミリオンライブは特に52人（及び39人）のアイドル全てが主人公、仲間という姿勢を崩さずにやってきたコンテンツです。とまあそうなれば本来やることも多いはず。「全員の主役回のために4クールやれ」とは冗談抜きで聞こえてくる言葉でしょうし僕も言いたい。
でもこういうアニメ的なお題目を無理にやってるな～～～って感じた事って絶対皆さんもあると思うんですよ！　それでいいって人はそれでいいのかも知れないけれど、それが目に見えて面白くない事、あると思うんですよ！
正直言いますとミリアニはその失敗をしそうで怖いというのが上映前に有りました。52人全員を大事に扱うがために結果として面白くなくなるんじゃないかと！！

そんな顧客をナメた作りをミリオンライブは良しとしなかった！！！！

いや…話の内容に触れるとマジでネタバレになっちゃうんでこれ以上は言えないんですけど、本当に「わざわざ先行上映なんて見に来るような訓練されたプロデューサーならミリオンライブのアニメ作れば何でも喜んでくれるから大丈夫」みたいな「舐め」を一切感じなかった！
このアニメはマジで「新規を本気で取り込む」つもりだし「ミリオンに一度でも触れてきた人をまたミリオンライブに連れて行く」ために作っているのだと、その為の話作りをしてくれているのだと実感しました。

とりあえずだな、TV版をこれから待ってる人にもこれだけは言いたいんだけど2話まで見てくれ！！　まず2話まででいいから！！　そこで面白くないと思ったら切って貰って全然いいから！！！！
逆に言えばここでハマってもらえたら多分僕も知らない第3幕まで全部面白いと思います。その強い熱が込められた作品です。断言する。
これで3幕凄いモニョる終わり方だったらどうしようね…（

３．『Rat A Tat!!!』の話

今回ミリアニの主題歌になった『Rat A Tat!!!』、通称「ラッタッタ」なんですけど。通称っていうかほぼ正式名称なんだよな。僕的にはラッタッタって聞くと葵井巫女子ちゃんが乗ってたベスパを思い出します。

そんなラッタッタなんですけど、PVとかで流れてる範囲がまあメチャクチャ王道なOP曲って感じで「そういやミリオンライブってこういう曲作るの得意だったね！」って感じになります。ミリオンはアイドル全員のソロ曲が最低でも3曲あるとんでもなく平等なコンテンツですが、僕的には全体曲とユニット曲ほど魅力が詰め込まれてると思うので最初に進めるならそっちの方面になると思う。

そんなラッタッタ、先日CDが発売され配信もされました。
なので曲はもう先に聞いちゃってる！　って人も多いと思うんですけど。

是非劇場で聞いてほしいんですよ。

なんというかですね…凄い歌詞なのよこの歌！
ミリオンライブは歌に情熱を込めるコンテンツなのは解ってるんだけど、それを踏まえてもこの歌詞の熱さは一弾飛び抜けてる！
その証左となるCメロの美しさですよ！

凄いなあと思うのは、「可能性」にネガティブな意味が込められてること。
アイドルアニメに限らず、「可能性」というのは未来を描くもので、本来は凄く素敵なこの先の物語を描くためのピースとして描かれがちなものです。
ただ…その場合、『可能性「しか」ない』って歌詞になると思うんです。

しかし、「可能性「で」しかない」となると話が変わる。
「可能性」は何かがなされない限り「可能性」でしかないのだと。
「私」という「可能性」にしかならないのだと。

ミリアニの話に関しては多くを語りませんが、ミリオンライブのアイドル、ひいてはミリオンライブというコンテンツは今、全員が「可能性」なんだと思っています。
ただ、それはトップアイドルになる「可能性」でしかなく、人気者になる「可能性」でしかなく、何にもなれない「可能性」かもしれない。
「私」は「可能性」であり、「可能性」でしかない。
その全てを詰め込んだ「可能性」という言葉から、『Rat A Tat!!!』は、ひいてはミリオンライブは逃げないのだと、叩きつけられたような気持ちになりました。
もちろんこれ以外の歌詞もすごい良い。出来れば映画館という環境でぜひその全身で一度浴びていただきたいです！！

極端な言い方になるかも知れないけど、ミリオンライブはこのミリアニってコンテンツに今までの全てを賭けてるのかもな、とすら思いました。それぐらいにこのラッタッタの歌詞は全てにおいて力強い。ミリオンライブは今この瞬間が「可能性でしかない」と知っているからこそ、可能性の先を目指して全力で走り続けているのでしょう。
ミリオンライブの10年はここに込められているという気すらします。なんかCrossingもグッドサインもだけど10周年だからって今年ちょっと張り切り過ぎじゃねえかって思っちゃう。張り切るタイミングなのは解るんだけどミリオンの洪水で溺れちまいそうだよ。こんな幸せなことがあるかよ。

４．おわりに

ミリオンライブが始まってから10年。
僕はサービス開始当初にはそこまでハマらず、千早上位イベントで10万円ぐらい溶かしたせいでこのコンテンツから逃げられなくなったのが最初のきっかけだったことは今でも良く覚えてます。でもミリラジはこの頃毎週ちゃんと聞いてたな…
ただ、そこからのミリオンライブも決して順風満帆ではなく、僕が良く覚えているのはASの8thライブツアーで横浜公演を行った時、ゲストに参加していたぴょん、ころ、みっくの三人が明らかに観客席からナメられたような態度で迎え入れられていたのを良く覚えています。被害妄想じゃないの？　って言われるかも知れないけどこれ当時を知ってる人だったら絶対そう思ってたと思うぜマジで。
まぁ全員田所あずささんのPrecious Grainで黙らせられたんですけど…なんか僕はそれを見てだいぶスカッとしてたので、この時点で魂的にはミリオンPだったんだろうなと思います。

僕は結構、不遇な子が好きなタイプみたいで。
周りからやいのやいの言われてるコンテンツほど愛してやりたくなると言うか、僕がミリオンライブを追ってきたのはそこが本当に大きいのかなと思ったりもします。まさか10年経っても変わらないポジションだとは思わなかったけどよお！！
まぁお陰で僕も10年飽きずに着いてこれました。こんなに飽きないというか手の掛る子は初めて出会ったよ！！！　でも好きなんだなあ！　大好きなんだよなあミリオンライブがよ！！！！！

ミリアニに関しても、最初は「まぁミリオンが細々とでも続いてくれるならアニメにならなくても…」みたいな因習村のジジイみたいになってましたが、実際発表されるとめちゃくちゃ嬉しかったのは覚えてます。ミリオンライブは本当に面白いコンテンツだと信じてたので、アニメになることでまた新しいプロデューサーが増えたら嬉しいのは当然です。ミリシタでプロデューサーさんがたくさん増えたの、本当に楽しかったから。
そこからの3年は本当に長かった！！！！　なんなら10年前のほうが昨日のことのように思い出せるレベルだ。記憶の齟齬が酷い。余りに待ちすぎて楽しみにしてるのかどうかすらの感情すら若干失われつつあって、最早アニメが放映さえされればこの待ち続ける苦しみから俺は逃げれるんだ…という「諦観」が9割の感情を持つようになっていました。
第一幕が眼の前で上映される直前までマジでそんな感情でした。

でもそんなのは全部杞憂だったんだよな～～～！！！！　もう今はミリオンライブこそが来季の覇権だと信じて疑ってませんよ今の俺は。
当時の自分が馬鹿とは思いませんが、心配性はミリオンPの悪い癖だとちょっと反省しました。
そんなわけでマジで全てが杞憂だったアイドルマスターミリオンライブ！のアニメ上映の第一幕、最高に面白かったので今からでもみんなで見に行きましょうね。

なんと第一幕の上映は9/7(木)で終わりです。この記事を書いてる時点で既に再来週まで迫っている！！！！！！
これが何を意味するかと言うと、ミリアニを映画から見ようとしても第一幕がやっていないので第二幕からしか見ることが出来ず話についていくことが出来ない可能性もあり、そうなればもう完全にTV版まで待つしか出来ないわけです。実際今の時点でも映画館によっては上映の数が減っているし、大体が応援上映に切り替わっていたりします。
応援上映をとやかくいうつもりは有りませんが、やっぱ最初はアニメを素直に楽しんで欲しい…だというのに静かな環境で見れるチャンスは着々と減りつつあります。
それを何とかするには…今から見に行くしかない！！！
そんなわけで皆さんも今からでもミリアニを映画館で見に行きましょう。友だちを誘ったり普通の映画感覚で見に行くのもきっと楽しいですよ！

じゃあ…俺も来週見納めしてくるからよ…
一度見てる人も…また見に行ってくれよな！！！　ムビチケ余ってんだろジャンプしてみろよ（

まだ使ってないんだけど知り合いに投げるか自分で使うかずっと悩んでる。