ただ購入品を書き連ねるテキストなのに、仰々しいタイトルにしてしまったな、と思いつつ、書こうと新規ページを開いた瞬間にこう打ち込んじゃったからしかたない。そういう気分なのだろう。生きていくために、みたいな力強さとか、原始的な、根源的な、湧き出るような欲求はなく、なんかまあ2024年とりあえず生きてくつもりなので買っちゃいました的なのが自分でも危うい気がしているけれどまあいいや。

2024年に入って購入したもの

①LOEWEの財布

こんな高い財布買ったのはじめて。ハイブランドそのものにそれほど熱狂するタイプではないのだけれど、一年前くらいに、来年（2023年のこと）の誕生日はいいバッグ買おうかなと思いはじめた。「いいバッグ」というものがハイブランドなのか否かは測れないところもあるし、可愛い！と思えばノーブランドでも構わないのだが、たまにはそういうわかりやすさで自分を祝いたいと思った。
買うならロエベかセリーヌあたりがいいなあとうっすら考えていたのだけれど、どのバッグがほしいのか決めきれないまま誕生日が過ぎてしまい、また、ハイブランドの値上がり甚だしくもあり、どっちかというとそろそろ変えたかった財布もアリだという気がしていた。
「今日買うぞ！」じゃなくて、「一回見ておこうかな～」くらいで入ったロエベ。最近ってガラスケースに値段の表示ないよね。タイミングよくいろいろな色が入荷していたので、見せてもらっているときに、こっそりと財布から値札引き出したら9万とか書いてて、かつて7万台だった財布が今こんなに…！って衝撃。ちょっとくらっとしたけれど、結局長い目で見れば今がいちばん安いのだろうと考えてその日に買った。色、めちゃめちゃ迷ったけれど、結局いちばん可愛いって思った色、金具がロエベにはめずらしくゴールドなのも譲れなくて決めた。素材、色、どう考えても一生ものではない。それでもまあ、祝福なので。自分に𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬_____
こないだ上司にちらっと「財布買っちゃったからまたがんばって仕事しないと」的な話をしたら値段の話になって、やっぱり高いから、すごい贅沢な女に思われて「そんな高い財布俺ならありえない！」って言われて実はちょっとしゅんとなったんですけど（いや、あなたにとって財布はありえないかもしれないけどゴルフクラブだとしたらあるだろ）紆余曲折、危ういポイントがいくつもあった人生だけど、ここまで生きてこれたから、良かったね、って話なんだよね。その話以来、わたしが財布取り出すような場面に遭遇するたびに、上司がちらっと見てくるのが「HaHa」ってかんじなんですが、3/15が財布を新調するのに良い日らしく、そこから使い始めるって決めていたので、それまでは4年近く連れ添った相棒とともにいました。その財布も一粒万倍日×天赦日×寅の日みたいな日から使い始めて、給料上がったりいろいろ当たったりしたのでゆるく信じてる笑

②ベネフィーク　セラム

話題？の赤い実セラム。以前サンプルをたくさんいただいて、とても良かったのでコスメデコルテのリポソームの代わりに購入。
わたしがベネフィークを買えるいちばん近い店は、ちいさなスーパーの中に入っている昔からやっているような化粧品屋さん。そこにいるBAさんが、もうベテランのね、花柄のエプロンとかつけてるおばあちゃんみたいな方たちなのですが、とにかく明るくて楽しくて、肌つやつやで、アイシャドウもラメできらきらしてたりでかわいくてパワフル。そんな方々が素敵だなって思ったのも購入に至った理由です（サンプルをたくさんくれたのもこのお店）。
20の美肌要素にアプローチってほんまかいな、となっちゃうけれど、実際、乾燥には効きます。あと肌の調子がいい…！って思う日がつづく。ごわつきがなくやわっふわっとした感じや、肌がととのう感じに近い。さらっとしていてべたつかずにすっと肌に馴染んでいく。そしていい香り。
とはいえ乾燥がひどすぎて今日は砂漠か？ってときはやっぱりリポソームなのかなという気もしている。

③肌ラボ　極潤　エイジングケア　ハリ乳液

ロート製薬の高コスパスキンケア大好き！白潤プレミアムとメラノCCの化粧水もリピしています。この赤いシリーズははじめて購入。乳液を切らしたので買ってみたのですが大当たりかもしんない…！明らかに笑ったときに出る目尻のシワ薄くなったんですよね。あと首の横線。いや、エリクシールのリンクルクリームも使っているからそれもあるとは思う。でもそれ、もう数年はリピートしていて、ここにきて一気にそうなるなんてないでしょ？おそらく極潤の効果だと思う。というかダブルの効き目？エリクシールは純粋レチノールですが、こちらはナイアシンアミド。わたしにはナイアシンアミドのほうが合っているのかな。朝のビタミンC×ナイアシンアミドがいいのかもしれない。とはいえ夜にレチノールを切るのは考えられないので、ダブルで行こうと思う。化粧水も使ってみたいな！
1000円でこれだともうほんとびっくりしてしまいます。デパコス系もいろいろと使ってきて思うのは、高いものは良いです、ほぼ例外なく。荒れたりしなければ。でも結局のところ成分が物を言うならば、これでもよくないか？と思うほどの効果を発揮している。値段の差が成分の量が差といったことはあるのでしょうが、デパコスプチプラ上手に組み合わせて物価高時代の荒波を乗り切っていきたい所存。

④コスメデコルテ　キモノユイ　オードトワレ

リポソーム買ったときにキャンペーンをしていて、ミニサイズをいただいたらとてもいい香りで気に入ったので現品を購入。
ミニサイズは、夏に仕事で異動があって、その初日から使い始めた。なので、刷新されたあたらしい自分のアイコンのように感じている部分もある。これまで使っていたジョーマローンに比べると、わりと王道というか、全人類モテ香水と言われて「ああ、なるほど」となる香りなのですが、つけているとハッピーになるのでそれだけでもうＯＫです。
けっこう香り持つなーって印象。夕方ごろにはもちろんトップとミドルは消えていますが、ラスト（バニラとウッディノートらしい）が思い出したかのようにふわりと匂い立つ瞬間があって、気持ちが浮き上がるように軽くなることがある。
あと、この香水のせいかしらんけど、たまに、近距離で思いきり深呼吸されることがあって笑う。

⑤Dior　アディクト　リップマキシマイザー　001

殿堂入りも殿堂入りの超名品ですが、はじめて買いました。若い子のイメージがあったマキシマイザー。いい歳した大人がリップをプランプしていいんか…？っていう謎の葛藤があって一度も手を出したことがなかった。ここ数年「なんかくちびるの輪郭がぼやけてきてるような…？」と感じることが多くなっていたところに『大人の縦じわこそマキシマイザー』なる美容誌の一文を見かけ即購入。可愛い色がいくつかあったけれど、マキシマイザー初心者だし、グロスというよりはリップの下地に使うイメージだったので001にした。
ピリピリというよりわたしにはすーっとした感触で、あまり痛さは感じなかった。塗った瞬間、たしかにSNSのリップ紹介でよく見かけるようなつやんぷるんとしたくちびるに近くはなるしふっくらすることでちょっと立体感復活してる！それと、わたしにとっていちばん良いと感じたところは、時間が経ってもむちっとしたしっとり感が続いて乾燥しにくいところ。
なんか、もう、ありがたいですよね。この世。変化には逆らえませんし、どうしたって変わりゆくのが常ですが、それでも「あ、なんかいいかも」って思わせてくれるアイテムがそこかしこにあって、前進を恐れないでいられる瞬間を見せてくれる。結局その連なりが大事なのかもしれない。

⑥CANMAKE　スマートミニアイブローカラー　003

薄眉の時代が来た…！そりゃファッションでもY2K流行っていたらメイクもそういう流れになるよな。前に薄眉流行ったときわざわざムダ毛脱色クリームで脱色していたのを思い出した。高校生だったな。二度目のありがたい、この世。令和。安くて優秀な眉マスカラが世に溢れている！
ブラシの細さ、塗りやすさからしてセザンヌかデジャビュの眉マスカラがトップ2だけれど、キャンメイクもとても良い。
最近、アイシャドウはニュートラルなブラウンをつけることが多くなったので、赤みすぎず、色つきすぎず、という眉マスカラを探していた。サクラブラウンはくすんだピンク感がありつつグレージュにも寄っているような色味で眉毛の存在感をやりすぎない程度にやわらげてくれる。大人はこのやりすぎない、というほうがいい。若かったら眉コンシーラーも使って思いきり薄くしても絶対可愛いけれど、おなじようにやると顔の印象がぼやける気がするので。わたしの場合はとくに、パーツがソフトなうえに造りは平成寄りなため、アイシャドウはシアー系、戻ってきた黒マスカラ、リップもヌード系なムードの今、薄くしすぎると幸薄顔になったり、逆にアイメイクのみが強調されると平成ギャル顔（つまるところ求心）になったりするので、こう、ね、塩梅が大事。

⑦オルビス　エッセンシャルヘアミルク

いつかのバズリ品。オルビスは昔スキンケア使っていた名残で今でもカタログ届くのですが、ヘアケアがこんなにバズるとは思わなかったな。POLAの傘下になって、ここのところ新たなアイテムが注目されることが多くなったけど、正直全体的に高くなったヨネ。ただ、これはほんとうに良かったし1320円ありがとう。最近アウトバストリートメントにオイルをつけることが多かったけれど、ペタンとしやすい髪質のうえ、乾燥したところにいきなりオイルというのもあまり改善がみられない。バズリ品は試してみるべきの結果良かった口コミに感謝。重すぎないしツヤがでるしアホ毛も減ったし手触り良くてやわらかいし最高最高。オルビスの店舗やオンラインでなくても、このトリートメントだけはなぜかふつうにドラストに並んでいるので、いつでもどこでも手に入るのも良い。

⑧エリクシール　トータルＶ　ファーミングクリーム

正面で見ても、横から見ても、下から見ても、ハリツヤ出て困っちゃう、全方向アプローチ系クリーム。ランコムのエネルジーも良さの極みだったのだが、あちらが”ふわっふっくら”だとしたら、こちらは”パーンッつやっ”というイメージ。ほんといいよ！！！！！！
エリクシールのエンリッチドクリームよりもテクスチャーが固いのに、少量で伸びがいい。ただ説明書きにある「パール粒」を適量だと感じるには前提として保湿がしっかりされていることが大事だと思います。
ゆるみを引き上げるためのメソッドというか、塗るときのマッサージがあって、図のとおりにやっていると自分の顔が面白くて毎度鏡に向き合うときにちょっと笑ってしまうとこある。だけどそんなのは取るに足らないくらい使い始めてすぐに本当に感激した。安くはないですが…それでも買ってよかったと思えたクリームでした。

新しい年になって、顔全部変えたいくらいの勢いでアイシャドウやリップも買おうかと思っていたけれど、年明けから忙しくて疲れたりひどい風邪ひいたりしているうちに2月はとくに気分が落ちてきてしまい、できなかった。
それでも、リアルタイムで経験した流行が巡ってくるのを目の当たりにして、あのときはこうだったと思いつつ、今の自分の年齢、状態、雰囲気を考えながら現代的にアップデートしようと試行錯誤をするのはシンプルに楽しいです。
令和はあのころよりももっとアイテムもテクニックも見せ方も多様化しているし、手に入る情報も多くてありがたいと感じる反面、ありすぎて迷う、選びづらいという側面にぶつかったりもするし、中顔面がどうのなんて、今更知りたくなかった。
昔の証明写真発見して、今なんか顔でかくね！？ってなることもあるけれど（髪がかなりロングだったことと、全体的に顔が下がっただけで骨格的にはありえないと思うんだけど別人かと思うくらい顔ちっちゃくてしばしダメージを受けた）逆に、目元がきつめだったけれど、下がったことで印象が柔らかくなった気がする…！という良い発見もある。
「抗う」と「受け入れる」のバランスはなかなか難しいけれど…「あきらめる」をあたりまえにしたくはないなあ。
ところで、もうすぐ春が来る。リップは何色にする？