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不幸中の幸い

今から10年程前に人生で2回目の手術を受けた際、県外の海と湖が近くにある病院へ入院しました。

手術後は数日おかゆでしたが、海が近い事もあり、新鮮な魚を煮つけたものなど魚料理が多く出ました。毎日の御飯が美味しくて、それだけが楽しみでした。

手術も含めて11日間くらいの入院でしたが、退院する前日、「お昼のメニューを希望すれば特別食のハンバーガーに変更できますよ」と、看護師さんから言われた時、迷う事なくお願いしたのを今でも覚えています。

地元の病院で1回目の手術を受けてから、8ヶ月後くらいに2回目の手術を受けたので、本当に久々のハンバーガー。ものすごく美味しかった。

何よりも、自分で作らずに毎日美味しい御飯を食べられた事が、本当にありがたかったです。

ずっとこの病院の御飯が食べられたら良いのに……と思ってしまうくらいに、本当に美味しくて、元気をもらえました。入院中は御飯だけが楽しみでしたから。

先進医療の手術を受け、退院後1ヶ月は外出禁止だった事もあり、病院で食べた新鮮な魚料理とハンバーガーの美味しさが、今でも鮮明に思い出されます。

世の中には、その土地へ出向かなければ食べられない美味しいものがたくさんありますが、病院と言う限られた空間の中で、クオリティーの高い食事を提供して頂けたおかげで、元気をもらって、今の自分がここに存在できている。

病院の口コミを読んだ時、同じように御飯が美味しいと書いていた方がいて嬉しくなりました。

今でも数ヶ月に一度通院していますが、あの街へ行くと新鮮な野菜など美味しい食べ物がたくさんあり、買い物も楽しみで、行く度に元気をもらっています。

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